BSB(イギリススーパーバイク選手権)第8戦が7月16日にスコットランドのノックヒル(全長2.03km)で行われた。
Honda CBR1000RRに乗るHM Plant Honda Racingの清成龍一選手はレース1で優勝し、今季4勝目を飾った。しかし、レース2ではマシン・トラブルのためリタイアした。チームメイトのカール・ハリス選手はレース1で7位、レース2で6位に入った。
30周で競われたレース1。予選5番手からスタートした清成選手は、好スタートを切ってすぐに4番手に浮上。その直後から3番手を走るジョナサン・レイ選手(Honda)に攻撃をしかけた。レイ選手は必死になってラインをふさいだが、5周目のヘアピンで清成選手がレイ選手を抜き去った。
3位に上がった清成選手は、今度は2番手につけるシェーン・バーン選手(スズキ)にアタックし、13周目のヘアピンでパス。さらにトップを走行するレオン・ハスラム選手(ドゥカティ)を追った。
二度ほどハスラム選手に仕掛けた清成選手だったが、そのたびに抜き返されるという状況が続いたのち、ラスト3周のスタート/フィニッシュラインでスリップストリームを使ってハスラム選手を抜き去ることに成功。そのままトップでチェッカーフラッグを受けた。
レース1ではポイントリーダーのグレゴリオ・ラビッラ選手(ドゥカティ)が5番手を走行中に一時ストップした。再スタートを切った時点で24位だったラビッラ選手は11位まで追い上げてフィニッシュ。その結果、この時点で清成選手はランキング2位に浮上した。
しかし、レース2は清成選手にとって不運な結果に終わった。ダブルウインをめざしていた清成選手だったが、11周目に電気系統のトラブルでリタイア。ランキング2位の座も再びハスラム選手に戻ってしまった。
チームメイトのハリス選手は、難しいノックヒルのコースで7位と6位に入り、貴重な19ポイントを獲得。ランキングでも5位につけている。
ランキングトップのラビッラ選手もレース2で26周目に転倒し、ポイント圏外に終わったため、チャンピオン争いは混沌としてきた。
第8戦(14レース)を終えて、トップはラビッラ選手(244ポイント)。ランキング2位はハスラム選手(233ポイント)。清成選手(224ポイント)はランキング3位だが、ラビッラ選手との差は20ポイントに縮まっている。ランキング5位のハリス選手は129ポイントを獲得している。
次戦は7月23日にオールトンパークで行われる。
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