FIM CEVレプソルインターナショナル選手権(CEV)の第3戦が行われ、Moto3クラスでは、ASIA TALENT TEAMの3人が予選から存在感を発揮しました。ポールポジションを獲得したのは真崎一輝。さらに、2番手には小椋藍がつけてフロントローに。國井勇輝は6番手となり、2列目に並びました。
レース1では、デニス・フォッジャ(KTM)が飛び出し、真崎が続きました。Honda勢ではアロンソ・ロペス(Junior Team Estrella Galicia 0,0)、真崎、小椋、國井などがトップ集団に入り、目まぐるしくポジションを入れ替えていきます。そんな中での5ラップ目、小椋は後続車に追突されて転倒。負傷し、そのままリタイアとなってしまいました。
レース中盤になってもトップ争いは7台と大集団で、その中で真崎はバランスを崩して後退しますが、転倒は回避して集団に食らいつきます。また國井も、ポジションを上げようと果敢な走りでバトルを繰り広げました。その後もフォッジャがレースを引っ張り、ジェレミー・アルコバ(Junior Team Estrella Galicia 0,0)、セルヒオ・ガルシア(Junior Team Estrella Galicia 0,0)、ジャウメ・マシア(KTM)らが僅差で続く展開となりました。
レース終盤になるとアルコバがトップに立ち、フォッジャ、マシア、真崎、國井が追います。さらに後続もトップ争いに追いつき、集団は8台へと膨れ上がります。最終的に、最終ラップの攻防でロペスが仕掛け、0.096秒の僅差で優勝。2位にマシア、3位にガルシア、4位に真崎、5位に國井となりました。
一方レース2では、ガルシアがレースを引っ張ります。真崎や國井などを含んだトップ集団は12台となり、激しい攻防が繰り広げられますが、序盤に転倒が相次ぐ波乱の展開となりました。
そんな中、何度か先頭に立つ速さをみせていた國井が、13ラップ目に転倒。真崎は、引き続き果敢な走りをみせ、トップ争いを繰り広げました。最終ラップにはフォッジャがトップに立ち、ガルシア、マシア、真崎が続きました。そんな中、マシアがハイサイドを起こしかけると、真崎はそれを回避。しかし、先頭を奪うタイミングは逃しました。
優勝は、接戦を制したガルシア。2位にフォッジャ、3位にマシアとなりました。真崎は悔しい4位、國井はリタイアとなりました。小椋はレース1で負傷し、欠場しました。
真崎一輝(4位/4位)
「今回のサーキットは昨シーズン、成績がよかった場所なので、楽な気持ちで挑めました。レースウイークは、とてもフィーリングがよく、セッティングも練習を重ねるたびによくなっていきました。予選1ではポールポジションを獲得できました。そのときはとてもうまくポジション取りができ、攻められましたが、予選2では、気温が上がってなかなかタイムが上がりませんでした。最後の方では転倒してしまいましたが、自分の限界を知ることができ、レースに活かせたと思います。レース1は、スタートは決まったのですが、序盤でポジションを落としてしまい、トップグループの最後尾で走ることになりました。そして、ラストラップで前のライダーとの接触などがあり、結果は4位でした。レース2では、セッティングを少し変更してレースに挑みました。それがとてもいい方に向き、トップ争いができました。ラストラップでは、3番手まで上がれましたが、最後のギリギリのところで抜かれてしまい4位でした。今回、ポールポジションを獲得できたのはとてもうれしかったですが、レースではもう少し上位に入れたと思っています。次回のレースでもいいところからスタートできるよう予選をがんばり、レースでは序盤から攻めていきたいです」
國井勇輝(5位/リタイア)
「カタルニアのサーキットは初めてで、とても難しいコースでした。まずは、コースを覚えるところから始めました。このサーキットでは、前週にロードレース世界選手権が開催されたため、目標は、そのMoto3クラスのタイムでした。予選1でいいタイムが出て、調子はとてもよかったです。レース1はトップグループにいたのですが、ポジションをなかなか上げられませんでした。最後は4番手に上がれたのですが、ミスで6番手まで下がってしまいました。レース2はスタートが決まり、いいリズムで走れましたが、ミスでトップグループに離されてしまいました。その後、トップグループに追いついた勢いで先頭に立ち、後続を離そうとしましたが、またしても自分のミスで5番手辺りまで下がってしまいました。そして、もう一度先頭に立って後続を引き離そうとしていたときに、ハイサイドで転倒してしまいました。次は、バレンシアでのレースです。そこは走ったことがあるサーキットです。今回でトップを争えることは分かったので、優勝を目指して、自分ができることをすべてやって、悔いのないレースがしたいです」
小椋藍(リタイア/DNS)
「今回は木曜日から走行があり、レースまでに十分な時間がありました。今までのマシンセッティングをベースに、セットアップを進めていきました。走り出しからマシン、コースのフィーリングはよく、攻められました。金曜日のFP1とFP2で走りを大幅に改善でき、タイムも上がっていきました。土曜日の予選でタイムを出せる自信があり、午前中の予選1の方が、気温が低くてタイムを出しやすいのは分かっていたので、すべてのソフトタイヤを予選1で使うことに決めました。単独でのタイムアタックになってしまいましたが、納得のラップを走れて2番手で終えられました。午後に実施された予選2では、決勝を意識して、ミディアムタイヤでレースと同じ周回数を走りました。ロングランでもフィーリングはよく、決勝への準備はできていました。決勝のスタートは悪くなかったのですが、1コーナーのブレーキングで数台に抜かれてしまいました。その後は5~7番手辺りを走っていました。自分の中では早く前に行かなくてはいけないと思っていましたが、なかなか抜けず、そんなときに後ろのライダーに追突されて、転倒してしまいました。その際に右ヒジと両足を痛めてしまい、レース2は走れませんでした。今回はウイークの初めからフィーリングがすごくよく、自信があっただけに悔しいです。ですが、今回のマシンのフィーリングや自分の走りは次への自信になったので、ケガを治して、次戦を完ぺきに迎えられるよう準備します」
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 21 | アロンソ・ロペス | ![]() | 16 | 30'57.604 |
2 | 5 | J.マシア | KTM | 16 | +0.096 |
3 | 14 | セルヒオ・ガルシア | ![]() | 16 | +0.226 |
4 | 31 | 真崎一輝 | ![]() | 16 | +1.310 |
5 | 33 | 國井勇輝 | ![]() | 16 | +1.336 |
6 | 63 | V.ペレス | KTM | 16 | +1.824 |
7 | 52 | ジェレミー・アルコバ | ![]() | 16 | +2.546 |
10 | 55 | ヤリ・モンテッラ | ![]() | 16 | +15.540 |
17 | 27 | マティア・カサデイ | ![]() | 16 | +23.519 |
22 | 28 | ロラン・ファバル | ![]() | 16 | +32.864 |
24 | 82 | ステファノ・ネパ | ![]() | 16 | +39.733 |
RT | 32 | 小椋藍 | ![]() | 4 | - |
RT | 34 | アンディ・イズディハール | ![]() | 2 | - |
RT | 9 | カスマ・カスマユディン | ![]() |
- | - |
RT | 47 | アーロン・ポランコ | ![]() |
- | - |
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 14 | セルヒオ・ガルシア | ![]() | 16 | 31'07.969 |
2 | 71 | D.フォッジャ | KTM | 16 | +0.026 |
3 | 5 | J.マシア | KTM | 16 | +0.165 |
4 | 31 | 真崎一輝 | ![]() | 16 | +0.171 |
5 | 69 | R.スキナー | KTM | 16 | +0.638 |
6 | 63 | V.ペレス | KTM | 16 | +1.207 |
9 | 47 | アーロン・ポランコ | ![]() | 16 | +2.502 |
15 | 82 | ステファノ・ネパ | ![]() | 16 | +28.911 |
17 | 9 | カスマ・カスマユディン | ![]() | 16 | +36.421 |
20 | 28 | ロラン・ファバル | ![]() | 16 | +37.153 |
27 | 34 | アンディ・イズディハール | ![]() | 16 | +1'15.009 |
RT | 27 | マティア・カサデイ | ![]() | 15 | - |
RT | 33 | 國井勇輝 | ![]() | 12 | - |
RT | 52 | ジェレミー・アルコバ | ![]() | 5 | - |
RT | 21 | アロンソ・ロペス | ![]() | 1 | - |
RT | 55 | ヤリ・モンテッラ | ![]() |
- | - |
DNS | 32 | 小椋藍 | ![]() |
- | - |
順位 | No. | ライダー | マシン | 総合ポイント | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 14 | セルヒオ・ガルシア | ![]() | 63 | |
2 | 71 | D.フォッジャ | KTM | 61 | |
3 | 5 | J.マシア | KTM | 52 | |
4 | 21 | アロンソ・ロペス | ![]() | 50 | |
5 | 52 | ジェレミー・アルコバ | ![]() | 50 | |
6 | 63 | V.ペレス | KTM | 36 | |
7 | 31 | 真崎一輝 | ![]() | 26 | |
11 | 33 | 國井勇輝 | ![]() | 20 | |
12 | 47 | アーロン・ポランコ | ![]() | 15 | |
13 | 32 | 小椋藍 | ![]() | 11 | |
14 | 34 | アンディ・イズディハール | ![]() | 11 | |
19 | 35 | ソムキャット・チャントラ | ![]() | 8 | |
22 | 86 | チャーリー・ネスビット | ![]() | 7 | |
23 | 55 | ヤリ・モンテッラ | ![]() | 6 | |
28 | 82 | ステファノ・ネパ | ![]() | 1 | |
29 | 27 | マティア・カサデイ | ![]() | 1 |