モータースポーツ > ダカールラリー > Dakar Rally 2014 > 第1ステージ
2013年10月、モロッコラリーとメルズーガラリーを立て続けに制した新型CRF450 RALLY。その強さはダカールラリー2014でも発揮され、Hondaワークス(TEAM HRC)復帰2年目にして、25年ぶりのステージ優勝をもたらしました。
ステージ:ロサリオ~サン・ルイス 809km
リエゾン(移動区間):629km スペシャルステージ(競技区間):180km
1986年から89年にかけ、NXR750を擁してダカールラリーにワークス参戦し、4連覇を成し遂げたHonda。その最終年となった89年、Hondaワークスのライダーであるジル・ラレイが、12月25日にスタートした「パリ~チュニス~ダカールラリー」の第15ステージ(1月11日)を制しました。
昨年、24年ぶりにHondaワークス体勢として参戦を開始したTEAM HRCは、ダカールラリー復帰2年目の今年、最初のステージで新型CRF450 RALLYを駆るホアン・バレダ選手が、難易度の高い180kmのスペシャルステージ(競技区間)を2時間25分31秒で快走し、ステージ優勝。Hondaは25年ぶりに勝利の喜びを味わいました。
早朝4時、ライダーたちは多くの人でにぎわうロサリオの街を出発し、405kmに及ぶ長いリエゾン(移動区間)を経て、180kmのスペシャルステージのスタート地点へとたどり着きました。
このステージで、バレダ選手が序盤からハイペースを保ち、チェックポイントを通過した時点でトップタイムをマーク。ライバルとのリードを広げます。その快走をフィニッシュラインまで続け、175台の二輪クラスのトップに立ち、世界一過酷なラリーとして知られるダカールラリーにおいて、今大会最初のステージウイナーとなりました。
チームメートのパウロ・ゴンサルヴェス選手もハイペースを保ち、5位でフィニッシュ。昨年の大会は、直前のテストでの負傷で参戦できなかったサム・サンダーランド選手(TEAM HRC)も、モロッコラリー2013で見せた実力通り、9位に入りました。
また、ハビエル・ピゾリト選手(TEAM HRC)は19位、エルダー・ロドリゲス選手(TEAM HRC)は22位で第1ステージを終えました。
#3 ホアン・バレダ選手(スペシャルステージ1 / 優勝、総合1位)「最高の一日でした。Hondaと、そして特にこの一年間、CRF450 RALLYを作り上げてくれたチームとともに、第1ステージでの勝利を喜んでいます。この結果でダカールをスタートすることができて大変うれしいです。今日はタフな一日でした。岩だらけで難しく、とても滑りやすいコースが数km続き、それを抜けた次のパートからはいいペースで走れ、最終的にトップでフィニッシュすることができました」
#10 パウロ・ゴンサルヴェス選手(スペシャルステージ1 / 5位、総合5位)「長い一日でした。全部で800km以上を、11時間かけてライディングしたのです。スペシャルステージはとてもトリッキーでした。滑りやすい場所がいたるところにあり、非常にテクニカルなステージでした。ただ、後半はペースをかせいで、いい走りができました。バレダ選手の勝利を喜んでいます。私たちにとっていいスタートが切れました」
#18 サム・サンダーランド選手(スペシャルステージ1 / 9位、総合9位)「初日が終わりました。長いステージを走るために、私たちは午前3時に起きました。スペシャルステージと長いリエゾンで800km以上ありました。スペシャルステージは、攻めに攻めました。序盤で少々ミスもしました。リアブレーキのセッティングを変更したからかもしれません。それにもかかわらずこの順位だったので、今日のステージは悪くありません」
#14 ハビエル・ピゾリト選手(スペシャルステージ1 / 19位、総合19位)「ハードなステージでした。最初のステージは、もっと簡単だと思っていました。しかし、曲がりくねった山岳ステージは、肉体的にとても厳しかったです。マシンはとてもいいです。ですから、今日のコースとは全く異なる明日のステージをどう乗るかが重要です」
#7 エルダー・ロドリゲス選手(スペシャルステージ1 / 22位、総合22位)「ダカールラリーの初日、私にとってはとても難しい一日でした。テクニカルなステージはどのようにライディングすればいいのか、とても注意深くなりました。この結果には満足していません。しかし、今日のステージをフィニッシュすることができました。たった一つのステージでリスクを冒すわけにはいきませんでした」
1月6日(月)
第2ステージ サン・ルイス~サン・ラファエル(アルゼンチン)
リエゾン:365km スペシャルステージ:395km 合計:724km
2日目のスペシャルステージの前半部分は、今大会中最も速度が試されます。そしてルートは砂丘の中へ。しかし、このステージが牙を剥くのはステージ後半の100km。そこに潜むニウィル砂丘群は、以前にも増して厳しいルートとなっています。砂は以前より引き締まっているものの、ライダーのテクニックや砂を読む力が問われるだけに、ここからダカールラリーの本当の戦いが始まります。
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 3 | ホアン・バレダ | Honda | 02:25:31 |
2 | 2 | M.コマ | KTM | +00:00:37 |
3 | 1 | C.デプレ | ヤマハ | +00:01:40 |
4 | 22 | A.デュクロ | シェルコ | +00:01:56 |
5 | 10 | パウロ・ゴンサルヴェス | Honda | +00:02:25 |
9 | 18 | サム・サンダーランド | Honda | +00:04:33 |
19 | 14 | ハビエル・ピゾリト | Honda | +00:08:09 |
22 | 7 | エルダー・ロドリゲス | Honda | +00:08:58 |
25 | 29 | ジェアン・アゼヴェド | Honda | +00:10:41 |
35 | 50 | ライア・サンツ | Honda | +00:16:33 |
37 | 46 | パブロ・ロドリゲス | Honda | +00:17:15 |