BSB(イギリススーパーバイク選手権)第7戦が6月18日にスネタートン・サーキット(全長3.14km)で行われた。
CBR1000RRKに乗るHM Plant Honda Racingの清成龍一選手はレース1とレース2で優勝し、今季初のダブルウインを飾った。
土曜日に行われた公式予選で清成選手は3位に入った。チームメイトのカール・ハリス選手も予選5位と好ポジションを獲得したのである。
2人はレース1でも好スタートを切り、1-2態勢を築こうとしていた。ところが3周目、ボムホールの進入でハリス選手がハイスピードでクラッシュした。幸いハリス選手は無傷だったが、一時的に脳震とうを起こしていた。このためセーフティカーが4周にわたってコースに介入した。
レースが再開した時にも清成選手はトップに立つことができたが、すぐにドゥカティのレオン・ハスラム選手から猛攻を受けることになる。しかし、清成選手の乗るCBR1000RRKはスピードの出るレベット・ストレートでハスラム選手のマシンに勝っていた。最終的に清成選手はハスラム選手に0.298秒差をつけて、今季3勝目を挙げた。
レース2でも清成選手はホールショットを奪ったが、すぐにハスラム選手に抜かれてしまう。その後、清成選手はハスラム選手の後ろにつけて、抜き返すチャンスをうかがっていたが、12周目に高速S字コーナーでクラッシュが発生したため赤旗が掲示された。
再開されたレースは8周と短いものとなった。今回も清成選手はホールショットを決めたが、今度はポイントリーダーのグレゴリオ・ラビッラ選手(ドゥカティ)が清成選手に迫ってきた。1分04秒688というラップレコードをマークして逃げる清成選手。ラビッラ選手がS字コーナーでスリップダウンしたため、再びセーフティカーが2周にわたって介入した。
セーフティカーが退いた時点で清成選手と2位につけるハスラム選手の差は0.21秒だったが、そこから清成選手は素晴らしい走りを披露し、最終的にハスラム選手に0.402秒差をつけて優勝した。
今回のダブルウインにより、ランキング3位につける清成選手(199ポイント)と同2位のハスラム選手(201ポイント)の差は2ポイントとなった。ランキングトップのラビッラ選手(239ポイント)との差も40ポイントとなっている。
次の大会は7月16日にスコットランドのノックヒルで開催される。
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