決勝日:7月4日(日) サーキット:ノックヒル・ファイフ・サーキット 天候:雨
BSB(イギリススーパーバイク選手権)の第8戦は7月4日に全長2.08qノックヒル・ファイフ・サーキットで行われた。25周のレースが2ヒート競われ、HM Plant Honda Racingのマイケル・ルター(Honda CBR1000RRW)は、第1ヒート9位、第2ヒート4位に入った。チームメイトの清成龍一は、第1ヒート10位、第2ヒート14位となっている。
早朝降った大雨のため、第1ヒートのスタート前の時点でコースはウエットだった。しかし、ドライのレーシング・ラインが1本あったため、各ライダーはタイヤチョイスに頭を悩ませることになる。HM Plant Hondaでは、清成がミシュランのウエットタイヤを選んだのに対して、ルターがフロントにウエット、リヤにインターミディエート・タイヤを選択した。しかし、いずれのチョイスも最適とはならなかった。
4列目のグリッドからスタートした清成は、抜群のスタートを切り、3周目には5番手に上がっていた。清成は最初の3分の1に関してはトップ5のポジションをキープすることができたが、その後、コースが乾いてきたため後退した。
ルターは6番手で第1コーナーに飛び込んでいったが、1周目を終えた時点では15位だった。路面コンディションがルターの使用するインターミディエート・タイヤに適した状態になった頃、ルターは18番手で、トップを走行するスコット・スマート(カワサキ)に40秒以上の差をつけられていた。
路面のコンディションがインターミディエート・タイヤにふさわしくなり、猛然と追い上げ始めたルターは、最終的に9位に入り、貴重な7ポイントを獲得して第1ヒートを終えた。清成もルターに続いて10位でゴールした。
第2ヒートになると豪雨が降り始めたため、タイヤチョイスは容易になった。全員がウエットタイヤを選ばざるをえなかった。良いスタートを切ったルターはすぐに3番手に上がるが、最終的にライバルのジョン・レイノルズ(スズキ)に抜かれて4位となった。清成は周回遅れの14位で第2ヒートを終えたのである。
現在ルターは252ポイントを獲得してランキング2位。トップのレイノルズとのポイント差は38だ。残りは5戦。ルターにもまだまだチャンピオン獲得の可能性は残されている。 |