レース1

10月6日に行われたレース1で、ダニエル・シャリルがイデミツ・アジア・タレント・カップでの初勝利を手にした。シャリルは最終コーナーで埜口遥希を抜くと、ホームストレートでビル・ヴァン・エールデをかわしてチェッカーフラッグを受けた。これによりシャリルはポイントランキング3位になった。ヴァン・エールデは予選19番手から2位でフィニッシュして、ポイントランキング首位を堅持した。埜口はポールポジションからスタートして3位フィニッシュとなった。

ホールショットを取ったのはシャリルで、先頭グループは6台で形成されました。埜口がグループを抜けようとしますが追いつかれる。

先頭グループは11台でレース終盤に入り、誰が勝ってもおかしくない状況。最終ラップに入りシャリルが埜口を抜こうとしかけると、その間をぬってヴァン・エールデが前に出ようとした。ヴァン・エールデがトップでフィニッシュするかと思えたが、一番にチェッカーフラッグを受けたのはシャリル。0.021秒差でヴァン・エールデが2位に入り、埜口は3位表彰台を獲得した。

アデナンタ・プトラが4位、ラッキー・ヘンドリアンシャーが5位、コップチャイ・セイリゥが6位に入った。

レース2

翌日の10月7日に行われたレース2でも前日の勝者シャリルが勝利し、両レースを制した。ポイントランキングは変わらず3位となっている。シャリルと競い合ったのは西村硝とタットチャコーン・ブアラシで、この3人が表彰台に登った。

シャリルが2列目からホールショットを奪い、ヴァン・エールデもいいスタートでトップ5台のグループに入った。

大混戦となった先頭グループからシャリルと西村が抜け出ようとするが、再びグループに吸収された。

最終ラップに入り誰が勝ってもおかしくない状況の中、最初に仕掛けたのはアフリザ・ムナンダル。しかしシャリルが最終コーナーをトップで抜け、イデミツ・アジア・タレント・カップでの2回目の勝利を手にした。

埜口はヴァン・エールデのインをつくが外に膨らみ2台ともコースを外れる。その間を抜けた西村とブアラシがシャリルに続いてフィニッシュし、表彰台を獲得した。

ラッキー・ヘンドリアンシャーが4位、マリオ・アジが5位、埜口が6位に入った。

ポイントランキング首位のヴァン・エールデを7ポイント差で埜口が追う中、2週間後には埜口のホームである日本のツインリンクもてぎで第5戦が行われる。残り2戦を残したイデミツ・アジア・タレント・カップのチャンピオンの行方はまだ分からない。