決勝日:5月3日(日) サーキット:オールトンパーク・サーキット
2004年度イギリススーパーバイク選手権(BSB)の第4戦は5月3日にオールトンパークで行われた。HM Plant Honda Racing Teamのマイケル・ルターは2ヒートとも3位に入り、表彰台に上がった。チームメイトの清成龍一は、土曜日のフリープラクティスの際に転倒し、鎖骨を骨折したため今回は欠場している。
第1ヒートでルターは抜群のスタートを切り、1周目にオールド・ホール・コーナーにさしかかった時点では2番手につけていた。しかし、ここで他のライダーと接触したルターはグリーンにコースアウトしてしまう。その結果、レースに復帰した時点では12位に順位を落としていた。
だが、ルターはそこから猛然と追い上げを開始した。Honda CBR1000RRWが絶好調であったこともあり、ルターは1周につき2つずつというペースでポジションアップ。ラスト4周で3位を走行するディーン・トーマス(ドゥカティ)に追いついた。
ヒズィーズ・シケインで楽にトーマスをかわしたルターはさらに前を行く加賀山就臣(スズキ)とジョン・レイノルズ(スズキ)を追ったが、レースが16周に短縮されたこともあり、上位の2人に追いつくことはできなかった。
第2ヒートでもルターはついていなかった。スタート直前のサイティング・ラップの際に電気系統のトラブルに見舞われたルターは、一旦ピットに戻り、グリッド最後尾からスタートすることになった。
しかし、今回もルターは素晴しい追い上げを見せた。1周目に13人のライダーを抜いたルターは7周目には3位を走行するトーマスに迫った。そして、トーマスを抜き去り、トップを走行する加賀山とレイノルズを追走した。
トップの2人より0.5秒ほど速いペースで走行していたルターは二人との差を4秒にまで縮めたが、それを知った加賀山とレイノルズもペースアップを図った。ところが、ルターはさらにペースを上げ、1分37秒272というコースレコードをマークして2人を追った。
最終的にルターは第2ヒートでも3位となったが、ここまで行われた4戦、8レースすべてで表彰台に上がっており、ランキングでもトップのレイノルズ(167ポイント)に続いて149ポイントを獲得して2位につけている。
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