round 10

September 11 2011
British Superbike Championship Donington Park
第10戦 ドニントンパーク

バーン、清成龍一ともに表彰台に立てず
「ザ・ショーダウン」は厳しいスタートになる

第9戦が終了した時点でのランキング6位までの選手で争われるチャンピオン決定戦「ザ・ショーダウン」が、第10戦ドニントンパークで始まりました。HM Plant Hondaのシェーン・バーンはランキング2位、清成龍一はランキング6位で「ザ・ショーダウン」進出を果たしています。ここからの3戦7レース。1レース1レースが、チャンピオン争いに直結する重要な戦いとなりますが、その最初のレースとなるドニントンパークは、HM Plant Hondaの両ライダーにとって厳しい結果となりました。

バーンは、両レースでポイントを獲得したものの、表彰台に立てない厳しいレースとなりました。第1レースでは、予選5番手から序盤にトップグループの主導権を握りましたが、フリー走行、予選で好調だったジョン・ホプキンス(スズキ)、トミー・ヒル(ヤマハ)、マイケル・ラバティ(ヤマハ)にかわされて4位。優勝はホプキンスで、以下、ヒル、ラバティとヤマハ勢が続きました。

雪辱に気合を入れた第2レースでは、第1レースのベストタイムで予選2番手から決勝に挑みましたが、スタート直後の第1コーナーで、ラバティの転倒に巻き込まれる波乱のスタートとなりました。マシンを起こし再スタートを切ったバーンは、その後、猛列に追い上げて8位でフィニッシュしました。第2レースも、ホプキンスが優勝、2位にヒルと、チャンピオン争いをする2人が表彰台に立ちました。

  • シェーン・バーンシェーン・バーン
  • シェーン・バーンシェーン・バーン
  • 清成龍一清成龍一
  • 清成龍一清成龍一
  • 清成龍一清成龍一
  • 清成龍一清成龍一
  • ピーター・ヒックマンピーター・ヒックマン
  • グレーム・ゴウランドグレーム・ゴウランド

この結果、総合ポイントでも、ホプキンスが568点で首位に浮上。ヒルが565点でランキング2位。ランキング2位で「ザ・ショーダウン」に進出したバーンは543点でランキング3位。トップから25点差で第10戦を終えました。

ランキング6位からドニントンパークに挑んだ清成は、セッティングが決まらず、金曜午後のフリー走行では20番手と厳しい走りを強いられます。しかし、予選では何とかペースを上げることに成功して7番手に浮上。2列目から第1レースの決勝に挑みましたが、エンジンに問題を抱えてリタイア。エンジンを交換して挑んだ第2レースは、第1レースのベストタイムで7番グリッドから好スタートを切って、ホプキンス、ヒルとトップグループを形成しましたが、ペースが上がらず後退。最終的に6位でフィニッシュしました。この結果、総合順位6位は変わらないものの、トップのホプキンスとの差が50点に開き、チャンピオン争いは厳しい状況になりました。

第10戦ドニントンパークを終えて、両レースで優勝のホプキンスが総合首位、3位/2位のヒルが総合2位、バーンが3位と続きます。ラバティは第1レースで2位、第2レースではバーンを巻き込んで転倒して総合4位。6位/5位のジョシュ・ブルックス(スズキ)が総合5位と続き、清成が6位という結果になりました。

「ザ・ショーダウン」に進出した6選手のうち、バーン、ヒル、ラバティの3人は英国籍。ホプキンスはアメリカ、ブルックスはオーストラリア、そして清成は日本と4カ国の選手がチャンピオンを争う国際色豊かなシリーズ。英国だけでなく、世界中から注目を集めるシリーズとなっています。第11戦シルバーストーンは25日決勝。チャンピオン争いは、いよいよ大詰めを迎えます。

コメント

シェーン・バーン(4位/8位) 「第2レースでの転倒は誰のせいでもありません。いいスタートが切れたし、僕はジョン・ホプキンスの隣にいました。ジョンがブレーキをかけるのを待っていました。このレースは厳しいものになるだろうと思っていましたからね。次に聞こえたのはインサイドでの転倒の音でした。転んだマイケル・ラバティに対して恨みはありません。だれも不要なリスクは負いませんし、悪意はありませんからね。みんなチャンピオンになりたいのですから。ドニントンパークは大好きなサーキットです。第9戦はかなりナーバスになっていましたが、今回もそれは変わりませんでした。チャンピオンになるためにはとにかく勝たなくてはなりません。ミスをしてはいけません。そういう意味では、今回は厳しい結果でした」

清成龍一(リタイア/6位) 「前回のキャドウエルパークでは、多くの新しいパーツをテストしました。新しいアイディアがありましたし、もっと楽にレースができると思っていました。シーズン序盤のようなレースができるようになっていると信じていました。しかし、そうはなりませんでした。第1レースは、残念なことにエンジンの問題でリタイアとなりました。第2レースではもっと問題がありました。5周を終えたころ、フロントにチャターが出てきました。どうしようもありませんでしたし、最後までその状態が続いてペースを落としてしまいました。今日の結果でチャンピオンになるのは難しくなってしまいましたが、あきらめず、最後までベストを尽くしたいです」

決勝

レース1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
121J.ホプキンススズキ2030:17.023
27M.ラバティヤマハ20+0.480
333T.ヒルヤマハ20+0.781
467シェーン・バーンHonda20+3.920
510J.カーカムスズキ20+6.345
62J.ブルックススズキ20+10.281
 
760ピーター・ヒックマンHonda20+13.141
816ジェームス・エリスンHonda20+18.578
1081グレーム・ゴウランドHonda20+22.543
1127J.ウェストモーランドHonda20+33.290
1345グレン・リチャーズHonda20+34.433
1824パトリック・マフHonda20+1:01.323
2275クレイグ・フィツパトリックHonda20+1:17.758
DNF19スティーブ・ブロガンHonda13+7Laps
DNF1清成龍一Honda13+7Laps

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
121J.ホプキンススズキ2030:15.777
233T.ヒルヤマハ20+1.986
310J.カーカムスズキ20+3.315
440M.ジェソップドゥカティ20+5.978
52J.ブルックススズキ20+8.324
61清成龍一Honda20+12.236
 
716ジェームス・エリスンHonda20+12.541
867シェーン・バーンHonda20+23.445
1081グレーム・ゴウランドHonda20+26.746
1227J.ウェストモーランドHonda20+29.698
1545グレン・リチャーズHonda20+38.806
1619スティーブ・ブロガンHonda20+43.950
1824パトリック・マフHonda20+59.357
DNF 60ピーター・ヒックマンHonda12+8Laps
DNF 75 クレイグ・フィツパトリック Honda 6 +14Laps
ポイントスタンディング

ライダー

順位 ライダー マシン ポイント
1J.ホプキンススズキ568
2T.ヒルヤマハ565
3シェーン・バーンHonda543
4M.ラバティヤマハ532
5J.ブルックススズキ530
6清成龍一Honda518
 
8ピーター・ヒックマンHonda137
15 J.ウェストモーランド Honda 68
16グレーム・ゴウランドHonda52
17グレン・リチャーズHonda51
18ダン・リンフットHonda49
21ジェームス・エリスンHonda39
26スティーブ・ブロガンHonda8
28ジェイク・ゼンケHonda8
31パトリック・マフHonda6
37 クレイグ・フィツパトリックHonda0

※上位6名(ザ・ショーダウン進出)のポイントは第9戦までの表彰台獲得回数に応じて算出されています

マニュファクチャラー

順位 マニュファクチャラー ポイント
1ヤマハ405
2スズキ384
3Honda371
4カワサキ227
5ドゥカティ192
6BMW28
7アプリリア9