ASIMOの活躍
ASIMOが展示物の説明を自律で行う実証実験を日本科学未来館で実施
2013年10月2日(水)〜10月21日(月)
Hondaと株式会社国際電気通信基礎技術研究所(以下「ATR」)は、ロボットがいかに人とスムーズにコミュニケーションできるかの研究を進めています。この度、10月2日(水)〜10月21日(月)の期間※1、日本科学未来館の協力のもと、HondaとATRの共同で、展示物を見学しているお客様の動きに合わせて、ASIMOがお客様に展示物の説明を自律で行う実証実験を実施します。

実証実験で使用するASIMOは、お客様の歩く方向や、展示物を見学しているお客様の体や顔の向きを、会場に設置した空間センサーを通して検知することができます。その情報からお客様の興味がどの展示物に向いているのかを把握し、ASIMO自らの判断でお客様に近づき、お客様の興味の対象となっている展示物の説明を自律で行います。その際ASIMOは、展示物に視線を向け、指をさして説明をしたり、お客様から展示物が見やすく、説明を聞きやすい最適な立ち位置を自ら選んだり、自然なコミュニケーションを図ります。また、お客様へ説明した内容はASIMO自身に記憶され、再訪されたお客様に対しては、挨拶を変化させ、次々に新しい内容を自律で説明を進めます。

この実験ではASIMOのような人型ロボットが、お客様のすぐそばまで歩いて来て、お客様一人一人への説明内容を記憶し、都度説明を変える、自律説明機能の実証を目的としています。また、人や環境の状況が常に変化するリアルワールドで行う人とASIMOの実験により、さまざまなデータを収集し、今後の研究開発にフィードバックすることも狙いとしています。

Hondaは、人と社会に役立つロボットの実現を目指して、ASIMOをはじめとする、人の生活空間で人をアシストする「コミュニケーションロボット」と、人の立ち入れない場所で人の代わりに活動する「ワーキングロボット」の2つの方向性で、ヒューマノイドロボットの開発を進めていきます。

※1 日本科学未来館の休館日である火曜日は実施しません。開催場所は日本科学未来館 3階 サイエンスライブラリとなります。
「環境に関する技術展」という想定で
エコマイレッジカー(左)やCVCCエンジン(右)などの展示物を説明するASIMO