Round02バレンシア
Moto2・決勝
2018年4月29日(日)
会場:バレンシア・サーキット
FIM CEVレプソルインターナショナル選手権の第2戦がスペインのバレンシア・サーキットで開催されました。今大会、Moto2クラスは1レースの開催となります。この第2戦に、全日本ロードレース選手権J-GP2クラスに参戦している榎戸育寛が、Teluru Sagからスポット参戦し、自身初の海外レースに挑みました。
ポールポジションはイェスコ・ラフィン(Swiss Innovative)、ディマス・エッキー(Astra Honda Racing Team)は6番手、榎戸は16番手となりました。スタートでラフィンが抜け出し、そのままホールショットを奪います。それをエドガー・ポンス(AGR Team)が追い、その後方でルーカス・ツロヴィッチ(Team Wimu CNS)を先頭に10台が数珠つなぎの集団で続きます。ツロヴィッチがポンスに接近し、2番手争いへと持ち込みます。4番手争いはヘクター・ガルゾ(Team Wimu CNS)とアウグスト・フェルナンデス(EASYRACE)。それをエッキーが追います。
それぞれの差がやや開き始め、トップはラフィン、2番手にポンス、3番手ツロヴィッチが、単独走行となります。ポンスがタイムアップしてラフィンを追う中で、3番手を走行していたツロヴィッチが転倒。ガルゾが3番手に浮上し、背後のフェルナンデスとポジションを争います。その後方で、エッキーとトマーゾ・マルコン(Team Ciatti)が5番手を争いながら周回を重ねました。
折り返しとなる9ラップ目には、トップのラフィンと2番手のポンスの差は1秒1まで接近。しかし、ラフィンもペースアップしてポンスを突き離すと、バックマーカーの出現もあり、その差は徐々に広がります。3番手争いはガルゾとフェルナンデスが接近戦を見せます。
残り5ラップの時点で、トップのラフィンは2番手のポンスに6秒ものアドバンテージを築き、3番手にはガルゾを捉えたフェルナンデスが浮上します。
レースはこのままチェッカーを迎え、優勝はラフィン。2位にポンス、3位にフェルナンデスが入りました。エッキーは6位。榎戸は16位でレースを終えました。
イェスコ・ラフィン(優勝)
「とても難しいレースでした。風が強くて、思うような走りができずに、何度もミスしてしまったのですが、それでも勝つことだけを考えて走りました。その願いが叶ったのですから、僕にとってはパーフェクトな一日です。ものすごくうれしいし、僕を支えてくれたすべての人に感謝しています」
榎戸育寛(16位)
「全日本で乗っている同じKALEXでの参戦ですが、年式や使用パーツメーカー、エンジン仕様が全く違うマシンでしたし、初めての海外レース、初めて走るサーキットで、レースウイークのみという限られた時間の中で、どこまでいけるか挑戦するレースでした。予選で転倒し、そのときに手首を打撲してしまいました。それが決勝のレース中盤から後半でかなりの痛みとして出てペースを上げることができず、悔しい結果に終わってしまいました。今回の反省点を生かし、結果を残したいと思います」
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | イェスコ・ラフィン | KALEX | 19 | 30'51,045 |
2 | 57 | エドガー・ポンス | KALEX | 19 | +7,291 |
3 | 73 | アウグスト・フェルナンデス | SUTER | 19 | +10,889 |
4 | 14 | ヘクター・ガルゾ | TECH3 | 19 | +13,385 |
5 | 10 | トマーゾ・マルコン | SPEED UP | 19 | +18,748 |
6 | 20 | ディマス・エッキー | KALEX | 19 | +27,824 |
7 | 61 | アレッサンドロ・ザッコーネ | KALEX | 19 | +34,325 |
8 | 77 | ミゲル・ポンス | KALEX | 19 | +36,900 |
9 | 9 | コランタン・ペロラーリ | TRANSFIORMERS | 19 | +41,336 |
10 | 46 | マルセル・ブレナー | KALEX | 19 | +47,024 |
11 | 18 | シャビエル・カルデラス | KALEX | 19 | +47,034 |
13 | 21 | マティス・マギー | KALEX | 19 | +1'04,993 |
14 | 35 | ベニーニョ・レネ・ソリス | KALEX | 19 | +1'07,672 |
16 | 17 | 榎戸育寛 | KALEX | 19 | +1'08,372 |
3 | ルーカス・ツロヴィッチ | TECH3 | 6 | +13Laps | |
44 | フェデリコ・メノッツィ | KALEX | |||
7 | ジェームズ・フリツクロフト | NYKOS |
順位 | No. | ライダー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | 2 | イェスコ・ラフィン | KALEX | 66 |
2 | 73 | アウグスト・フェルナンデス | SUTER | 56 |
3 | 20 | ディマス・エッキー | KALEX | 36 |
4 | 75 | イヴォ・ロペス | ヤマハ | 35 |
5 | 46 | マルセル・ブレナー | KALEX | 26 |
6 | 77 | ミゲル・ポンス | KALEX | 25 |
7 | 10 | トマーゾ・マルコン | SPEED UP | 23 |
8 | 14 | ヘクター・ガルゾ | TECH3 | 21 |
9 | 57 | エドガー・ポンス | KALEX | 20 |
10 | 61 | アレッサンドロ・ザッコーネ | KALEX | 19 |
11 | 9 | コランタン・ペロラーリ | TRANSFIORMERS | 19 |
12 | 3 | ルーカス・ツロヴィッチ | TECH3 | 16 |
13 | 18 | シャビエル・カルデラス | KALEX | 16 |
14 | 23 | セドリック・タングレ | TECH3 | 12 |
15 | 21 | マティス・マギー | KALEX | 7 |
20 | 35 | ベニーニョ・レネ・ソリス | KALEX | 2 |