決勝日:6月6日(日) サーキット:スラックストン・サーキット
BSB(イギリススーパーバイク選手権)の第6戦は、6月6日にイギリス南部のハンプシャーにあるスラックストン・サーキットで行われ、HM Plant Honda Racingのマイケル・ルター(Honda CBR1000RRW)は、第1ヒートで優勝。第2ヒートでは2位に入り、チャンピオンシップ・ポイントでもランキング首位のジョン・レイノルズ(スズキ)との差をつめた。
鎖骨骨折のため2大会欠場していたチームメイトの清成龍一は、今戦から復帰し、第1ヒートでは13位、第2ヒートでは8位に入っている。
序盤にクラッシュが発生したため、2ヒート制となった第1ヒートで、ルターは再スタートに失敗し、後方から追い上げることになった。チャンピオンシップ争いのライバル、レイノルズを追っていたルターは、レイノルズのチームメイト、グレゴリオ・ラビッラとレイノルズを捕らえ、抜き去った。
終盤、合算タイムで2位かと思われていたルターだが、ここでドラマが起こった。トップを走行していたショーン・エメット(ドゥカティ)が、まだレースが終わっていないのに、優勝を祝うようなパフォーマンスを見せ、バランスを崩しそうになって後退。優勝をルターにプレゼントしたのだった。
清成龍一は、スラックストンのコースが初めてであったのにもかかわらず、13位と健闘。第2ヒートに期待をつないだ。
第2ヒートになると、ルターは良いスタートを切り、最初からエメットとレイノルズの後方につけた。3周目にファステストラップ(1分16秒329)をマークすると、4周目には、レイノルズがワイドにはらんだ隙に2位に浮上。その後、レイノルズはチームメイトのラビッラと接触して転倒。戦列を離れた。
中盤、ルターはエメットを抜いて一時的にトップに立つが、その後、今度はラビッラがスリップストリームを使って首位の座を奪う。ここからこの3台は何度も順位を入れ替えることになるが、最終的にはエメットが優勝。ルターは2位に入り、ラビッラが3位となった。その結果、ルターは貴重な20ポイントを獲得し、ランキング首位のレイノルズとの差を8ポイントに縮めた。
清成は、第2ヒートでは8位に入り、ランキングでも7位に浮上している。 |