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DAKAR RALLY 2013

2013年1月12日(土)ダカールラリー 第8ステージ

CRF450 RALLYに乗るキャンベル選手が第8ステージで2位に入る

ジョニー・キャンベル選手

現地1月12日、ダカールラリー2013は8日目を迎え、アルゼンチンのサルタ~サン・ミゲル・デ・トゥクマンにて第8ステージが行われました。ラリー中唯一の休日となる“レストデイ(休息日)”を翌日に控えたこのステージは、当初228kmのリエゾン(移動区間)と492kmのスペシャルステージ(競技区間)で構成されていました。しかし、前日に降った大雨の影響により、主催者はスペシャルステージ前半部分を全競技車両でキャンセルし、後半部分のみを使う183kmへと短縮して行う決定を下しました。

ステージ:移動区間(リエゾン)228km、競技区間(スペシャルステージ)183km ※SSは短縮

ダカールラリーのライダーたちは、前日の第7ステージに続きこの第8ステージでも、チームからのサポートを受けず、自らが工具やパーツを運び、競技参加者同士のサポートのみで走りきる“マラソンステージ”に挑みました。前夜のビバークも、チームや4輪の参加者とは異なる場所に設定されていました。

スペシャルステージ前半部分がキャンセルされたことにより、ライダーたちは第8ステージ後半が始まるスペシャルステージのスタート地点に集まりました。現地時間正午、第7ステージを制したカート・キャッセリ選手(KTM)を先頭にスタートしました。今回のルートは谷間を縫い、河原を走り、草地へと続くもので、ステージ後半にはハイスピードなセクションも用意されました。そのような中、いくつかの渡河セクションでのナビゲーションは難しいものになりました。ステージ開始後に降り始めた雨の影響も加わって、ライダーたちは多くのラインが存在する場所での複雑なナビゲーションに翻ろうされました。

このステージですばらしい活躍をみせたのは、TEAM HRCのアメリカ人ライダー、ジョニー・キャンベル選手(キャンベルはバハ1000などで多くの優勝経験を持つデザートライダー)でした。この難しいステージにおいて、トップのホワン・バレダ選手(ハスクバーナ)から7分4秒差でステージ2位を獲得。キャンベル選手は、彼の地元であるカリフォルニアに似た今回のハイスピードセクションで、持ち前の実力を発揮しました。前日のスペシャルステージの成績順でスタートとなるため、後方からのスタートとなりました。しかし、その利を生かし、的確なナビゲーションで正しいルートを見いだして2位という順位を得ました。

好調だったチームメートとは対象的に、エルダー・ロドリゲス選手、ハビエル・ピゾリト選手はナビゲーショントラップに苦しみました。ロドリゲス選手はステージを10位、総合順位を前日までの11位から14位へと落としました。ピゾリト選手はこのステージを25位で終え、総合では12位から10位へと順位を上げています。

  • エルダー・ロドリゲス選手
  • ジョニー・キャンベル選手
  • ハビエル・ピゾリト選手

動画レポート

ダカールラリー2013
STAGE 8 選手・スタッフへのインタビューなど
(4分19秒)
ダカールラリー2013 STAGE 8
(4分40秒)
※動画内の順位は暫定版です。詳細はレースレポートをご確認ください。

コメント

ジョニー・キャンベル選手(スペシャルステージ8 / 2位、総合67位)「私にとってはとてもいい結果になりました。かなり後方からのスタートで、序盤の“オフピスト”(ワダチや道を離れてルートブックに指示された方角などを目指すこと)の難しさがありました。しかし、硬い路面になってからは、カリフォルニアの砂漠にいるような気分で攻めることができました。まるでホームグラウンドを走っているようでした。長かったマラソンステージを締めくくる第8ステージを2位で終えることができて、とても満足しています」

エルダー・ロドリゲス選手(スペシャルステージ8 / 10位、総合14位)「ダカールはこういうものなのだ、と思い知らされた一日でした。今日のナビゲーションはとても難しく、ミスによって貴重な時間を失いました。400km地点(ルートブックに記された距離。本来492kmで行われる予定だった第8ステージを短縮しましたが、その途中からスタートしたので、ルートブック上の距離と短縮されたステージの距離は一致しません)にあった分岐で、私は右へ行き、ほかのライダーたちは左へ行きました。それから10kmの間、私は一人で走行し、またルートブックの目印も出てきませんでした。ミスコースに気づきメインルートに戻って、ほかのライダーたちに追いつきました。これは私の全くの判断ミスでした。その結果が今日の順位です。がっかりしています。でもこれがダカールにつきものの人間くさい部分なのだといえます」

ハビエル・ピゾリト選手(スペシャルステージ8 / 25位、総合10位)「ステージ序盤は雨のため、ナビゲーションがとても難しかった。そして、ほかの多くのライダーと同じように、私も道に迷ってしまいました。エルダーを見つけ、彼のあとを追って、正規のルートに戻ることができました。ラリー前半、8つのステージを終えた時点で総合10位という結果には満足しています。明日はレストデイ。そのあとに始まる砂漠のステージを楽しみにしています」

リザルト

SS8順位
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 5 J.バレダ ハスクバーナ 02:07:26
2 33 ジョニー・キャンベル Honda +00:07:04
3 32 I.ジェイクス KTM +00:07:57
4 44 P.プラータ ハスクバーナ +00:11:10
5 82 V.グインダーニ ヤマハ +00:13:07
         
10 3 エルダー・ロドリゲス Honda +00:15:57
25 30 ハビエル・ピゾリト Honda +00:20:38



総合順位
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 10 D.カストー ヤマハ 19:56:33
2 1 C.デプレ KTM +00:09:26
3 11 R.ファリア KTM +00:11:16
4 7 F.ロペス KTM +00:12:00
5 9 O.ペイン ヤマハ +00:16:10
         
10 30 ハビエル・ピゾリト Honda +00:34:55
14 3 エルダー・ロドリゲス Honda +00:41:39
67 33 ジョニー・キャンベル Honda +05:42:00