BSB(イギリススーパーバイク選手権)の開幕戦が3月26日にケント州のブランズハッチで行われた。
CBR1000RRKに乗るHM Plant Honda Racingの清成龍一選手は、レース1で4位に入り、ウエット・レースとなったレース2では圧勝した。今年から清成選手のチームメイトとなったカール・ハリス選手は、レース1で2位、レース2で5位に入った。
レース1で、予選3番手のグリッドからスタートしたハリス選手は、スタート直後いくつかポジションを落とすが、その後猛然と追い上げて2番手を走行するレオン・ハスラム選手(ドゥカティ)の背後につけた。
ハリス選手はハスラム選手を抜くチャンスをうかがっていたが、ハスラム選手がクラッシュ。ハリス選手は自動的に2位に上がった。レース1で優勝したのはグレゴリオ・ラビッラ選手(ドゥカティ)だった。
ハスラム選手がクラッシュしたことにより、赤旗が掲示され、レース1は終了。清成選手はこの時点で4位につけており、3位のマイケル・ルター選手(Honda)を抜くチャンスをうかがっていたが、4位のままレース1を終えた。
天候が不安定だったため、レース2のスタート前には“ウエット・レース”の宣言が出された。大半のライダーがタイヤの選択に迷っている中、清成選手ひとりがミシュランのフルウエット・タイヤを選択した。
レース2のスタート直後から清成選手は飛び出し、4周目の時点では早くも2位以下に9.6秒差をつけてトップを独走。30周のレースが終わった時には、2位に入ったハスラム選手に19秒以上もの大差をつけて圧勝した。インターミディエート・タイヤを選択したハリス選手も5位でレース2を終えている。
開幕戦を終えた段階で、ランキング首位につけているのはヒート1で1位、ヒート2で3位に入ったラビッラ選手(41ポイント)。清成選手はランキング2位(38ポイント)、ハリス選手は同3位(31ポイント)につけている。
次戦は4月9日にドニントンパークで行われる。
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