HONDA The Power of Dreams

　BSB(イギリススーパーバイク選手権)第6戦が、6月4日にイギリスのマロリーパークで行われた。

　前日行われた予選で4位に入った清成龍一選手(HM Plant Honda Racing)は、レース1で優勝、レース2でも3位に入った。チームメイトのカール・ハリス選手はレース1で7位に、レース2では4位に入っている。

　CBR1000RRKに乗る清成選手はレース1で抜群のスタート切り、ホールショットを決めた。28周のレースで1周目に転倒者が出たため、序盤の4周までセーフティカーが導入された。波乱のスタートの後、清成選手は途中レオン・ハスラム選手(ドゥカティ)の猛攻を受けたものの、一度もトップの座を譲らずスタート トゥ フィニッシュを決めたのだった。

　レース2でも清成選手はホールショットを奪ったが、6周目にグレゴリオ・ラビッラ選手(ドゥカティ)とハスラム選手に抜かれて3位に後退した。14周目、清成選手はワイドにはらんだハスラム選手をかわして一時、2位に上がった。しかしその後、バックマーカーが現れ始め、清成選手は再びハスラム選手に抜かれて3位でゴールした。

　予選で6番手だったハリス選手は、序盤にラビッラ選手をかわして6位につけた。その後、マイケル・ルター選手(Honda)と激しい競り合いを見せ、9周目にヘアピンでコースアウトを喫して17位まで順位を下げたものの、その後10人のライダーを抜いて7位でフィニッシュした。

　レース2でハリス選手は1周目を6位で終えた。4周目にシェーン・バーン選手(スズキ)をかわして5位に上がり、25周目にルター選手をかわして4位でレースを終えた。

　5月21日に行われる予定だった第5戦モンデロパーク大会は豪雨のため中止となったが、代替大会は開催されないことが決定している。その代わり、BSB最終戦(第13戦)に当たる10月1日のブランズハッチ大会では、ポイントがダブルスコアとなる。

　第6戦(10レース)を終えて、ランキング首位はラビッラ選手(223ポイント)。2位はハスラム選手(161ポイント)で、清成選手は3位(149ポイント)、ハリス選手は4位(110ポイント)につけている。

　次戦は6月18日にスネタートンで開催される。

■清成龍一選手(優勝/3位)
「久しぶりに優勝することができて嬉しいです。今日はすべてがうまくいきました。レース2で終盤バックマーカーが出てきたのは、ちょうど前の2人を追い抜こうとしていた時だったので残念でした。とはいっても、今回は2レースとも表彰台に上がれたので嬉しいです」

■カール・ハリス選手(7位/4位)
「レース1では、順位を上げようとしていた時にヘアピンでオーバーランしてしまったのが残念だった。でも、ヒート2の結果には満足している。ヘアピンやシケインでワイドにはらんでしまったけど、その分いくつかのコーナーでタイムを詰め、最終的にはルターを抜くことに集中したんだ。全体的に見て、今回の結果には満足している」