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DAKAR RALLY 2013

2012年10月16日(火)モロッコラリー 第2ステージ

大会初日に続き、ロドリゲス選手3位、ザノル選手10位、サンダーランド選手12位、ピゾリト選手14位、キャンベル選手24位と、期待が持てる結果で2日目を終了

エルダー・ロドリゲス選手

モロッコラリー第1ステージを勝利で飾ったTEAM HRCのエルダー・ロドリゲス選手は、大会2日目、非常に難しいナビゲーションと南北約22kmに及ぶエルグ・シェビ砂丘を特徴とする315kmの過酷なステージで、トップでスタートを切るという難しい役割に挑みました。しかも、真上から照りつける日差しのため、ナビゲーションは困難を極めました。

ロドリゲス選手は、マルク・コマ選手(KTM)、シリル・デプレ選手(KTM)と激しい戦いを繰り広げ、最終的に3位でフィニッシュしました。この日のステージを制したのは、コマ選手とロドリゲス選手を抑えてフィニッシュしたデプレ選手でした。ロドリゲス選手は総合順位でも3位につけており、首位のシリル・デプレ選手とのタイム差はわずか51秒です。

ブラジルのエンデューロ選手権で通算8度、同じくブラジル国内のクロスカントリー選手権で通算5度の王座に輝いたフェリペ・ザノル選手は、メルズーガ大砂丘で実戦経験を積むことと、ナビゲーションに重点を置きながら、堅実な走りを見せました。アフリカ大陸でのデビュー戦にもかかわらず、トップ10で第2ステージを終え、総合順位でも10位につけています。

アルゼンチンラリー選手権で通算3度の王座を獲得したハビエル・ピゾリト選手は、第1ステージに続き、ダカールラリー2013に向けて、ナビゲーションを中心に、Hondaの新しいマシンでの実戦経験を積むことに専念しました。第2ステージは14位でフィニッシュし、総合順位では12位につけています。

また、大会2日目は、23歳のサム・サンダーランド選手にとっても、申し分ない一日でした。技術的な問題で、スタート地点で約30分をロスしたため、スペシャルステージ(SS)2は14位にとどまりました。しかし、このロスがなければ、トップ5でフィニッシュを飾れていたはずです。

ジョニー・キャンベル選手は、初日のSS1で3つのチェックポイントをクリアできなかったため、1時間30分のペナルティーが科され、第2ステージは39番手からのスタートとなりました。オフロードレースの最高峰である「BAJA1000」を通算11度制しているキャンベル選手にとって、走り慣れた砂丘セクションでの正確なナビゲーションと、ロックセクションでの高速走行で一時は19位まで順位を上げましたが、最終的に20位でフィニッシュしました。

ステージ:移動区間(リエゾン)27km、競技区間(スペシャルステージ)315km、移動区間(リエゾン)17km

モロッコラリーの2日目は、ナビゲーション区間である高速のロックセクションからメルズーガ大砂丘までの非常に過酷な第2ステージを迎え、激しさを増し始めました。ライダーは、南北22kmに及ぶエルグ・シェビ砂丘全体を縦断しますが、逆風になった場合、走行はさらに困難なものになります。その後、公道セクションといくつかの危険区間からなる第1ステージの序盤と同じルートを通り、フィニッシュを迎えます。しかも、ルー トは1日目の競技の影響で一段と荒れていることが予想されました。

  • エルダー・ロドリゲス選手
  • フェリペ・ザノル選手
  • サム・サンダーランド選手
  • ハビエル・ピゾリト選手
  • ジョニー・キャンベル選手

コメント

エルダー・ロドリゲス選手(総合3位、スペシャルステージ2 / 3位)「非常に厳しい一日でした。ロードブック以外の指示なしで先頭を走り、22kmにわたる砂丘を縦断するのは本当に過酷でした。序盤は高速で、ナビゲーションを多用するステージでした。真上から日差しが照りつける砂丘セクションでの先頭走行には苦戦を強いられました。終盤の100kmのウエド近辺では、コマ選手とモトクロスレース並の激しい戦いを繰り広げました。トップでスタートを切り、トップでフィニッシュできましたので、今日の結果には全体的に満足しています。CRF450 RALLYは調子がとてもよく、4カ月でこれほどのマシンに仕上げてくれた、Hondaのスタッフの尽力に感謝しています」

フェリペ・ザノル選手(総合10位、スペシャルステージ2 / 10位)「個人的にいい一日でした。堅実な走りができましたし、ナビゲーションにも慣れてきました。ミスを犯しやすいポイントが多く、ナビゲーションが非常に難しいステージでした。特に、ステージ終盤で、昨日のステージ序盤と同じルートを逆に走るときに、昨日のワダチに惑わされました。しかし、約22kmの砂丘セクションを走破し、経験を積むことができました」

サム・サンダーランド選手(総合12位、スペシャルステージ2 / 14位)「昨日の転倒の痛みがまだ残っています。また、技術的な問題から、スタート地点で30分程度のロスをしてしまいました。そのため、走りに見合った順位が得られなかったのですが、今日の内容にはとても満足しています。ナビゲーションを多用するステージでしたが、砂丘セクションでは日差しが強くて視界の確保が困難でした。Hondaのマシンには非常に満足しています。ハンドリングは申し分なく、とても扱いやすいので、おおいに助けられています」

ハビエル・ピゾリト選手(総合14位、スペシャルステージ2 / 17位)「すばらしいステージでした。ロードブックを重視し、ワダチに従わないように心がけながら走りました。ペースが少し遅かったのですが、私たちの最優先事項であるダカールラリーに向けて、自分の役割に徹して、ナビゲーションの実戦経験をさらに積みたいと思います」

ジョニー・キャンベル選手(総合24位、スペシャルステージ2 / 20位)「第1ステージで3つのチェックポイントをクリアできず、1時間30分のペナルティが科せられてしまったため、グループ後方からのスタートでしたが、順位を上げることができました。ロードブックを重視し、特にミスはなかったと思います。中でも、最後の100kmの高速岩場セクションは、バハ(BAJA1000)のようなフラットなダートが多く、ステージをおおいに楽しめました」

山崎勝実| TEAM HRCプロジェクトリーダー「CRF450 RALLYは順調に仕上がっています。今日は22kmの砂丘でテストをする機会が得られました。昨日よりもやや気温が高かった(50℃)のですが、温度面でも、エンジン面でも、岩の多い硬い路面と砂丘の柔らかい路面の両方でのハンドリング面でも、うまく対応できています」

リザルト

総合順位(第2ステージ終了時点)
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 2 C.デプレ KTM 6:36:24
2 1 M.コマ KTM +0:00:37
3 3 エルダー・ロドリゲス Honda +0:00:51
4 8 J.バレダ ハスクバーナ +0:11:47
5 5 P.ゴンサルヴェス ハスクバーナ +0:18:29
         
10 11 フェリペ・ザノル Honda +0:33:26
12 17 サム・サンダーランド Honda +0:44:41
14 25 ハビエル・ピゾリト Honda +0:57:37
24 22 ジョニー・キャンベル Honda +2:36:56