round 2

May 2 2011
British Superbike Championship Oulton Park
第2戦 オールトンパーク

清成龍一今季初優勝。バーンも表彰台に立ち総合首位をキープ

開幕戦ブランズハッチから2週連続の開催となった第2戦オールトンパークは、開幕戦から好調な走りを見せるHM Plant Hondaの両選手が、今回も表彰台に立つ活躍。シェーン・バーンは総合首位をキープ、清成龍一も総合4位から3位へとポジションを上げた。

  • 清成龍一清成龍一
  • 清成龍一清成龍一
  • 清成龍一清成龍一
  • シェーン・バーンシェーン・バーン
  • シェーン・バーンシェーン・バーン
  • シェーン・バーンシェーン・バーン

今大会は、開幕戦ブランズハッチでPPを獲得したバーンが予選7番手、開幕戦でバーンとPP争いを繰り広げて2番手だった清成龍一も9番手と、セッティングが決まらず苦しい走りを強いられた。しかし、決勝朝のウオームアップでセットアップが決まり、両選手ともにすばらしい追い上げを見せた。

フリー、予選ともにエンジンブレーキのセッティングが決まらず、「セッションをこなすごとに調子が悪くなった」という清成だったが、決勝では好調になったCBR1000RRのパフォーマンスを遺憾なく発揮、オープニングラップ7番手につけると、それから一台、また一台と確実に前車をパス、レース中盤に首位に立った。前が開けるとさらにペースは上がり、後半は2位以下に大量リードを築く独走優勝だった。2位にジョン・ホプキンス(スズキ)、3位にスチュワート・イーストン(カワサキ)が続いた。

オールトンパークは、昨年のチャンピオン決定戦の舞台となった。その大会で3レース完全Vを果たした清成は、見事、逆転チャンピオンに輝いたが、この3連勝に続き、今回でオールトンパーク4連勝を達成、第2レースでもVを狙った。

しかし、第2レースは序盤の大混戦の中でコースの外に押し出され大きくポジションを落とし、ブレーキの調子もよくなかったことから、なかなか順位を上げられなかった。中盤にはトップグループからやや遅れて5番手を走行、表彰台も厳しい状況だったが、レース終盤に転倒者が出たことでセーフティカーが導入され、トップグループとの差を一気に縮めることに成功した。

そして再開されたレースでは、ホプキンス、イーストン、チームメートのバーン、そして清成のトップ4台が0.6秒差という大接戦の中で、4位でフィニッシュ。2レース完全Vは果たせなかったが、総合ランクでは4位から3位へ。総合首位のバーンとの差を12ポイントへと縮めた。

清成のチームメートで3年ぶりにBSB復帰したバーンは、開幕戦ブランズハッチで優勝/3位とすばらしいスタートを切った。しかし、今大会は、清成同様、セットアップに苦悩した。フリー走行では「トップ10にも入れなかった」と苦しい走りを強いられ、予選でも2列目7番手がやっとの状態で、開幕戦でライバルを圧倒した走りを見せることはできなかった。

しかし、チームの必死の作業の結果、決勝朝のウオームアップでセッティングが決まった。第1レースは、快走する清成の後方で、ホプキンス、イーストン、マイケル・ラバティ(ヤマハ)、ジョシュ・ブルックス(スズキ)とし烈な2位争いを繰り広げて4位でフィニッシュした。

第1レースのデータを元にセットアップを変更した第2レースは、ホプキンス、イーストン、清成らともつれこむようにフィニッシュする中で3位。2戦連続優勝は果たせなかったが、2戦連続表彰台に立った。これで2戦4レースを終えて、バーンは3回の表彰台で総合首位をキープ。総合2位のイーストンに11点差。総合3位に清成が続いている。

コメント

清成龍一(優勝/4位) 「第1レースの優勝はうれしかった。第2レースも優勝を狙ったけれど、ちょっと問題を抱えて、果たせなかった。今回は、フリー、予選とエンジンブレーキなどのセッティングが決まらず、すごく苦しかった。タイムも上がらずフィーリングもよくなかった。しかし、決勝朝のウオームアップでいい状態になり、第1レースは追い上げもうまくいき、最後は独走することができた。第2レースは、ブレーキの状態がよくなくて、なかなか前に行けず、最終的に4位だった。最初のレースが優勝で、第2レースで表彰台に立てなかったということで、ちょっと気分的にはよくないけれど、総合ポイントで3位になれて、シェーキー(バーン)との差も縮められた。第3戦は今回以上のリザルトを狙いたい」

シェーン・バーン(4位/3位) 「第2レースで表彰台に立ててすごくよかった。フリー、予選とあまりいい状態を作れなかっただけに、それを考えれば満足のいく結果だった。なんたって、土曜日のフリー走行ではトップ10に入れず、予選も7番手。厳しいレースになることを予想していた。それが、決勝日になってトップグループで戦える状態になるとは思わなかった。それにしても、今日は激しいレースだった。何度もコースを押し出されたけれど、こうして2レースともに完走したし表彰台にも立てた。総合首位もキープできたし、本当にうれしかった」

決勝

レース1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
11清成龍一Honda1829:06.776
221J.ホプキンススズキ18+4.150
33S.イーストンカワサキ18+4.336
467シェーン・バーンHonda18+4.646
57M.ラバティヤマハ18+4.684
62J.ブルックススズキ18+5.105
 
104ダン・リンフットHonda18+19.452
1222アレックス・ロウズHonda18+19.981
1360ピーター・ヒックマンHonda18+20.954
2024パトリック・マフHonda18+1:06.707
DNF45グレン・リチャーズHonda16+2Laps
DNF19スティーブ・ブロガンHonda0-

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
121J.ホプキンススズキ1830:13.082
23S.イーストンカワサキ18+0.221
367シェーン・バーンHonda18+0.521
41清成龍一Honda18+0.633
57M.ラバティヤマハ18+1.026
66M.ルタードゥカティ18+2.930
 
860ピーター・ヒックマンHonda18+7.183
1422アレックス・ロウズHonda18+12.231
154ダン・リンフットHonda18+14.228
1619スティーブ・ブロガンHonda18+16.314
2024パトリック・マフHonda18+24.457
DNF45グレン・リチャーズHonda2+16Laps
ポイントスタンディング

ライダー

順位 ライダー マシン ポイント
1シェーン・バーンHonda70
2S.イーストンカワサキ59
3清成龍一Honda58
4J.ホプキンススズキ56
5T.ヒルヤマハ45
6M.ラバティヤマハ35
 
10ダン・リンフットHonda23
11ピーター・ヒックマンHonda21
13トミー・ブライドウェルHonda16
15アレックス・ロウズHonda14
18グレン・リチャーズHonda7
20スティーブ・ブロガンHonda2

マニュファクチャラー

順位 マニュファクチャラー ポイント
1Honda86
2ヤマハ67
3スズキ67
4カワサキ59
5ドゥカティ34