STAGE 06

January 10 2014 Dakar Rally 2014 アルゼンチン

SCHEDULE

TEAM HRCライダーのホアン・バレダ選手、総合2位でダカールラリー2014を折り返す

現地1月5日にアルゼンチンのロサリオをスタートしたダカールラリー2014。1月10日は、開催期間中に一日だけ設けられた休息日を過ごすサルタに向け、第6ステージが行われました。TEAM HRCのホアン・バレダ選手が4位、エルダー・ロドリゲス選手が6位となり、後半戦に残る7つのステージに向け、好位置からスタートする準備が整いました。

ステージ:サン・ミゲル・デ・トゥクマン~サルタ 464km
リエゾン(移動区間):64km  スペシャルステージ(競技区間):400km

  • ホアン・バレダ選手ホアン・バレダ選手
  • エルダー・ロドリゲス選手エルダー・ロドリゲス選手
  • ライア・サンツ選手ライア・サンツ選手
  • ハビエル・ピゾリト選手ハビエル・ピゾリト選手
  • パブロ・ロドリゲス選手パブロ・ロドリゲス選手

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ダカールラリー2014は、スタートから6つのステージをこなし、中間地点となるアルゼンチンのサルタへやってきました。ここまで厳しいステージが続いただけに、ラリー期間中唯一の休息日の地へとたどり着いたことは、ライダーたちにとっても価値のあるものに違いありません。

1月10日に行われた第6ステージは再び山岳地帯が主体のルートで、固い路面やガレ場(石が散乱するエリア)に加えて埃がひどく、いくつかのフェシフェシ地帯(ベビーパウダーのように細かく砕けた粉状の土がたまっている場所)もあります。また、ルート上にはさまざまな動物も現れました。

見通しが悪く、しかも前走者の巻き上げた埃に覆われたこのステージを、ホアン・バレダ選手は4位でフィニッシュ。この結果、総合順位では2位のポジションを固め、休息日明けから1週間続くラリーに向けて首位追撃への弾みをつけます。

エルダー・ロドリゲス選手も、ライバルたちに付け入るすきを見せない力強い走りをみせ、このステージを6位でフィニッシュ。総合順位を8位へと押し上げました。また、ハビエル・ピゾリト選手(TEAM HRC)は、この日を29位で終えています。

また、アルゼンチン・ホンダ・ラリーチームから市販プロトタイプのCRF450 RALLYで参戦しているライア・サンツ選手とパブロ・ロドリゲス選手も、順調にラリーを続けています。

サンツ選手は、昨日の第5ステージでウエイポイント不通過により1時間のペナルティーを受けて総合順位を落としたものの、今日は20位で終えています。また、第5ステージで転倒を喫したパブロ・ロドリゲス選手は、この第6ステージでは抑えて走り、46位で休息日を迎えることになりました。

長期間にわたりクロスカントリーラリーに挑戦し、Hondaのマシンで自身11度目のダカールラリーに参戦中だったベルギー人ライダーのエリック・パランテ氏が、レース中に亡くなりました。TEAM HRCはパランテ氏に哀悼の意を表するとともに、ご家族やご友人に心よりお悔やみを申し上げます。パランテ氏のご冥福をお祈り申し上げます。

※ ウエイポイント(waypoint)
ルート上に設置されたGPSポイント。車載GPSが走行ルートを記憶しており、ウエイポイントを通らなかったマシンにはペナルティーが科せられます。砂丘や河原など広大な場所に設定されている場合は見落としやすく、ダカールラリーにゲーム性を加味しています。

コメント

#3 ホアン・バレダ選手(スペシャルステージ6 / 4位、総合2位)「中間地点のサルタまでたどり着きました。うれしいのですが、ダカールラリー2014の前半戦は簡単ではありませんでした。特に、昨日のような問題もいくつかありましたから。今日は前を行くライダーをとらえるためステージでしたが、フェシフェシのために追い抜くことがとても難しいルートでした。後半戦のはじまりとなる日曜日の第7ステージは、上位グループでスタートできます。最善を尽くします」

#7 エルダー・ロドリゲス選手(スペシャルステージ6 / 6位、総合8位)「ダカールラリー2014の前半戦が終わりました。今日のルートは埃が多く、危険なカーブもたくさんあるテクニカルなルートでした。これまでとは異なるスペシャルステージでしたね。とにかく埃がひどくて、本来は高速な区間も攻められる状況ではありませんでした。こういうところでは、何も得ることができないどころか、すべてを失う可能性もあります。それを考えれば、今日の6位という結果は悪くないと思います。私たちは戦い続けます」

イベントインフォメーション

TOMORROW'S STAGE

1月11日(土)
休息日
休息地サルタ(アルゼンチン)

ダカールラリーの中日に設けられたサルタでの休息日。この場所で休めるということは、ゴールへの折り返し地点にたどり着いたことを意味します。ダカールラリー初挑戦者の中には、長く厳しいここまでの道のりを振り返り、この地にいることを一つの勝利と思う人もいるかもしれません。ライダーとチームは、中間地点であるサルタのビバーク地に設けられたポディウムで祝福を受け、心から歓迎されます。昨年の休息日のビバーク地となったトゥクマン同様、サルタにはさまざまな娯楽や遊びが用意され、主役であるライダーたちに会うチャンスでもあります。それだけに、多くのファンがダカールビレッジを訪れ、ラリーの世界にひたることでしょう。そして参戦者たちは、再びモチベーションを押し上げるべく充電する日でもあるのです。

リザルト

SS6順位

順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 22 A.デュクロ シェルコ 04:21:34
2 2 M.コマ KTM +00:01:15
3 17 M.メッジ ヤマハ +00:01:49
4 3 ホアン・バレダ Honda +00:02:22
5 1 C.デプレ ヤマハ +00:02:55
 
6 7 エルダー・ロドリゲス Honda +00:04:21
20 50 ライア・サンツ Honda +00:24:27
29 14 ハビエル・ピゾリト Honda +00:32:54
46 46 パブロ・ロドリゲス Honda +00:55:52

総合順位

順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 2 M.コマ KTM 23:08:00
2 3 ホアン・バレダ Honda +00:42:17
3 22 A.デュクロ シェルコ +01:00:58
4 4 J.ビラドムス KTM +01:08:09
5 38 J.イスラエル スピードブレイン +01:33:28
 
8 7 エルダー・ロドリゲス Honda +02:01:24
20 50 ライア・サンツ Honda +04:26:06
34 46 パブロ・ロドリゲス Honda +07:26:20
39 14 ハビエル・ピゾリト Honda +07:57:15