悪天候のため予選がキャンセルされ、両レースのスターティング・グリッドはランキング順位に基づいて決定された。唯一ドライ・コンディションでプラクティスができたのは、決勝レースの朝に行われた35分間のセッションだけだった。
30周で競われたレース1で、清成とレイは好スタートを切った。オープニング・ラップは清成とレイを含む6人のライダーの戦いとなった。一時3番手に落ちた清成は、8周目の1コーナーでクリス・ウォーカー(スズキ)をかわし、さらにレイを抜いてトップに浮上した。
14周目、トップを走行する清成は、レイとの差を2.305秒に広げた。レイの方はウォーカーとシェーン・バーン(Stobart Honda)に追い上げられていた。17周目のヘアピンで、レイはバーンにかわされて3位にポジションダウン。さらにその後方からレオン・ハスラム(ドゥカティ)も迫っていた。
清成は20周目にファステストラップをマークするが、22周目にエドウイナ・コーナーで転倒。再スタートを切ることができなかった。レイは終盤、猛攻をしかけてきたハスラムから逃げ切り、バーンに続いて2位でゴールした。
レース2もレース1と同じ形でスタート。レイがトップで飛び出し、清成が追った。2周目にトップに立った清成は、6周目には2位のレイに2秒差をつけた。
10周目、転倒者が出たためセーフティカーが導入された。再スタートが切られた時点で、清成は再びトップに立って差を広げ始めた。
レイは今回もハスラムに仕掛けられていた。20周目のヘアピンでハスラムに抜かれたレイは、ハスラムを抜き返そうとして、バスストップ・シケインで転倒。レイの転倒により赤旗が掲示され、レースは短縮された。清成は自身32勝目となる勝利を挙げたのだった。
第9戦を終えた段階でランキングトップは清成(298ポイント)、同2位はレイ(282ポイント)となっている。
第10戦は8月12日にクロフト・サーキットで行われる。 |