BSB(イギリススーパーバイク選手権)第10戦が8月13日に北ヨークシャーのクロフト・サーキット(全長3.423km)で行われた。
あいにく今回の大会は雨に見舞われたが、CBR1000RRKに乗るHM
Plant Honda Racingの清成龍一選手がレース1で優勝し、レース2では5位に入った。チームメイトのカール・ハリス選手は、レース1では10位。レース2ではもう少しで優勝というところまでいったが、2位に終わった。
土曜日に行われた公式予選で、清成選手は3番手、ハリス選手は6番手のグリッドを獲得した。20周で競われたレース1で、フロントローからスタートした清成選手は、すぐにトップに立ったが、3周目にジョナサン・レイ選手(Honda)、レオン・ハスラム選手(ドゥカティ)、グレゴリオ・ラビッラ選手(ドゥカティ)の3人に抜かれた。
しかし、清成選手もすぐにラビッラ選手を抜き返して3位に上がり、さらに2周後、ハスラム選手を抜いて2位に上がった。トップを走行するレイ選手は力強い走りをしていたが、一度ミスを犯してワイドにはらんだ。その隙にトップに立った清成選手は、そのままポジションをキープして優勝。今季8勝目を挙げた。
チームメイトのハリス選手は、レース1で序盤6番手のポジションにつけていたが、3周目のヘアピンでトミー・ヒル選手(ヤマハ)とともにスリップダウンを喫した。16位でレースに復帰したハリス選手は、10番手まで追い上げるのが精いっぱいだった。
激しい雨模様となったレース2は、18周に短縮されて行われた。スタート直後、清成選手は3番手、ハリス選手は5番手につけていた。その後、ハリス選手はヒル選手を抜いて4位に上がり、さらに、清成選手とラビッラ選手を抜いて2位に、マイケル・ルター選手(Honda)を抜いてトップに浮上した。
11周目になると、トップを走行するハリス選手は2位に8.7秒差をつけていた。しかし、後方から追い上げて来たハスラム選手も素晴らしい走りを見せ、12周目にはチームメイトのラビッラ選手を抜いて2位に上がっていた。そして最終ラップ、チェッカーフラッグ目前でハスラム選手がハリス選手のスリップストリームから抜け出し、ハリス選手に0.090秒という僅差で優勝した。
レース2で清成選手は5位に終わった。ハスラム選手がレース2で優勝したことで、暫定トップの清成選手とハスラム選手のポイント差はわずか3ポイントとなった。
第10戦を終えて、ランキングトップは清成選手(310ポイント)。2位はハスラム選手(307ポイント)で、3位はラビッラ選手(292ポイント)となっている。ハリス選手(175ポイント)は現在ランキング6位につけている。
次戦は8月28日にキャドウェルパークで行われる。
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