レース1では2人ともいいスタートを切り、レイは2番手、清成は6番手で1周目を終えた。レイは2周目にクリス・ウォーカー(スズキ)を抜いてトップに浮上。6周目には清成がウォーカーとカル・クラッチロー(スズキ)を抜いて4位に上がった。その後、清成は8周目に1分30秒899というニューラップレコードをマークして、表彰台を目指してトム・サイクス(Honda)を猛追した。
レイは12周目にレオン・ハスラム(ドゥカティ)に抜かれて2位に後退。その後、ハイサイドを起こして、ハスラムと絡んで転倒しそうになる場面もあったが、持ちこたえてレースを続行。その間に清成はサイクスに続く2位に上がった。
14周目、清成はハスラムに抜かれて、クラッチローからもプレッシャーを受けていた。次の周、清成に迫ったクラッチローが清成と接触し、2人そろってグラベルで転倒してしまう。清成は必死でグラベルから抜け出そうとしたが、再スタートを切ることはできなかった。結局、レース1ではハスラムが優勝し、2位サイクス、3位シェーン・バーン(Stobart Honda)と続き、レイは5位に入った。
レース2でもレイと清成は好スタートを切り、レイが3位、清成が5位で1周目を終え、2人の間の4位にはハスラムが入っていた。ハスラムは2周目のS字コーナーでレイを抜こうとするが膨らんでしまい、その間に清成は4位に浮上した。4周目には、清成とハスラムが3位のレイをパス。7周目には清成が2位のウォーカーを抜いて、トップを走行するサイクスを追いかけ始めた。
11周目、清成はサイクスを抜いてトップに立ったが、13周目にハイサイドを起こしそうになりコースアウト。コースに復帰したものの、4位に順位を落としてしまう。15周目に清成は3位に上がり、そのまま3位でレースを終えた。優勝したのはハスラム。2位にはサイクスが入った。レイは7位でレース2を終えた。
第12戦を終えて、ランキングトップの清成は404ポイントを獲得。同2位のレイは367ポイントで、最終戦(2レース)を残して2人のポイント差は37ポイントとなっている。3位のハスラムは363ポイントだ。最終戦となる第13戦は、10月14日にブランズハッチのインディ・サーキットで行われる。 |