round 03

May 03 2010
British Superbike Championship Oulton Park
第3戦 オールトンパーク

イーストンが第1レースで今季初優勝
清成龍一、第2レースで4位

英国スーパーバイク選手権(BSB)第3戦が、リバプール近郊のオールトンパークで行われた。第1レースはスチュアート・イーストン(Swan Honda)が今季初優勝を達成。第2レースでは清成龍一(HM Plant Honda)が4位でフィニッシュした。この日は、雲の流れが速く、天候の変わりやすい難しいコンディションとなった。第1レースは雲が多かったがドライ。しかし第2レースはスタート前に雨が降り、ウエットからドライになる難しいコンディションとなり、大荒れの展開となった。

今大会は34台が出場。第2戦スラックストンで3位表彰台に立って勢いに乗るイーストンが、3日間を通じて好調な走りを見せた。初日、2日目のフリー走行ではトップタイムをマーク。予選でも2番手につけた。

前戦スラックストンで2位、優勝とすばらしい走りを見せたジョシュ・ブルックス(HM Plant Honda)は、初日のフリー走行ではセッティングが決まらずやや出遅れる格好となったが、2日目のフリーで2番手に浮上。予選でも4番手につけてフロントローを獲得した。

清成は2日間のフリー走行では総合3番手とまずまずの走りを見せた。予選ではクリアラップが取れず6番手に終わったが、アベレージはよく、今季2回目の表彰台と初優勝の期待が膨らんだ。ポールポジション(PP)は、トミー・ヒル(スズキ)が獲得した。

  • スチュアート・イーストンスチュアート・イーストン
  • スチュアート・イーストンスチュアート・イーストン
  • ジョシュ・ブルックスジョシュ・ブルックス
  • 清成龍一清成龍一

第1レースは、PPからスタートしたヒルと、予選2番手から好スタートを切ったイーストンがトップグループを形成。ヒルの激しい追撃を抑えきったイーストンが、わずか、0.058秒差で今季初優勝を飾った。その後方では、ジョン・ラバティ(カワサキ)、アラステア・シーリー(スズキ)、マイケル・ラバティ(スズキ)、そして予選4番手から決勝に挑んだブルックスが第2集団を形成。激しい競り合いとなったが、この順位でチェッカーを受けた。このグループに加わり、一時4番手まで浮上した清成は、後半に入ってシケインで他車と接触。それが原因でマシントラブルが発生してペースダウン。6周を残し、リタイアとなった。

第2レースはスタート直前に雨が降ったために進行が遅れ、周回も18周から15周に短縮して行われた。今年から予選の形式が変わり、第1レースは予選のタイム順でグリッドが決まるが、第2レースは第1レースのベストラップで決まる。第1レース、トラブルのためにリタイアしていた清成だが、ベストラップを刻んだことでPP。2番手にヒル。3番手にはブルックス、4番手にはイーストンと、CBR1000RR勢がフロントローに3台並んだ。

グリッドに整列した時点で「ウエット宣言」が出され、ウエットコンディションでスタートが切られた。しかし、次第に路面は乾き、ウエットからドライに変化する難しいコンディションとなり、マイケル・ラバティが独走で優勝。2位にマイケル・ルター(ドゥカティ)、3位にヒルという結果だった。

タイヤの選択がレースに大きく影響した。PPからスタートした清成は、序盤はトップに立つも他車に押し出される格好でコースアウトを喫し、大きく遅れる。その後、ばん回したが、4位になるのがやっとだった。ブルックスはタイヤの選択に失敗し、大きく遅れて8位。第1レースで優勝のイーストンは、電気系に問題を抱えリタイアとなった。

コメント

スチュアート・イーストン(優勝/リタイア)「第1レースは、スタートもよくて、ヒルを最後まで抑えることができた。サインボードは、最後まで+0という厳しいものだったし、緊張を強いられた。今日はチームにとって初めての勝利。すばらしい結果だった。しかし、第2レースはコンディションが難しく、電気系に問題を抱え、タイヤのグリップをうまく引き出せなかった。最初はタイヤに問題があるのかと思いピットに戻ったが、タイヤではなかったようだ。第1レースがよかっただけに、第2レースは本当に残念だった」

清成龍一(リタイア/4位)「第1レースは他車とぶつかったときにバイクにトラブルが出て、リタイアしなければならなかった。第2レースは、その雪辱に気合を入れた。序盤はトップを走れたが、ジョン・ラバティ(カワサキ)の激しい走りにコースアウトさせられて遅れてしまった。その後、表彰台に立とうと全力で追い上げたが、届かなかった。今週はフリー、予選、そして決勝と、厳しい3日間になってしまった。2レースともに表彰台に立てず残念だった」

ジョシュ・ブルックス(6位/8位)「第1レースはひどいチャターに苦しんでペースを上げることができなかった。第2レースは、タイヤの選択に失敗した。レインタイヤをチョイスしたのだが、路面がどんどん乾いてしまい、どうにもならなかった。今回は何も前進することができなかったし、自分自身に腹が立つ。全力を尽くしてくれたスタッフに申し訳ない気持ちでいっぱいだ。これからも、全力で努力していかなければならない」

決勝

レース1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム
1 3 スチュアート・イーストン Honda 18 28:55.815
2 33 T.ヒル スズキ 18 +0.058
3 10 J.ラバティ カワサキ 18 +10.399
4 34 A.シーリー スズキ 18 +10.843
5 7 M.ラバティ スズキ 18 +10.849
6 4 ジョシュ・ブルックス Honda 18 +11.073
           
10 46 トミー・ブライドウェル Honda 18 +36.709
RT 8 清成龍一 Honda 12 +6Laps
RT 75 クレイグ・フィツパトリック Honda 6 +12Laps
RT 5 クリスチャン・イドン Honda 3 +15Laps
RT 21 トム・タンストール Honda 3 +15Laps

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム
1 7 M.ラバティ スズキ 15 24:26.150
2 6 M.ルター ドゥカティ 15 +6.000
3 33 T.ヒル スズキ 15 +11.333
4 8 清成龍一 Honda 15 +16.029
5 10 J.ラバティ カワサキ 15 +23.590
6 34 A.シーリー スズキ 15 +27.258
           
7 46 トミー・ブライドウェル Honda 15 +30.287
8 4 ジョシュ・ブルックス Honda 15 +30.823
22 75 クレイグ・フィツパトリック Honda 14 +1Lap
RT 3 スチュアート・イーストン Honda 8 +7Laps
RT 5 クリスチャン・イドン Honda 0 -
ポイントスタンディング

ライダー

順位 ライダー マシン ポイント
1 T.ヒル スズキ 126
2 スチュアート・イーストン Honda 75
3 ジョシュ・ブルックス Honda 74
4 M.ラバティ スズキ 65
5 A.シーリー スズキ 63
6 J.ラバティ カワサキ 59
 
8 清成龍一 Honda 53
10 ジェームス・エリスン Honda 41
15 トミー・ブライドウェル Honda 15
22 クリスチャン・イドン Honda 3
27 クレイグ・フィツパトリック Honda 1
30 トム・タンストール Honda 0
33 スティーブ・ヘネガン Honda 0

マニュファクチャラー

順位 ライダー ポイント
1 スズキ 135
2 Honda 128
3 ドゥカティ 66
4 カワサキ 56
5 ヤマハ 30
6 BMW 12
7 アプリリア 0