Round05スペインアラゴン

Moto3・決勝

2018年7月29日(日)

会場:モーターランド・アラゴン

一時はトップを走るなど、ハイペースを見せた小椋が4位入賞

CEVレプソルインターナショナル選手権第5戦アラゴン大会が行われ、Moto3クラスは1レースで開催されました。ポールポジションはバリー・ボルタス(KTM)が獲得。小椋藍(Asia Talent Team)は6番手2列目、ソムキャット・チャントラ(AP Honda Racing Team)が11番手、國井勇輝(Asia Talent Team)は予選で17番手タイムを記録しますが、國井はペナルティーにより28番手、ゲリー・サリム(Astra Honda Racing Team)は19番手からレースに挑みました。

決勝ではボルタスがホールショットを奪います。小椋はトップ集団に食い込み、ハイペースで走行を重ねていきました。序盤のアクシデントでコースアウトするライダーや、後続でも3台が絡むクラッシュが発生するなどアクシデントが続きますが、レースは続行されます。オープニングラップを制したのはラウル・フェルナンデス(KTM)で、僅差でセルジオ・ガルシア(JUNIOR TEAM ESTRELLA GALICIA 0,0)、3番手にボルタス、その後方では小椋が激しい4番手争いを繰り広げました。

トップグループに4台の3番手を争うセカンドグループが追いつき、その中から2台が転倒。フェルナンデス、ガルシア、ボルタスの争いを、3番手争いから抜け出したジェレミー・アルコバ(JUNIOR TEAM ESTRELLA GALICIA 0,0)追いかけます。その後方では、小椋が5台による4番手争いを繰り広げながらトップ争いを追撃していきます。

トップ争いにアルコバが追いつき、ガルシアが首位に躍り出たことで、フェルナンデス、アルコバとポジションが変わります。レース中盤に来て、4番手を争う5台のグループがトップグループとの差を詰めはじめました。この時点でガルシアとフェルナンデスの差は1秒904。4番手争いから抜け出した小椋も徐々にトップグループとの差を縮め始めます。トップグループは首位にフェルナンデスが浮上し、ガルシア、アルコバ、小椋というオーダーに。

トップグループのバトルに加わってしばらくすると小椋が3番手に浮上し、残り5周時点でついに首位を奪います。そこにカン・オンジュ(KTM)が追いついてトップ争いは6台に膨れあがり、激しいバトルが展開されました。トップを走る小椋の背後には、フェルナンデスが迫ります。ラスト2ラップ、フェルナンデスが小椋をとらえますが、小椋も首位奪還を目指して猛プッシュしていきます。フェルナンデスもスパートをかけ、2番手以下を引き離しにかかりました。それを追いかけるアルコバ、小椋、オンジュ、ガルシアらがそれぞれ僅差で最終ラップに突入。最終コーナーではトップを争うライダーたちが団子状態となり、そのままコントロールラインを通過しました。

最終的にフェルナンデスが優勝し、2位にアルコバ、3位にオンジュ。小椋はトップから0.044秒の僅差で表彰台を逃し、4位でチェッカーフラッグを通過しました。國井はレース序盤から追い上げて9番手争いを繰り広げましたが、11位でチェッカーとなりました。サリムは16位。チャントラは9ラップ目に転倒し、リタイアとなっています。

コメント

小椋藍(4位)
「今回はGP参戦後のレースということもあり、いいペースで走ることができました。木曜日、金曜日とライディングの調整やセッティングを順調に進めることができたと思います。予選午前のセッションでは、タイムアップできなくて苦しみましたが、午後にフィーリングがよくなり、6番手で終えられました。レースはスタートも決まり、前に出ることができたのですが、目の前の転倒でトップ3に少し離されてしまいました。しかし、そこから追いついて、終盤は6台の集団となりました。最後まで勝てるように考えて走りましたが届かず、4位フィニッシュとなってしまいました。この経験を次戦のGPにつなげたいと思います」

國井勇輝(11位)
「アラゴンは自分にとっては、難しいコースでした。木曜日の練習走行で新しい乗り方をトライして手応えはありました。ですが、木曜日、金曜日となかなかうまくタイムアップができず、戸惑いを感じました。予選1では、アタックをしたものの自分が攻めているのに結果に結びつかすに、17番手になってしまいました。予選2では、一人ではタイムアップするのが難しいと思ったので、速いライダーの後ろにつこうと思い、コース上で遅く走りすぎてペナルティーをもらってしまい、12グリッド降格されてしまいました。とてもチームに申し訳なかったです。レースでは、とにかく前に行くことしか考えていなかったです。周回するごとに順位を上げられました。トップと離れてしまったので9番手争いをしながら順位を上げたいと思ったのですが、最後のブレーキングでミスをして11位でのゴールでした。準備不足だったと思います。そこを反省して次につなげます」

Moto3 リザルト

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
123R.フェルナンデスKTM1530'07.790
252ジェレミー・アルコバHonda15+0.006
361 カン・オンジュKTM15+0.043
432小椋藍Honda15+0.044
513C.ヴィエッティKTM15+0.051
611セルジオ・ガルシアHonda15+0.175
881アレイクス・ヴィウHonda15+5.646
1055ヤリ・モンテッラHonda15+16.442
1133國井勇輝Honda15+16.501
1288ブルーノ・イエラチHonda15+16.965
1631ゲリー・サリムHonda15+26.160
1866アドリアン・ウエルタスHonda15+33.589
1986チャーリー・ネスビットHonda15+33.592
2128ロラン・ファバルHonda15+39.645
2445レオン・オルギスHonda15+1'04.989
2634トーマス・エドワード・アモスHonda14 +1Lap
RT 35ソムキャット・チャントラHonda8+7Laps
RT 44ケヴィン・オルギスHonda - -
RT 96マニュエル・パリアーニHonda - -

ポイントランキング

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
123R.フェルナンデスKTM124
296マニュエル・パリアーニHonda96
352ジェレミー・アルコバHonda83
411セルジオ・ガルシアHonda71
581アレイクス・ヴィウHonda60
633國井勇輝Honda60
732小椋藍Honda54
835ソムキャット・チャントラHonda47
         
1255ヤリ・モンテッラHonda34
2186チャーリー・ネスビットHonda11
2488ブルーノ・イエラチHonda9

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