round 03

May 15 2011, RACE2:16:00-(local)/24:00-(JST)
British Superbike Championship Croft
第3戦 クロフト

バーンが第2レースで優勝し、総合首位をキープ
清成は不安定な天候に翻弄され、第2レースで15位

第3戦クロフトは不安定な天候となり、難しいレースとなった。第1レースは雨のためにスタート時間が遅れ、最終的にドライ宣言されてレースが始まった。タイヤの選択に悩まされる選手たち。第1レースはタイヤの選択が勝敗を分ける大荒れの展開となった。第2レースは完全なドライコンディションの中で行われた。

HM Plant HondaのメインスポンサーであるHM Plantのホーム大会となるクロフト。3年ぶりにBSBに復帰し、開幕戦から連続表彰台に立ち、好調な走りを見せているシェーン・バーンは今季2回目のポールポジション(PP)からWウインを狙ったが、第1レースは不運なトラブルでリタイア。その雪辱に燃えた第2レースは、見事ライバルを圧倒して今季2勝目を挙げた。

今大会は予選、決勝と目まぐるしく天候が変わった。ドライとウエットコンディションが交互に訪れる難しさ。しかし、これまでBSBで2度タイトルを獲得しているバーンは、難しいコンディションを攻略し、予選で今季2回目のPPを獲得した。決勝レースもウエットからドライへと変化した第1レースは、不運のトラブルでリタイアしたが、それまでトップを快走。第2レースではライバルを圧倒して今季2勝目、4回目の表彰台に立ち、総合首位をキープした。

  • シェーン・バーンシェーン・バーン
  • シェーン・バーンシェーン・バーン
  • アレックス・ロウズアレックス・ロウズ
  • ピーター・ヒックマンピーター・ヒックマン
  • トミー・ブライドウェルトミー・ブライドウェル
  • 清成龍一清成龍一
  • 清成龍一清成龍一

チームメートの清成龍一は、バンピーなクロフトのコース攻略に苦戦。予選、決勝と不安定な天候にも苦しめられて、セットアップを詰め切れなかった。そのため、予選では14番手と大きくポジションを落とし、雨のためにスタート時間が遅れた第1レースは、レインタイヤを選択も雨が降らず、25位とノーポイントに終わった。この結果、28番グリッドから決勝に挑んだ第2レースは、大混戦の中で15位まで追い上げるのがやっとだった。

ウエットとドライコンディションが交互にサーキットを襲った第3戦クロフト。これまで通算42勝、3回のタイトル獲得を果たしている清成だが、不安定な天候に翻弄される悔しいレースとなった。清成同様、開幕戦から常に優勝争いに加わっているライバルたちの多くがレインタイヤを選択し、大きく順位を落とす大荒れの展開だった。

これで3戦を終えて、バーンが95点で総合首位をキープ。ジョン・ホプキンス(スズキ)が92点で2位に浮上。総合2位だったスチュワート・イーストン(カワサキ)が89点で3位へ、総合3位だった清成は59点で総合4位へとポジションを落とした。

今大会は不安定な天候となり、タイヤの選択が勝敗を握った第1レースはジョン・カークハム(スズキ)が優勝。2位にホプキンス、3位にゲイリー・メイソン(カワサキ)という結果だった。ドライコンディションとなった第2レースは、バーン、イーストン、ホプキンスの順でフィニッシュ。第1レースを終えた時点でホプキンスに一時総合首位を奪われたバーンだが、第2レースで再び首位を奪還した。

コメント

シェーン・バーン(リタイア/優勝)「第1レースは自分にとってもチームにとっても本当に残念だった。スポンサーであるHM PlantのホームラウンドでWウインを狙っていたし、いい仕事をしたかった。第1レースのタイヤ選びは本当に誰も分からない賭けだった。僕はスリックタイヤを選んだ。でもそれは正しい選択だったし、実際にレースをリードすることができた。でも、メカニカルな問題が出てリタイアしなければならなかった。不運だった。このマシンでこれまでたくさんの距離を走ってきたけれど、このようなトラブルが起きるなんて初めてだったし、残念だ。しかし、第2レースまでにチームが一生懸命仕事をしてくれて、第2レースの準備をしてくれた。第2レースは少し戦略があった。それがうまくいった。一生懸命がんばった。最後に限界まで攻めて、それを維持してレースをリードすることができた。一日で失望と喜びを味わったが、この優勝は自分とチームにとってすばらしい結果となった」

アレックス・ロウズ(5位/11位)「自分にとって最高の一日となった。本当に楽しかった。第1レースではそんなに上位にいるとは思ってもいなかった。前方で走れてよかった。マシンの調子はとてもよかった。第2レースも本当にいいペースだった。チームにとって最高の日となった」

清成龍一(25位/15位)「自分にとって厳しい週末になった。フリー、予選、そして決勝と、さまざまな調整を行ったがラップタイムは変わらなかった。でも問題を解決するために、僕もチームも一生懸命がんばった。第1レースはタイヤの選択がすべてだった。雨がもっと降ると思った。だからレインタイヤを選んだのだが、結局それが間違いだった。レインタイヤを選んだのは僕だけじゃなかった。本当に難しかった。結局、レインタイヤではプッシュすることができなかった。第2レースは、第1レースの結果でグリッド後方からのスタートになった。大変だったけれど、パスして順位を上げていくことができた。今回はわずか1ポイント獲得。自分とチームにとっては、本当に残念な結果になった」

決勝

レース1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
110 J.カークハムスズキ1826:41.827
221J.ホプキンススズキ18+2.940
3101G.メイソンカワサキ18+3.715
465L.バズヤマハ18+13.335
522アレックス・ロウズHonda18+14.699
63S.イーストンカワサキ18+19.433
 
760ピーター・ヒックマンHonda18+22.455
945グレン・リチャーズHonda18+26.063
1046トミー・ブライドウェルHonda18+27.747
1624パトリック・マフHonda18+1:06.347
174ダン・リンフットHonda18+1:10.124
251清成龍一Honda17+1Lap
DNF67シェーン・バーンHonda7+11Laps
DNF75クレイグ・フィツパトリックHonda4+14Laps
DNF19スティーブ・ブロガンHonda2+16Laps

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
167シェーン・バーンHonda2027:46.928
23S.イーストンカワサキ20+1.887
321J.ホプキンススズキ20+2.269
42J.ブルックススズキ20+2.461
565L.バズヤマハ20+5.517
633T.ヒルヤマハ20+6.094
 
960ピーター・ヒックマンHonda20+8.397
1046トミー・ブライドウェルHonda20+9.657
1122アレックス・ロウズHonda20+10.419
151清成龍一Honda20+20.295
1645グレン・リチャーズHonda20+21.208
1924パトリック・マフHonda20+37.750
2275クレイグ・フィツパトリックHonda20+57.270
DNF4ダン・リンフットHonda10+10Laps
ポイントスタンディング

ライダー

順位 ライダー マシン ポイント
1シェーン・バーンHonda95
2J.ホプキンススズキ92
3S.イーストンカワサキ89
4清成龍一Honda59
5T.ヒルヤマハ57
6 J.カークハムスズキ54
 
10ピーター・ヒックマンHonda37
13アレックス・ロウズHonda30
14トミー・ブライドウェルHonda28
15ダン・リンフットHonda23
17グレン・リチャーズHonda14
22スティーブ・ブロガンHonda2

マニュファクチャラー

順位 マニュファクチャラー ポイント
1Honda122
2スズキ108
3カワサキ95
4ヤマハ91
5ドゥカティ42
6アプリリア5
7BMW5