round 10

September 12 2010
British Superbike Championship Croft
第10戦 クロフト

清成、ブルックスともに表彰台を逃す
イーストン両レースで3位表彰台に立つ

今年から採用された新ルール、シーズンのラスト3戦(7レース)でチャンピオンを決する「ザ・ショーダウン」の最初の戦いとなったクロフト。清成龍一(HM Plant Honda)と同ポイントで並ぶトミー・ヒル(スズキ)が第1レースで優勝、第2レースで2位と好リザルトを残し、570点で総合首位に浮上した。また、総合5位だったマイケル・ラバティ(スズキ)が第1レースで2位、第2レースで優勝を果たし、554点で総合2位にポジションを上げた。

第9戦を終えて同ポイントながらも優勝回数で総合首位に立っていた清成は、第1レースで11位、第2レースで4位と両レースともに表彰台を逃し、543点で総合3位へ。総合3位だったチームメートのジョシュ・ブルックスも第1レース6位、第2レース8位と表彰台を逃し542点、順位を1つ落とし総合4位となった。マイケル・ルター(ドゥカティ)は23位/5位で総合5位の521点。アラステア・シーリー(スズキ)は、リタイア/15位で総合6位の506点という結果だった。

  • スチュアート・イーストンスチュアート・イーストン
  • スチュアート・イーストンスチュアート・イーストン
  • 清成龍一清成龍一
  • 清成龍一清成龍一
  • ジョシュ・ブルックスジョシュ・ブルックス
  • ジェームス・エリスンジェームス・エリスン

「ザ・ショーダウン」は、第9戦を終えた段階で総合6位までの選手にチャンピオン獲得の資格を与え、残り3戦7レースでチャンピオンを決めるというもの。その最初の戦いとなったクロフトで、総合3位、4位へとポジションを落としたHM Plant Hondaの両選手だが、残り2戦での逆転に賭けることとなった。

イングランド北部のヨークシャーにあるクロフトは、バンピーな路面でセットアップが難しく、今大会は、清成が予選で転倒を喫し、10番手3列目スタートと厳しいグリッドとなった。第1レースはスタートに失敗し、混戦の中でなかなか前に出られず11位と苦戦。第2レースは好スタートを切ってポジションを上げて、イーストン、ルターと3位争いを繰り広げるも4位と、両レースで表彰台に立てず、首位から27点差の総合3位となった。

チームメートのブルックスも、予選13番手と今大会は苦戦。決勝でも6位、8位と両レースともに表彰台に立てず、総合3位から4位へとポジションを落とした。しかし、ヒル、ラバティ、清成、ブルックスの差はわずか。ラスト2戦、シルバーストーンとオールトンパークでの戦いに大きな注目が集まる。

一方、今季「ザ・ショーダウン」に残れなかったスチュアート・イーストン(Swan Honda)が、クロフトでの両レースで3位表彰台を獲得。第3戦オールトンパーク以来、7戦ぶりの表彰台に立った。シーズン序盤のケガが着実に回復しているジェームス・エリスン(Swan Honda)も第2レースで6位と完全復活が近いことをアピールした。

コメント

清成龍一(11位/4位)「過去2戦(5レース)優勝がないので、今回はチャンピオンシップよりも、とにかく勝ちたいと思っていた。それが、優勝できないだけでなく表彰台にも立てず、本当に残念だった。これで3戦7レース連続で優勝から遠ざかっているので、残り2戦5レースは、全部のレースで優勝を狙っていきたい。今回のレースは、バンピーな路面に手こずってしまった。予選もうまく走れず、決勝もスタートに失敗するなど、納得のいくレースができなかった。本当に残念だ」

ジョシュ・ブルックス(6位/8位)「ここからの3戦7レースは、チャンピオン争いをする上位6人にとって、とても重要な戦いになる。これまで通り優勝を目標に全力を尽くしたが、路面がバンピーで思うように攻めることができなった。バンピーな路面に合わせたセットアップが最後までうまくいかなかった。昨年の大会では両レースで表彰台に立っているだけに、本当に残念だった」

スチュアート・イーストン(3位/3位)「クロフトは昨年優勝しているサーキットなので、今年も優勝を狙っていた。ここは自分にとってホーム大会なので、ファンの声援が大きな力になった。今日は両レースともに3位。第3戦オールトンパーク以来の表彰台に立つことができたが、もっと上のポジションを狙いたかった。前戦キャドウェルパークもセットアップに苦しんだが、今回も完ぺきには決まらなかった」

ジェームス・エリスン(リタイア/6位)「第2戦のスラックストンでケガをして、第4戦のキャドウェルパークで復帰してから、レースをこなすごとに着実にリザルトを上げてきていたが、今大会は、優勝に向けて自分が確実に前進していることを感じた。クロフトは、シーズンを通じて最も難しいサーキットの1つ。バンピーな路面に合わせた的確なセットアップが要求される。前戦が6位、今回も6位だったが、もっと上を狙える自信が得られた。次戦が楽しみだ」

決勝

レース1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
133T.ヒルスズキ2027:43.359
27M.ラバティスズキ20+0.155
33スチュアート・イーストンHonda20+10.177
417S.アンドリュースカワサキ20+13.512
599D.リンフットヤマハ20+14.742
64ジョシュ・ブルックスHonda20+15.407
 
99クリス・ウォーカーHonda20+26.304
118清成龍一Honda20+31.454
1421トム・タンストールHonda20+43.184
DNF2ジェームス・エリスンHonda17+3Laps
DNF46トミー・ブライドウェルHonda13+7Laps

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
17M.ラバティスズキ1925:42.670
233T.ヒルスズキ19+0.202
33スチュアート・イーストンHonda19+8.534
48清成龍一Honda19+9.590
56M.ルタードゥカティ19+9.833
62ジェームス・エリスンHonda19+10.138
 
746トミー・ブライドウェルHonda19+10.730
84ジョシュ・ブルックスHonda19+11.619
129クリス・ウォーカーHonda19+27.340
2121トム・タンストールHonda19+52.404
ポイントスタンディング

ライダー

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1T.ヒルスズキ570
2M.ラバティスズキ554
3清成龍一Honda543
4ジョシュ・ブルックスHonda542
5M.ルタードゥカティ521
6A.シーリースズキ506
 
7スチュアート・イーストンHonda160
9ジェームス・エリスンHonda131
10クリス・ウォーカーHonda108
11トミー・ブライドウェルHonda91
26トム・タンストールHonda8
27クリスチャン・イドンHonda5
34クレイグ・フィツパトリックHonda1
38スティーブ・ヘネガンHonda0
46ガイ・マーティンHonda0

※上位6名(ザ・ショーダウン進出)のポイントは第9戦までの表彰台獲得回数に応じて算出されています

マニュファクチャラー

順位 マニュファクチャラー ポイント
1Honda456
2スズキ422
3ドゥカティ257
4カワサキ221
5ヤマハ114
6BMW28
7アプリリア3
8KTM1