BSB(イギリススーパーバイク選手権)第11戦が、8月28日にリンカーンシャーのキャドウェルパーク・サーキット(全長3.508km)で行われた。
CBR1000RRKに乗るHM Plant Honda
Racingの清成龍一選手はレース1で3位に入ったが、レース2では転倒し、リタイアに終わった。チームメイトのカール・ハリス選手はレース1で10位に、レース2では5位に入っている。
暗雲が空を覆い、雷雨が路面を濡らしたレース1では、タイヤチョイスが明暗を分けた。この18周のレースで清成選手が選んだのは、フルウエット・タイヤだった。清成選手はスタート直後に4位につけ、このタイヤチョイスが途中まで正解だったことを示した。
2周目にトップに立った清成選手は、7周目には2位のハリス選手に7秒差をつけて独走態勢に入っていた。しかし、その後、路面が乾きはじめ、後方からインターミディエイト・タイヤをはいたドゥカティに乗るレオン・ハスラム選手が猛然と追い上げてきた。
ハスラム選手は13周目に清成選手をかわしてトップに浮上。清成選手はディフェンディング・チャンピオンのグレゴリオ・ラビッラ選手(ドゥカティ)にも抜かれ、3位でレース1を終えた。
レース2はドライ・コンディションのもとで行われた。しかし、清成選手は2周目にタイトなバーン・コーナーで転倒。再スタートを切ったが、マシンのダメージが大きかったためリタイアした。
ハリス選手にとっても今回は波乱の一日となった。レース1で、フルウエット・タイヤを選択したハリス選手は、オープニングラップでは一時トップに立っていたが、マンスフィールド・コーナーの出口でグリーンに飛び出し、その間に清成選手とトミー・ヒル選手(ヤマハ)に抜かれた。路面が乾いてきたため、さらに順位を落としたハリス選手は、10位でレース1を終えた。
レース2でハリス選手は7位でオープニングラップを終えた。7周目には4位に上がっていたハリス選手は、3位を走行するラビッラ選手に猛攻をしかけた。ラビッラ選手を抜いたハリス選手は、そのままラビッラ選手を抑えていた。
しかし、8周目、ギアがニュートラルに入ってしまったっため、ハリス選手は大きく後退した。必死で戦列に戻ったものの、5位でレース2を終えた。
今回、清成選手がレース2でリタイアしたため、ランキングではハスラム選手(352ポイント)がランキングトップに立った。2位はラビッラ選手(337ポイント)。清成選手(326ポイント)はランキング3位に後退している。ハリス選手(192ポイント)は現在ランキング5位だ。
残りはあと2戦。9月17日のシルバーストーンと10月1日のブランズハッチを残すのみだ。
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