round 12

October 8/9 2011
British Superbike Championship Brands Hatch GP
第12戦 ブランズハッチ

バーン、最終戦でダブルウイン
ランキング3位でシーズンを終える

英国スーパーバイク選手権第12戦(最終戦)が、10月7日から9日までの3日間、ブランズハッチで開催されました。チャンピオン決定戦となる今大会は、土曜日に第1レース、日曜日に第2レースと第3レースが行われる変則スケジュールで争われ、3日間で5万人の観客を集めました。

最終戦を迎え、チャンピオン争いは、5人の選手に絞られていました。総合首位のジョン・ホプキンス(スズキ)と総合2位のトミー・ヒル(ヤマハ)は8点差、総合3位のジョシュ・ブルックス(スズキ)は41点差、シェーン・バーン(HM Plant Honda)とマイケル・ラバティ(ヤマハ)が44点差。最終戦は3レースが行われるために、この5選手の戦いに大きな注目が集まりました。

  • シェーン・バーン(右)シェーン・バーン(右)
  • シェーン・バーンシェーン・バーン
  • シェーン・バーンシェーン・バーン
  • グレーム・ゴウランドグレーム・ゴウランド
  • ジェームス・ウェストモーランドジェームス・ウェストモーランド
  • グレン・リチャーズグレン・リチャーズ
  • 清成龍一清成龍一
  • 清成龍一清成龍一

注目の一戦は、2日間ともに、やや雲の多い不安定な天候となりましたが、3レースともにドライコンディションで行われ、ヒルが4位/4位/2位でチャンピオンを獲得。総合首位のホプキンスは、3位/12位/3位で2位。この2人のチャンピオン決定戦となった第3レースは、先着したヒルとホプキンスの差が、わずか0.006秒差というもので、サーキットに集まったファンを沸かせました。

最後までタイトルがわからない厳しいシーズンとなりましたが、最終戦までタイトル争いに加わったバーンは、第1レースで6位、第2レースと第3レースで見事優勝し、総合3位でシーズンを終えました。

総合3位でシーズンを終えたバーンは、今大会、逆転チャンピオンの獲得に闘志を燃やしました。しかし、予選で転倒を喫して19番グリッド。しかも、第1レースのスタートまで2時間しかないという厳しい条件の中でスタッフがマシンを修復し、すばらしい走りで6位でフィニッシュを果たしました。

このレースで3番手タイムをマークし、日曜日に行われる第2レースはフロントローからのスタートとなりましたが、ウオームアップで再び転倒。再び決勝に向けてマシンを修復し、ジョン・カーカム(スズキ)とのバトルを制し、今季5勝目を達成しました。そして、ポールポジションから挑むことになった第3レースでは独走で今季6勝目。チャンピオン獲得は果たせませんでしたが、最終戦の最終日でダブルウインを達成するというすばらしい大会となりました。

今大会は、スーパーバイク世界選手権のスーパースポーツに出場しているジェームス・エリスン(Team SorryMate.com)が、第1レース5位、第2レースで3位表彰台に立ち、第3レースでも4位とすばらしい走りを見せました。今年はシーズン後半の5戦に出場して、レースをこなすごとにCBR1000RRのパフォーマンスを引き出していました。

シルバーストーンで開催された第11戦でタイトル獲得の可能性が消滅していた清成龍一(HM Plant Honda)は、最終戦での優勝を狙っていましたが、予選、決勝ともに思うような走りができず、第1レース17位、第2レース16位、第3レース11位に終わり、総合6位でシーズンを終えました。

コメント

シェーン・バーン(6位/優勝/優勝) 「僕はショーダウンが得意ではないですし、チャンピオンを獲得することはできませんでしたが、いい終わり方ができて、今年は最高でした。シーズンを振り返れば、最初からチャンピオンシップをリードしてきましたが、途中で少し順位を落としてしまいました。今週はいろいろなことがありました。2度も転倒したことを考えたら、日曜日の最初のレースで優勝したときは、チャンピオンを獲得したような気分でした。今回は2度の転倒でチームにたくさん仕事をさせてしまいました。それもあって、これまで以上に優勝したかったです。今までのキャリアの中でも、特にいろいろなことがあったレースでした。コンディションはとても不安定でしたが、結局それが自分にとってはよかったのかも知れません。地元のサーキットでこういう形でシーズン終えられてとてもよかったです。今回はとにかく、優勝したかったです」

ジェームス・エリスン(5位/3位/4位) 「今日は、チャンピオンシップの争いから離れていようと思っていました。でも、トミー・ヒルがミスをしたので、前に出ることにしました。第2レースで表彰台に立てて本当にうれしかったです。第3レースもずっと2位を走っていましたし、表彰台に立つチャンスはありましたが、チャンピオン争いをする2人と最後まで接近することになって難しいレースになりました。難しいコンディションで大変でしたが、いいレースができたと思います。チームは一生懸命がんばってくれました。彼らには本当に感謝しています」

清成龍一(17位/16位/11位) 「厳しい一年でした。シーズンを通して、満足いく走りができませんでした。何が悪かったのか分からなかったです。もし問題が分かっていれば、対処できたと思いますし、いい状態にすることも可能でした。苦しい一年になりました。しかし、いつも前進しようとしていましたし、そうしようと努力してきました。それにしても、タイトルを獲得できず、本当に残念でした。チームやスポンサー、ファン、すべての人にとても申し訳ないと思っています」

決勝

レース1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
17M.ラバティヤマハ1622:58.539
22J.ブルックススズキ16+0.396
321J.ホプキンススズキ16+8.766
433T.ヒルヤマハ16+8.873
516ジェームス・エリスンHonda16+9.007
667シェーン・バーンHonda16+11.681
 
981グレーム・ゴウランドHonda16+18.452
1427 ジェームス・ウェストモーランドHonda16+30.459
1645グレン・リチャーズHonda16+35.064
171清成龍一Honda16+35.111
1924パトリック・マフHonda16+38.644
2066 スティーブ・マーサー Honda16+50.894
DNF4ダン・リンフットHonda10+6Laps
DNF60ピーター・ヒックマンHonda3+13Laps

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
167シェーン・バーンHonda2029:33.994
210J.カーカムスズキ20+1.150
316ジェームス・エリスンHonda20+11.994
433T.ヒルヤマハ20+12.825
59C.ウォーカーカワサキ20+23.993
681グレーム・ゴウランドHonda20+27.829
 
827 ジェームス・ウェストモーランドHonda20+40.713
94ダン・リンフットHonda20+46.981
1124パトリック・マフHonda20+53.784
1460ピーター・ヒックマンHonda20+1:20.565
161清成龍一Honda19+1Lap
DNF45グレン・リチャーズHonda10+10Laps
DNF66 スティーブ・マーサーHonda6+14Laps

レース3

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
167シェーン・バーンHonda2029:00.123
233T.ヒルヤマハ20+4.434
321J.ホプキンススズキ20+4.440
416ジェームス・エリスンHonda20+4.679
57M.ラバティヤマハ20+4.782
62J.ブルックススズキ20+5.785
 
881グレーム・ゴウランドHonda20+15.963
960ピーター・ヒックマンHonda20+16.130
1027 ジェームス・ウェストモーランドHonda20+24.203
111清成龍一Honda20+25.662
1624パトリック・マフHonda20+38.681
DNF4ダン・リンフットHonda12+8Laps
ポイントスタンディング

ライダー

順位 ライダー マシン ポイント
1T.ヒルヤマハ647
2J.ホプキンススズキ645
3シェーン・バーンHonda625
4M.ラバティヤマハ601
5J.ブルックススズキ598
6清成龍一Honda526
 
9ピーター・ヒックマンHonda155
13グレーム・ゴウランドHonda92
15 ジェームス・ウェストモーランド Honda88
16ジェームス・エリスンHonda79
19ダン・リンフットHonda63
21グレン・リチャーズHonda54
26パトリック・マフHonda11
28スティーブ・ブロガンHonda8
30ジェイク・ゼンケHonda8

マニュファクチャラー

順位 マニュファクチャラー ポイント
1ヤマハ503
2スズキ490
3Honda447
4カワサキ249
5ドゥカティ233
6BMW30
7アプリリア15