BSB(イギリススーパーバイク選手権)の第3戦が4月17日にハンプシャーのスラックストンで行われた。スラックストンは数あるイギリスのサーキットの中でも一番の高速コースだ。
CBR1000RRKに乗るHM Plant Honda
Racingの清成龍一選手は、レース1で3位に、レース2では4位に入った。チームメイトのカール・ハリス選手はレース1では転倒してしまったが、レース2では3位に入っている。
公式予選で7位だった清成選手は、レース1で手堅いスタートを決め、2周目には3位につけ、その後、昨年までチームメイトだったマイケル・ルター選手(Honda)と接戦を繰り広げた。何度も順位を入れ替える2人の戦いに、イースター・ホリデーの月曜日にスラックストンに集まった観客は大歓声を送った。最終的に清成選手はルター選手を封じ込め、3位でゴールしたのだった。
一方、レース1でハリス選手は危機一髪だった。スタート直後の1コーナーで転倒したハリス選手だったが、運良く後続ライダーとの接触は避けることができたのである。
レース2でハリス選手はレース1の雪辱を晴らした。序盤、レース1での清成選手同様に、ルター選手の猛攻を受けたハリス選手だったが、3周目には他のライダーを引き離して3位のポジションにつけた。
清成選手はレース2のスタートで出遅れたが、猛然と追い上げ、7周目にはハリス選手を射程距離に捕らえた。そして、15周目にハリス選手を抜いて、3位に浮上した。
しかし、何としてでも表彰台に上がりたいハリス選手も奮闘。最終ラップにビレッジ・コーナーで清成選手を抜いて、ハリス選手は3位でゴール。清成選手は4位となった。
今回、ヒート1、ヒート2で優勝したのはグレゴリオ・ラビッラ選手(ドゥカティ)。3戦(6レース)を終えて、ラビッラ選手は132ポイントでランキング首位につけている。清成選手は87ポイントで同3位。ランキング2位のレオン・ハスラム選手(ドゥカティ、96ポイント)との差は9ポイントだ。ハリス選手は57ポイントでランキング4位につけている。
次戦は5月1日(決勝)にオールトンパークで行われる。
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