2005年BSB(イギリススーパーバイク選手権)第9戦は8月21日にノーザンプトンシャーのシルバーストーン・サーキット(3.561km)で行われた。
Honda CBR1000RRKに乗るHM Plant Honda Racing Teamの清成龍一選手はヒート1では転倒後、再スタートを切って8位に入り、ヒート2では優勝した。チームメイトのマイケル・ルター選手は、ヒート1では転倒して15位、ヒート2でも4位に終わった。その結果、ランキングトップのルター選手とランキング2位の清成選手のポイント差は26ポイントに縮まっている。
予選でポールポジションを獲得した清成選手は、ヒート1でホールショットを決めたが、すぐにルター選手に抜かれ、さらにレオン・ハスラム選手(ドゥカティ)にも抜かれて3番手に順位を落とした。
アクシデント発生のため、5周目にレースは赤旗中断となり、再開されたレースは19周となった。今度はルター選手がホールショットを決め、清成選手は4番手につけていたが、その直後、清成選手はニューウッドコート・コーナーで転倒。再スタートを切った時点では最後尾となってしまった。
しかし、そこからの清成選手の追い上げは素晴らしかった。4周目に1分26秒870というニューラップレコードをマークすると、レースの中盤で13位に上がり、最終的に8位まで順位をばん回したのだった。
一方、ルター選手はグレゴリオ・ラビッラ選手(ドゥカティ)、ハスラム選手とトップ争いを繰り広げていた。しかし、ラスト2周でニューウッドコート・コーナーでフロントを滑らせて転倒。13位でコースに復帰したが、マシンのダメージが大きく、15位でヒート1を終えた。
ライバルのラビッラ選手がポイントテーブルでも追い上げてきていたため、ルター選手と清成選手は気合を入れ直してヒート2に臨んだ。今回も清成選手がホールショットを決め、ルター選手が2番手で続いたが、1周目の終わりにセーフティーカーが入り、2周目に赤旗が出された。
再開されたレースでも清成選手は序盤からトップに立ったが、ルター選手はラビッラ選手、ハスラム選手に続いて4番手につけた。
その後、清成選手はラビッラ選手とトップ争いを繰り広げ、最終ラップに差を広げて優勝。今季10勝目を挙げた。ルター選手は3位のハスラム選手に迫っていたが、ヒート1でフロントタイヤが滑って転倒したことが精神的に影響して、無理ができず4位に終わった。
次戦は8月29日にキャドウェルパークで行われる。残りは4戦(8レース)となり、チャンピオン争いもルター選手・316ポイント、清成選手・290ポイント、ラビッラ選手・286ポイントと接近している。
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