round 05

July 7 2013 British Superbike Championship Snetterton 第5戦 スネタートン

SCHEDULE

ロウズ、今季3度目のポールポジションから2勝目。清成龍一は5位/4位でフィニッシュ

2013年7月7日(日)・決勝  会場:スネタートン300・サーキット  天候:晴れ  気温:26℃

英国スーパーバイク選手権(BSB)第5戦が、7月5日(金)から7日(日)までの3日間、ロンドンの北東、ノーリッチ近郊にあるスネタートンで開催されました。スネタートンは、2010年までは一周3.141kmの右回りのシンプルなレイアウトでしたが、11年にコースが改修され、一周4.811kmに延長されました。それまでのハイスピードコースの部分を残しつつ、テクニカルな部分も付け加えられた新サーキットになっています。

  • アレックス・ロウズアレックス・ロウズ
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  • 清成龍一清成龍一
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今大会の1週間前には、スネタートンで合同テストが行われました。前戦ノックヒルで今季初のリタイアを喫し、第2レースでも4位と、今季初めて表彰台に立てなかったアレックス・ロウズ(Samsung Honda)は、「ノックヒルではミスをしてしまいました。これまでも相性のよくないサーキットでしたが、ひどい結果でした。今回は、その分の雪辱も果たしたいです」と気合満点で挑みました。事前テストでは終始トップタイムをマークし、最終的には2番手でしたが、アベレージもよく、今大会に向けて好調をアピールしました。

前戦ノックヒルで今季初表彰台を獲得した清成龍一(Samsung Honda)も、徐々に本来の調子を取り戻しています。事前テストでは、新しい車体のセッティングなどに取り組みました。チームメートのロウズからは約1.5秒遅れましたが、前戦からの上り調子を確固たるものにするため、ベースのセッティングに取り組みました。清成にとってスネタートンは、思い出深いサーキットの一つ。BSBに参戦して初優勝を達成したのがこのサーキットであり、これまでに通算6勝を達成しています。今大会は2戦連続表彰台と今季初優勝への期待が膨らみました。

事前テストを終えて、Samsung Hondaの両選手は、準備万端で本番を迎えました。今大会は24台が出場。3日間ともに好天に恵まれ、初日から接戦が繰り広げられました。その中で、事前テストで好調だったロウズが、フリー走行でトップタイムをマーク。その勢いをキープして、予選でも快調にラップを刻み、Q1、Q2、Q3とすべてのセッションを制して今季3度目のポールポジションを獲得し、開幕から5戦連続でフロントローに並びました。

一方、事前テストで車体のセットアップに取り組んだ清成は、本番を迎えてタイムを上げてきました。フリー走行で3番手、予選では今季初のフロントロー獲得となる4番手と、上り調子をアピール。2戦連続表彰台と今季初優勝への期待がますます膨らむことになりました。

迎えた決勝レースは、今季最も暑いコンディションとなりました。気温が26℃、路面温度は46℃まで上昇し、タイヤに厳しい戦いとなりました。そのため、両レースともに完走15台という厳しいレースとなり、両レースともに序盤に転倒車が出てセーフティカーが入る波乱の展開となりました。

その厳しい戦いの中で、ロウズは両レースともに表彰台に立つすばらしい走りをみせました。第1レースは、ジョシュ・ブルックス(スズキ)、シェーン・バーン、ジェームス・エリスン(ヤマハ)、そして清成とトップグループを形成しましたが、終始、主導権を握ったロウズが、終盤にグループから抜け出し、今季2勝目を達成。第2レースでは、バーン(カワサキ)との一騎打ちとなり2位。ダブルウイン達成は果たせませんでしたが、わずか0.245秒差の接戦で、サーキットに集まったファンを喜ばせました。

清成は、2レースともに表彰台争いに加わりました。第1レースは5台の優勝争いに加わりましたが、タイヤの消耗に苦しみ、中盤以降はジリジリと引き離されて、ロウズ、ブルックス、バーン、エリスンを射程内に収めながら5位。第2レースは、優勝したバーンと2位のロウズによる優勝争いからは遅れましたが、3位のブルックスを追撃して4位。今大会は表彰台に立つことができませんでしたが、タイヤの消耗に苦しみながら、しっかりポイントを獲得する我慢のレースを披露しました。

5戦を終えてのポイントランキングでは、ロウズはブルックスを抜いて総合3位から2位へ、清成も5位へ、それぞれ浮上。ラスト3戦で行われるチャンピオン決定戦「ザ・ショーダウン」進出に向けて大きく前進しました。

その他のCBR1000RR勢は、第1レースでロビン・ハームス(Doodson Motorsport Honda)が7位、ヤコブ・シュムルツ(Padgetts Honda)が8位、第2レースでは、ダン・リンフット(Lloyds British GBmoto Racing Honda)が8位でフィニッシュしました。

コメント

アレックス・ロウズ(優勝/2位)「ダブルウイン獲得に向けて、できる限りプッシュしました。しかし、なぜかいつもの自分のラインを走ることができず、苦戦しました。第2レースでは2度もバーンに接触しそうになりました。第1レースは大変で、最後にはフロントタイヤが終わっていました。何度かハラハラしましたが、楽しかったです。快適でしたし、いい優勝でした。第2レースはかなりひどいスタートで遅れましたが、そのあと追い上げることができましたし、バーンの後ろでいい感触で走ることができました。がんばって彼をパスしようとしましたが、なかなかできませんでした。しかし、最後の5周で、彼からたくさんのことを学びました。第2レースで勝てませんでしたが、ここでダブル表彰台を獲得できたので、不満はありません」

清成龍一(5位/4位)「表彰台には立てませんでしたが、前回のノックヒルに続き、今週もまた前進することができました。予選の前までは、タイヤライフとラップタイムに満足していましたが、そのあと、なにかが変わってしまいました。とてもいい状態を作れたと思っていたので、残念でした。その原因はよく分かりません。もしかしたら路面温度の違いで、レースの方が気温が低かったせいかもしれません。タイヤのフィーリングが変わらなければ、もっと速く走れたと思います。しかし、ランキングも少し上げられましたし、よかったと思います。次戦のブランズハッチが楽しみです」

決勝

レース1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
122アレックス・ロウズHonda1629:50.041
22J.ブルックススズキ16+1.984
367S.バーンカワサキ16+2.027
477J.エリスンヤマハ16+3.523
523清成龍一Honda16+6.009
627J.ウェストモーランドBMW16+20.065
 
7127ロビン・ハームスHonda16+20.349
896ヤコブ・シュムルツHonda16+20.654
124ダン・リンフットHonda16+24.458
1360ピーター・ヒックマンHonda16+32.254
DNF11マイケル・ルターHonda10+6Laps
DNF20ジェニー・ティンマウスHonda2+14Laps
DNF46トミー・ブライドウェルHonda1+15Laps

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
167S.バーンカワサキ1630:48.141
222アレックス・ロウズHonda16+0.245
32J.ブルックススズキ16+7.018
423清成龍一Honda16+7.868
527J.ウェストモーランドBMW16+8.587
69C.ウォーカーカワサキ16+12.961
 
84ダン・リンフットHonda16+21.370
1246トミー・ブライドウェルHonda16+24.420
1360ピーター・ヒックマンHonda16+30.132
1520ジェニー・ティンマウスHonda16+1:18.389
DNF96ヤコブ・シュムルツHonda9+7Laps
DNF127ロビン・ハームスHonda0-

ポイントスタンディング

ライダー

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1S.バーンカワサキ207
2アレックス・ロウズHonda175
3J.ブルックススズキ172
4J.エリスンヤマハ100
5清成龍一Honda83
6J.カーカムBMW81
 
11ピーター・ヒックマンHonda47
12トミー・ブライドウェルHonda42
14ヤコブ・シュムルツHonda31
17ダン・リンフットHonda24
18マイケル・ルターHonda23
19ロビン・ハームスHonda22
21トリスタン・パーマーHonda13
27ジェニー・ティンマウスHonda1

マニュファクチャラー

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1カワサキ214
2Honda194
3スズキ172
4ヤマハ114
5BMW111
6ドゥカティ24
7アプリリア0