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2013年4月7日(日)・決勝 会場:ブランズハッチ・インディ・サーキット 天候:晴れ 気温:8℃
コースコンディション:ドライ
英国スーパーバイク選手権(BSB)第1戦の決勝が、4月7日、ブランズハッチのインディ・サーキット(ショートコース)で開催されました。今年のSamsung Hondaは、若手のアレックス・ロウズと、ベテランの清成龍一のコンビでシーズンを戦います。ロウズは昨年、プライベートチームのTeam WFRでBSB初優勝を達成するなど、大きな成長を遂げて総合4位の成績を残し、今年はSamsung Hondaに抜てきされました。過去3度のBSBタイトルを獲得している清成は、昨年アジアロードレース選手権にスイッチし、スーパースポーツ600ccクラスでチャンピオンを獲得。今季は2年ぶりにBSBに復帰しました。
Samsung Hondaは、開幕に向けてチームの本拠地であるキャドウェルパーク・サーキット、ドニントンパーク・サーキットなどでテストを実施、開幕戦のブランズハッチに向けて準備を進めました。しかし、ウインターテストは天候に恵まれず、今年の開幕戦は、マシンのセットアップを続行しながらのシーズンインとなりました。
開幕戦の行われるブランズハッチ・インディ・サーキットは、一周1.944kmのショートコースで、パッシングポイントが少ないために予選グリッドがとても重要です。そのため、フリー走行から熱気あふれる走りとなりました。Hondaのオフィシャルチームに加入して気合満点のロウズは、フリー走行、予選ともに2番手。ディフェンディングチャンピオンのシェーン・バーン(カワサキ)に僅差で続きました。一方の清成は、2年ぶりのBSBということでセットアップに多くの時間を割き、予選は26台中7番手。スロースターターを自認する清成だけに、本番での巻き返しに注目が集まりました。
迎えた決勝レースは、ウインターテストとは対照的に好天の中で行われました。第1レースは、バーンが好スタートを切り、それに、ロウズ、ジョシュ・ブルックス(スズキ)が続きます。ロウズは、逃げるバーンを激しく追撃しましたが、1.376秒届かず、2位でフィニッシュしました。3位に入ったのはブルックスでした。
一方、2列目7番グリッドから決勝に挑んだ清成は、スタートに失敗。さらに、フロントローのジェームス・エリスン(ヤマハ)がスタートに失敗したのを避けるために大きく順位を落とし、オープニングラップ19番手と厳しいポジションとなりました。そこから猛列な追い上げをみせましたが、8番手まで順位を上げたところで多重クラッシュが発生し、30周の決勝レースは29周で赤旗中断となり、この時点の順位が最終結果となりました。清成の2年ぶりのBSB復帰戦は、悔しい8位となりました。その後、ほかのライダーのスタートを妨害したとして、エリスンにはライドスルーのペナルティーが科されました。
第2レースは、第1レースのスタートでミスをしたエリスン、第1レースで優勝のバーンがトップグループを形成し、この2人をロウズと清成が追いかける展開となりました。その後、エリスンとバーン、ロウズがトップグループを形成。レースは、好走をみせたエリスンが逃げきり、レース終盤にバーンがオーバーランしたところをロウズがかわして2位でフィニッシュ。思うようにペースを上げられず、トップグループから離された清成は、4位でフィニッシュしました。
この結果、開幕戦を終えた時点でのポイントランキングは、バーンが41点を獲得して総合首位。1点差の40点でロウズが2位。以下、ブルックス、エリスン、ジョン・カーカム(BMW)と続き、清成は21点で総合6位として開幕戦を終えました。
アレックス・ロウズ(2位/2位)「今回のラウンドでは、昨シーズンの安定したフォームをキープするのが目標でした。ですから、とても満足しています。第1レースではいいスタートができました。昨年はスタートに苦労していましたので、うれしいです。そのあとはいいペースを維持でき、バーンにしっかりついていきました。彼はいつもここではすばらしい走りをします。第2レースでも2位を獲得しました。2度表彰台に上がることができて、本当にうれしいです。始めは、これほどまでのいいペースは期待していませんでした。でも、一生懸命走りましたので、なるべく前にいきたいと思いました。最後にバーンがはらんだので、前に出ることができましたが、それでも表彰台に立ててうれしかったです。だからこそレースを続けたいです」
清成龍一(8位/4位)「今回の結果は少し残念です。テストの時間が足りなかったので、レースウイークに入っても、セッティングやパーツのテストにたくさんの時間を費やしました。決勝前のウォームアップセッションのタイムは、それほど悪くありませんでした。そのセッション中もいろいろ試していたので、それほどプッシュはしませんでした。第1レースはスタートに失敗してしまいました。昨年アジアロードレース選手権でスーパースポーツ600ccに参戦していましたが、そのあとスーパーバイクのスタート練習をしていなかったのが原因でした。でも、第2レースではいいスタートができました。グリップがもう少し欲しかったので、次のスラックストンに向けては、その点に取り組みたいです。今回はたくさんのことを得ましたので、次のレースに生かしたいです」
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 67 | S.バーン | カワサキ | 29 | 22:30.877 |
2 | 22 | アレックス・ロウズ | Honda | 29 | +1.376 |
3 | 2 | J.ブルックス | スズキ | 29 | +6.207 |
4 | 10 | J.カーカム | BMW | 29 | +9.009 |
5 | 46 | トミー・ブライドウェル | Honda | 29 | +9.326 |
6 | 303 | K.ファーマー | カワサキ | 29 | +13.351 |
8 | 23 | 清成龍一 | Honda | 29 | +13.814 |
11 | 127 | ロビン・ハームス | Honda | 29 | +21.341 |
12 | 60 | ピーター・ヒックマン | Honda | 29 | +23.538 |
13 | 96 | ヤコブ・シュムルツ | Honda | 29 | +24.301 |
DNF | 4 | ダン・リンフット | Honda | 29 | +13.281 |
DNF | 11 | マイケル・ルター | Honda | 21 | +8Laps |
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 77 | J.エリスン | ヤマハ | 30 | 23:07.409 |
2 | 22 | アレックス・ロウズ | Honda | 30 | +1.997 |
3 | 67 | S.バーン | カワサキ | 30 | +5.904 |
4 | 23 | 清成龍一 | Honda | 30 | +11.507 |
5 | 2 | J.ブルックス | スズキ | 30 | +15.974 |
6 | 10 | J.カーカム | BMW | 30 | +21.280 |
11 | 127 | ロビン・ハームス | Honda | 30 | +31.555 |
13 | 60 | ピーター・ヒックマン | Honda | 30 | +32.352 |
18 | 96 | ヤコブ・シュムルツ | Honda | 30 | +40.406 |
DNF | 46 | トミー・ブライドウェル | Honda | 7 | +23Laps |
DNF | 11 | マイケル・ルター | Honda | 5 | +25Laps |
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | S.バーン | カワサキ | 41 |
2 | アレックス・ロウズ | Honda | 40 |
3 | J.ブルックス | スズキ | 27 |
4 | J.エリスン | ヤマハ | 25 |
5 | J.カーカム | BMW | 23 |
6 | 清成龍一 | Honda | 21 |
9 | トミー・ブライドウェル | Honda | 11 |
11 | ロビン・ハームス | Honda | 10 |
14 | ピーター・ヒックマン | Honda | 7 |
16 | ヤコブ・シュムルツ | Honda | 3 |
19 | ダン・リンフット | Honda | 0 |
26 | マイケル・ルター | Honda | 0 |
順位 | マニュファクチャラー | ポイント |
---|---|---|
1 | カワサキ | 41 |
2 | Honda | 40 |
3 | ヤマハ | 31 |
4 | スズキ | 27 |
5 | BMW | 23 |
6 | ドゥカティ | 3 |
7 | アプリリア | 0 |