2005年BSB(イギリス・スーパーバイク選手権)第12戦は、9月25日にレスターシャにあるドニントンパーク(全長約4km)で行われた。
Honda CBR1000RRに乗るHM Plant Honda Racingの清成龍一選手はヒート1で2位、ヒート2で3位と両ヒートで表彰台に上がったが、ライバルのグレゴリオ・ラビッラ選手(ドゥカティ)が両ヒートで優勝したため、ランキングトップのポジションを譲ってしまった。
快晴の中で行われたヒート1で、清成選手はスタートに失敗し、6番手から追い上げる形となった。3回にわたってファステストラップを塗り替え、必死で追い上げた清成選手。もう少しでトップを走行するラビッラ選手に追いつくところだったが、コピス・コーナーでミスをし、2位でヒート1を終えた。
清成選手のチームメイト、マイケル・ルター選手は好スタートを切り、序盤は3位につけていた。しかし、その後タイヤのグリップの問題に悩まされ、6位に後退。この順位でヒート1を終えた。
ヒート1とヒート2の間に、一時的に雨が降った。乾きつつある路面コンディションのもとで行われたヒート2では、清成選手がホールショットを奪った。ルター選手も2番手につけ、好調な滑り出しを切った。
しかし、20周のレースのうちの2周目に清成選手はメルボルン・ヘアピンで、まずルター選手に、続いてラビッラ選手とレオン・ハスラム選手(ドゥカティ)、そしてグレン・リチャーズ選手(カワサキ)に抜かれ、5位に後退した。
5周目になると、ラビッラ選手とハスラム選手がレッドゲート・コーナーでルター選手をかわしてトップに浮上。9周目にルター選手はメルボルン・ヘアピンでワイドにはらみ、その間にリチャーズ選手にもかわされた。
清成選手は8周目にチームメイトのルター選手を抜いており、リチャーズ選手が15周目に転倒したことにより3番手に浮上。最終的にこの順位でヒート2を終えた。ルター選手は4位だった。
今回の結果により、それまで1ポイント差でランキングトップにつけていた清成選手はラビッラ選手に抜かれ、逆に13ポイント差をつけられてランキング2位になった。残り1戦は10月9日に行われるブランズハッチの最終戦のみだが、まだ2ヒート(計50ポイント)が残されている。チャンピオン争いのかかった最終戦で、清成選手は全力で逆転チャンピオンを狙う。
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