金曜日と土曜日は大雨に見舞われたが、CBR1000RRKに乗るレイとチームメートの清成龍一は快調にマシンのセットアップを進めた。土曜日に行われた計時予選では、ほかのライダーに1.5秒の差をつけて、レイがポールポジション、清成が2番手を獲得した。
決勝レースが行われた日曜日には天候が回復。レース1が行われる頃には路面はドライになっていた。ドライのセッティングを出せないまま各ライダーはグリッドにつくことになった。
レース1でホールショットを奪ったのは地元のレイ。清成は2番手につけていたが、すぐにレオン・ハスラム(ドゥカティ)にかわされてしまう。その後、ハスラムはレイも抜いてトップに浮上した。
レイは11周目まで2位につけていたが、その後、シェーン・バーン(Stobart Vent Axia Motorsport Honda)に抜かれて3位に後退。その頃、グリップに問題を抱えていた清成はグレゴリオ・ラビッラ(ドゥカティ)に抜かれて5位になった。ラビッラはその後レイも抜いて、3位でレースを終えた。レイは4位、清成は5位で18周のレース1を終えた。
レース2では、レイがまたしても抜群のスタートを切ってレースをリードした。清成はスタートがうまく決まらず、1周目を終えた時点では5位だった。
4周目に転倒者が出たためペースカーがコースに介入。レースが再開したときには、レイとハスラムがし烈なバトルを繰り広げた。2人がバトルを展開している間に、背後につけていたバーンがトップに立った。レイもバーンに続いてペースを上げ、2人はほかのライダーに差をつけて逃げ始めた。
11周目、清成はハスラムやラビッラと3位争いを展開していたが、マシンのセットアップが決まっていなかったため苦戦。結局5位でレースを終えた。
レイは1分38秒604というニューラップレコードをマークし、バーンにプレッシャーをかける。13周目のダンロップ・コーナーでバーンを抜いた後、レイは独走態勢に入り、バーンに2秒の差をつけて、BSB初優勝を地元で達成した。
6戦(12レース)を終えて、ランキングトップは清成(212ポイント)で、ランキング2位のラビッラ(211ポイント)とは1ポイント差。レイ(187ポイント)はランキング3位につけている。
次戦、第7戦は7月1日にノックヒルで行われる。 |