2005年BSB(イギリススーパーバイク選手権)の第2戦が4月10日にイギリスのハンプシャーにあるスラックストン・サーキットで行われ、CBR1000RRKに乗るHM Plant Honda Racing Teamの清成龍一が、開幕戦に引き続き今回もダブルウインを達成した。清成のチームメイト、マイケル・ルターも第1ヒートで2位、第2ヒートで3位に入っている。
土曜日に行われた予選中に転倒し、左足のくるぶしを痛めた清成だったが、予選では5番手のポジションを獲得。だが、日曜日に行われた決勝レースの第1ヒートで、清成のスタートは決して良いものではなかった。
しかし、清成は早い段階でHonda Racing UKのカール・ハリス、自分のチームメイトのルター、そしてショーン・エメット(ヤマハ)を次々と抜き去っていき、5周目にはトップに立った。
一旦トップに立ったあとの清成に、敵はいなかった。最終的にルターに10秒近くの差をつけて優勝し、昨年の最終戦から数えて5戦連続優勝を飾ったのである。
ルターはスタートでエメットに続いて2番手だったが、その後、後方から追い上げて来た清成に抜かれたことによって目を覚ました。すぐにエメットをかわして2位に上がると、そのまま清成に続いてチェッカーフラッグを受けたのである。3位にはドゥカティのグレゴリオ・ラビッラが入った。
第2ヒートで清成とルターは、好スタートを切った。2人は快調に飛ばしていたが、6周目にトリスタン・パルマー(カワサキ)が転倒したためコース上にセーフティカーが介入。それまで清成が築いていたアドバンテージは一気に消滅し、後続ライダーが全員清成のすぐ後ろに並んでしまった。
セーフティカーが退去したあと、清成を脅かしたのはラビッラだった。しかし、清成はラビッラを抑え切って優勝。2位ラビッラ、3位ルターの順で、第2ヒートを終えた。
今シーズンに入って負けなしの清成は、2戦4レースを終えた段階で100ポイントを獲得し、ランキング2位のラビッラに28ポイント差をつけている。同3位はルターで69ポイントだ。
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