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DAKAR RALLY 2013

2013年1月11日(金)ダカールラリー 第7ステージ

TEAM HRCのライダーたちは、マラソンステージ1日目を順調に終える

エルダー・ロドリゲス選手

ペルーのリマを現地時間1月5日にスタートした2013年のダカールラリーは、チリをいったん離れ、7日目のこの日は、アンデス山脈の東側からアルゼンチンに入りました。1月11日に行われた第7ステージの全長は806km。ビバークから417kmのリエゾン(移動区間)を走り、スペシャルステージ(競技区間)のスタート地点へと向かうため、ライダーたちがカラマのビバークをスタートしたのは早朝4時30分。このリエゾンでライダーたちは最高標高4975mの高地を越えます。そのため、このリエゾンは隊列を組んでの移動となりました。

ステージ:移動区間(リエゾン)586km、競技区間(スペシャルステージ)220km

この日用意された220kmのスペシャルステージは、アンデス山脈を横断するルート設定で、標高3400mを超す高地での戦いとなりました。しかしナビゲーション、路面コンディションともにシンプルで、ハイスピードなルートが用意されていたのです。

極めて高い標高はライダー、マシンともに想像以上のストレスを与え、体力、持久力を奪います。しかも、到着したビバークはサポートチームとは隔絶された別の場所に設けられ、いつものように頼もしいメカニックもパーツを乗せたカミオンもいません。これが“マラソンステージ”です。カラマをスタートする時、ライダーたちは携行できる工具やパーツを持ち、自分自身あるいは仲間同士でメンテナンスを施し、第7ステージの806km、そして明日に控える第8ステージの738km、2ステージ合計1500km以上を着実に走り抜かなければならないのです。マラソンステージ初日、重要になるのはマシンに負担をかけず、そしてタイヤを温存すること。それがライダーたちの大きな課題でした。

第7ステージでステージウインを飾ったのは、KTMのカート・キャッセリ選手でした。2位には1分23秒差でフランシスコ・ロペス選手(KTM)、3位のオリビエ・ペイン選手(ヤマハ)も同タイムの1分23秒差で続きます。この結果、総合順位ではぺイン選手がトップを守り、2位にロペス選手、3位にはダビデ・カストー選手(ヤマハ)の順で続きます。

TEAM HRCのライダーたちは、マラソンステージ2日目に待ち構える491kmのスペシャルステージに向け、マシンコンディションの維持とタイヤを温存するクレバーな走りに徹しました。第7ステージをハビエル・ピゾリト選手は16位で終え、総合ではぺイン選手と35分7秒差の12位、エルダー・ロドリゲス選手はこの日のスペシャルステージで19位、総合では31分32秒差の11位としています。ジョニー・キャンベル選手もマシンとタイヤを温存するため、必要以上に攻めずに慎重な走りでこのステージをまとめながらも、70位で終えました。

  • ジョニー・キャンベル選手
  • エルダー・ロドリゲス選手
  • ジョニー・キャンベル選手

動画レポート

ダカールラリー2013
STAGE 7 選手・スタッフへのインタビューなど
(3分31秒)
ダカールラリー2013 STAGE 7
(2分54秒)
※動画内の順位は暫定版です。詳細はレースレポートをご確認ください。

コメント

ハビエル・ピゾリト選手(スペシャルステージ7 / 16位、総合12位)「とにかく長い一日でした。最初のリエゾンで標高4975m地点に達したときは、とても寒かったです。今日のスペシャルステージはハイスピードで、ライディングは難しくありませんでした。これからマシンのメンテナンスをします。そして重要な一日になる明日に備え、ゆっくりと休みます」

エルダー・ロドリゲス選手(スペシャルステージ7 / 19位、総合11位)「今日のスペシャルステージは、シンプルでとてもスピードの乗るステージでしたね。いいペースで走れました。ただ、明日に勝負をかけるつもりですので、リスクを冒さずに走ってきました。CRF450 RALLYはコンディションも快調です。明日のステージには自信があります」

ジョニー・キャンベル選手(スペシャルステージ7 / 70位、総合77位)「ペルーとチリの砂漠と砂丘をあとにして、今日からアルゼンチンに入りましたが、全く違う景色ですね。標高が上がっていることを感じましたし、気持ちがよかったです。明日の491kmのスペシャルステージに備え、マシンをメンテナンスします」

リザルト

SS7順位
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 29 K.キャッセリ KTM 01:51:31
27F.ロペスKTM +00:01:23
3 9 O.ペイン ヤマハ +00:01:23
4 15 F.ヴァーホーヴェン ヤマハ +00:01:30
511R.ファリアKTM +00:02:30
     
16 30 ハビエル・ピゾリト Honda +00:06:41
193エルダー・ロドリゲスHonda +00:07:32
7033ジョニー・キャンベルHonda +00:33:51



総合順位
順位 No. ライダー マシン タイム/差
19O.ペインヤマハ17:28:17
2 7 F.ロペス KTM +00:06:06
3 10 D.カストー ヤマハ +00:06:37
4 11 R.ファリア KTM +00:09:42
51C.デプレKTM +00:14:07
     
113エルダー・ロドリゲスHonda +00:31:32
1230ハビエル・ピゾリトHonda +00:35:07
7733ジョニー・キャンベルHonda +05:55:46