モータースポーツ > ダカールラリー > ダカールラリー 第12ステージ

DAKAR RALLY 2013

2013年1月17日(木)ダカールラリー 第12ステージ

TEAM HRCのロドリゲス選手が5位、ピゾリト選手が9位で第12ステージを終える

エルダー・ロドリゲス選手

現地時間1月17日、13日目を迎えたダカールラリーは、アルゼンチン・フィアンバラのビバークを早朝4時15分にスタートし、715kmという距離を走破する、長い1日に臨みました。この日の目的地となったのは、落盤事故とそのあとの救出劇で世界中に知られることになったチリのコピアポです。合計396kmのリエゾン(移動区間)と319kmのスペシャルステージ(競技区間)で争われました。

ステージ:移動区間(リエゾン)396km、競技区間(スペシャルステージ)319km

ダカールラリーは再びチリのアタカマ砂漠に用意されたスペシャルステージへと向かうため、アンデス山脈の標高4700mのサン・フランシスコ峠を東から西に越えていくことになりました。

第12ステージは、序盤にガレ場や石だらけの道を通り、巨大な砂丘の待ち受けるエリアを走り、再びガレ場や石ばかりの道をたどってフィニッシュするという、ライディング、ナビゲーションともに難易度の高いルートが設定されました。

このステージでエルダー・ロドリゲス選手(TEAM HRC)は、ステージ優勝したフラン・ヴァーホーヴェン選手(ヤマハ)から3分35秒差の5位。チームメートのハビエル・ピゾリト選手も好調を維持し、この難しいステージを9位でまとめています。そして、もう一人のTEAM HRCライダー、ジョニー・キャンベル選手は、痛めたろっ骨の痛みや峠越えによる高山病とも戦いながら、47位でラリー13日目を終えました。

  • ハビエル・ピゾリト選手
  • エルダー・ロドリゲス選手
  • ジョニー・キャンベル選手
  • エルダー・ロドリゲス選手

動画レポート

ダカールラリー2013
STAGE 12 選手・スタッフへのインタビューなど
(4分30秒)
ダカールラリー2013 STAGE 12
(3分30秒)
※動画内の順位は暫定版です。詳細はレースレポートをご確認ください。

コメント

エルダー・ロドリゲス選手(スペシャルステージ12 / 5位、総合8位)「今朝のサンフランシスコ峠はとても寒かったです。気温は氷点下だったと思います。アタカマ砂漠の猛烈な暑さとの差はものすごいものでした。速く走るためにはナビゲーションが重要でしたが、今日のステージは楽しく走れました。序盤はホコリのひどい岩だらけの道と“フェシフェシ”(沈殿土が細かく砕かれたパウダー状のもの。滑りやすく、ホコリがひどく舞い上がる)があり、チャレンジングなアタカマ砂漠の砂丘へと続きます。そして、後半は再びホコリのひどいガレ場のルートでした。今日は本当にうまくいきました。マシンのコンディションもよく、ステージ5位、総合では8位です。残念ながら、昨日の結果で表彰台に立つのは厳しくなりましたが、それでもTEAM HRCのために明日も攻め続け、いいリザルトにつなげたいと思います」

ハビエル・ピゾリト選手(スペシャルステージ12 / 9位、総合9位)「今日のステージはナビゲーションが重要でした。なかでも、登るのが難しいことで知られるアタカマ砂漠の砂丘地帯は楽しめました。標高の高い峠越えは、私もマシンもきつかったです。なにしろ、392kmのリエゾンを走ったあとでスペシャルステージに挑まなければなりませんでしたから。しかし、今日の私たちのチームワークは最高でした。私がエルダーに追いついて、そのあとは彼をフォローし、スペシャルステージを一緒に走りました。現在、私は総合9位にいます。明日もプッシュして、もっと上を目指します」

ジョニー・キャンベル選手(スペシャルステージ12 / 47位、総合44位)「今朝は寒かったです。途中、グローブを交換して峠を下ろうとしたとき、めまいを感じました。高山病のために少し眠さも感じました。幸いにもさほど悪化はしませんでしたが、スペシャルステージを走り始めたときもベストとはいえない状態でした。そのため、無理をせず慎重なライディングを心がけました。そのような中、私は岩にぶつかってクラッシュしていたマーク・ガーシュ選手(ガスガス)を助けるためにマシンを止めました。そのあとは、コースを楽しみながらいいペースで走りました。この第12ステージを攻めきれなかったのは残念でしたが、残りのステージでも確実にサンティアゴのゴールを目指し、CRF450 RALLYを走らせたいと思います」

リザルト

SS12暫定順位
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 15 F.ヴァーホーヴェン ヤマハ 03:49:15
2 11 R.ファリア KTM +00:01:38
3 5 J.バレダ ハスクバーナ +00:03:01
4 14 A.デュクロ シェルコ +00:03:17
5 3 エルダー・ロドリゲス Honda +00:03:35
         
9 30 ハビエル・ピゾリト Honda +00:05:22
47 33 ジョニー・キャンベル Honda +00:50:53



暫定総合順位
順位 No. ライダー マシン タイム
1 1 C.デプレ KTM 37:46:59
2 11 R.ファリア KTM +00:05:39
3 7 F.ロペス KTM +00:13:40
4 32 I.ジェイクス KTM +00:20:16
5 12 J.ペドレーロ KTM +00:41:14
         
8 3 エルダー・ロドリゲス Honda +01:10:44
9 30 ハビエル・ピゾリト Honda +01:19:20
44 33 ジョニー・キャンベル Honda +07:37:21