round 5

October 14 2012, RACE Asia Road Racing Championship Taiwan 第5戦 台湾
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  • レース情報
  • 決勝

清成龍一がダブルウイン!アズラン・シャー・カマルザマンは4位/5位
アジア・ドリーム・カップは尾野弘樹がレース2で優勝、大久保光が両レースで3位

2012年10月14日(日)・決勝  会場:大鵬湾国際サーキット  コースコンディション:ドライ

アジアロードレース選手権第5戦が台湾の大鵬湾国際サーキットで開催されました。ここでは、コーナーが入り組んだテクニカルコースでの戦いとなります。また、抜きどころが少なく、スタートが重要です。

  • 清成龍一(中央)清成龍一(中央)
  • 清成龍一清成龍一
  • 清成龍一(#23)清成龍一(#23)
  • 清成龍一清成龍一
  • 尾野弘樹尾野弘樹
  • 尾野弘樹尾野弘樹
  • 大久保光大久保光

スーパースポーツ600ccクラスは、予選から清成龍一(MuSASHi Boon Siew Honda Racing)と藤原克昭(カワサキ)の激しいポールポジション(PP)争いとなりました。藤原が1分45秒台にタイムを入れると、清成もタイムをアップ。さらに清成のタイムを見て藤原がコースインし、トップタイムを叩き出し、藤原は3戦連続でPPを獲得。2番手に清成が続きました。1分45秒台を記録したのは、2人だけです。

レース1の決勝は、スタートから飛び出したのが清成で、ホールショットを奪いますが、その後方で2台が接触するアクシデントが起こり、赤旗中断。18ラップが15ラップに減算されて再開したレースでも、1コーナーに真っ先に飛び込んだ清成が主導権を握ります。それを藤原、ファドリ・イマムディン(カワサキ)、アズラン・シャー・カマルザマン(MuSASHi Boon Siew Honda Racing)、ザムリ・ババ(ヤマハ)が僅差で追いかけます。清成と藤原は、予選に匹敵するタイムを叩き出してペースアップし、3番手以下を引き離します。清成は藤原に付け入るすきを与えず、トップを守って優勝を飾りました。3番手争いはアズランとババで争われ、僅差でババが先行して3位、アズランは4位となりました。

レース2も清成がホールショットを奪います。清成をマークするのは、レース1と同様に藤原で、2人は1分45秒台にタイムアップして後続を引き離します。またしても2人の一騎打ちとなり、息詰まる攻防となりましたが、清成は一歩も引かずダブルウインを達成。2位に藤原、3位はババとなり、レース1と同じ顔触れが表彰台に上がりました。清成は前戦のオートポリスで失ったポイントを取り戻そうと挑み、両レースで勝利。清成のダブルウインは第2戦インドネシア以来で、大量にポイントを加算しましたが、ランキングトップの藤原が両レースで2位に入って202ポイント。清成は186ポイントと迫りましたが、その差はまだ16ポイントあります。残すは最終戦カタールでの2レースのみ。清成にとって自力でのチャンピオン獲得は難しい状況となりました。それでも、なにが起きるか分からないのがレースです。清成は全力で勝利を目指すことを約束しました。

同日に開催されたアジア・ドリーム・カップはPPを尾野弘樹が獲得。16のコーナーのある大鵬湾国際サーキットでは、だれもがコーナーに全力で突っ込むという激しい攻防が展開されました。レース1はジョシュア・フック・フレドリック、デニー・トリユゴ・ラクソノ、大久保光、尾野のトップ争いとなり、果敢なポジション争いが各コーナーで繰り広げられましたが、最後にレースを制したのはジョシュア。2位にデニー、3位大久保となりました。尾野は悔しい4位。

レース2は尾野がスタートから飛び出してペースアップし、2位のフィトル・アシュラフ・ラザリに1.726秒差をつけて優勝を飾りました。3位には転倒に巻き込まれてオーバーランしながらもコースに復帰した大久保が入り、ランキングトップを死守しました。ポイントランキングは、トップの大久保が172ポイント、2位の尾野は163ポイントで、その差は9ポイント。3位のデニーは133ポイントのため、タイトル争いは2人に絞られ、最終戦決戦となります。

コメント

清成龍一(スーパースポーツ600cc 優勝/優勝)「前戦のオートポリスで感じた課題をチームスタッフと解決しようと話し合い、対策をして台湾に来ました。そのおかげで勝つことができたのだと思います。このコースは入り組んでいて抜きどころが少ないので、スタートが肝心だと集中して挑みました。前に出ることができたので、あとは絶対に抜かれないように走りきりました。両レースで勝つことができてよかったです。最終戦で2つ勝っても、タイトルは藤原選手の順位次第ですが、もう一度ダブルウインできるようにがんばるのみです」

尾野弘樹(アジア・ドリーム・カップ 4位/優勝)「チャンピオンになるためには2つとも勝って、ポイントを詰めたかったです。ポールポジションからのスタートでしたので、トップに出たかったのですが、レース1はうまく前に出ることができなくて、ポジションを上げようと思っていたら、ほかの選手がすごい勢いで突っ込んできたので、リズムに乗れず、前に出ていくことができませんでした。レース2はスタートが決まって、自分のレースができて勝つことができました。最終戦も全力でがんばります」

大久保光(アジア・ドリーム・カップ 3位/3位)「予選7番手の3列目スタートからトップ争いをしました。優勝したかったのですが3位。レース2は絶対に勝ちたいとグリッドについたのですが、転倒に巻き込まれてオーバーランをしてしまい、それでもコースに復帰できたのは不幸中の幸いでした。勝てなかったのは悔しいですが、アクシデントがあっても3位になれたので幸運だったと思います。ランキングもトップのままですし、最終戦はチャンピオン決定戦になるので、気持ちを強く持って挑みます」

決勝

スーパースポーツ 600cc(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 23 清成龍一 Honda 27:41.176
2 37 藤原克昭 カワサキ +4.193
3 52 Z.ババ ヤマハ +12.226
4 25 アズラン・シャー・カマルザマン Honda +12.301
5 19 伊藤勇樹 ヤマハ +12.911
6 162 F.イマムディン カワサキ +14.039
     
10 53 イメール・フィルダウス・ハサン Honda +39.512
11 21 ザクゥアン・ザイディ Honda +40.154
15 28 ラタポン・ウィライロー Honda +59.999
16 91 ジャックリット・サワーンスワット Honda +1:02.511
19 38 リン・ジア・ハオ Honda +1Lap

スーパースポーツ 600cc(レース2)

             
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 23 清成龍一 Honda 32:42.314
2 37 藤原克昭 カワサキ +5.508
3 52 Z.ババ ヤマハ +9.378
4 19 伊藤勇樹 ヤマハ +15.992
5 25 アズラン・シャー・カマルザマン Honda +20.287
6 17 稲垣誠 ヤマハ +26.342
     
10 53 イメール・フィルダウス・ハサン Honda +46.203
14 28 ラタポン・ウィライロー Honda +1:08.162
15 91 ジャックリット・サワーンスワット Honda +1:11.569
18 38リン・ジア・ハオHonda+1Lap
20 21ザクゥアン・ザイディHonda+1Lap

アンダーボーン 115cc(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 12 H.ウィジャヤ ヤマハ 23:46.084
2 50 A.アムラン ヤマハ +0.366
3 36 アフェンディ・ロスリ Honda +0.408
4 222 R.ラトゥコア ヤマハ +0.487
5 63 アミラル・アリフ・ムサ Honda +10.676
6 19 ノリズマン・イスメール Honda +14.360
     
8 96 デニー・トリユゴHonda +14.901
9 97 ワワン・ヘルマワンHonda +23.898
12 39 ワン・ハドリ・ムクタールHonda +24.575
16 67 鳥羽海渡Honda +47.311

アンダーボーン 115cc(レース2)

         
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 63 アミラル・アリフ・ムサ Honda 23:41.815
2 222 R.ラトゥコア ヤマハ +1.156
3 50 A.アムラン ヤマハ +3.599
4 36 アフェンディ・ロスリ Honda +3.787
5 12 H.ウィジャヤ ヤマハ +3.886
6 61 F.ヘルディアン ヤマハ +3.934
     
719ノリズマン・イスメールHonda+14.806
12 39 ワン・ハドリ・ムクタール Honda +27.595
15 97 ワワン・ヘルマワン Honda +59.180
DNF 67 鳥羽海渡 Honda +9Laps
DNF 96 デニー・トリユゴ Honda +10Laps

アジア・ドリーム・カップ(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 4 ジョシュア・フック・フレドリック Honda 23:36.602
2 6 デニー・トリユゴ・ラクソノ Honda +0.339
3 1 大久保光 Honda +0.557
4 2 尾野弘樹 Honda +0.648
5 15 フィトル・アシュラフ・ラザリ Honda +1.799
6 3 アピワット・ウォンタナノン Honda +3.578
7 5 サシタレン・スクマラン Honda +3.854
8 11 コー・イーチェン Honda +31.607
9 7 カナタット・ジェイマン Honda +32.029
10 14 イスワンディ・ムイス Honda +32.231
11 10 ジョシュア・ピカリング・ウィリアム Honda +51.494
12 13ガウタム・メイルバガナンHonda +1:04.555
13 12 ディパック・パピネニ Honda +1:32.656
DNF 16 ギャリー・アグスティン・カネダ Honda -
DNF 9 リン・ユージー Honda -
DNF 8ジャジル・ジュライミHonda -

アジア・ドリーム・カップ(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 2 尾野弘樹 Honda 23:26.404
2 15 フィトル・アシュラフ・ラザリ Honda +1.726
3 1 大久保光 Honda +4.689
4 5 サシタレン・スクマラン Honda +6.931
5 3 アピワット・ウォンタナノン Honda +6.967
6 6 デニー・トリユゴ・ラクソノ Honda +29.269
7 14 イスワンディ・ムイス Honda +29.269
8 7 カナタット・ジェイマン Honda +29.433
9 10 ジョシュア・ピカリング・ウィリアム Honda +29.761
10 11 コー・イーチェン Honda +43.393
11 13 ガウタム・メイルバガナン Honda +1:06.598
12 12 ディパック・パピネニ Honda +1:34.026
DNF 4 ジョシュア・フック・フレドリック Honda +4Laps
DNF 16 ギャリー・アグスティン・カネダ Honda -
DNF 9 リン・ユージー Honda -
DNF 8 ジャジル・ジュライミ Honda -

ポイントスタンディング

ライダー(スーパースポーツ 600cc)

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 藤原克昭 カワサキ 202
2 清成龍一 Honda 186
3 Z.ババ ヤマハ 156
4アズラン・シャー・カマルザマン Honda 136
5 伊藤勇樹 ヤマハ 92
6 D.エキー・プラタマ ヤマハ 68
 
9 ザクゥアン・ザイディ Honda 44
11 ティティポン・ワロコーン Honda 32
13 イメール・フィルダウス・ハサン Honda 31
20 小林龍太 Honda 19
23 國川浩道 Honda 11
25 ラタポン・ウィライロー Honda 5
27 岡村光矩 Honda 3
28ジャックリット・サワーンスワットHonda 1

ライダー(アンダーボーン 115cc)

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 H.ウィジャヤ ヤマハ 208
2 R.ラトゥコア ヤマハ 135
3 アミラル・アリフ・ムサ Honda 115
4 ノリズマン・イスメール Honda 114
5A.アムラン ヤマハ 112
6 G.K.ワードハナ カワサキ 93
 
8 アフェンディ・ロスリ Honda 80
10 デニー・トリユゴ・ラクソノ Honda 57
12 ワワン・ヘルマワン Honda 33
15 鳥羽海渡 Honda 22
21 ファクルシー・シャキリン・ロスタン Honda 9
23ワン・ハドリ・ムクタールHonda 8
25 真崎一輝 Honda 7
28 オーウィ・ヌルフダ Honda 6

ライダー(アジア・ドリーム・カップ)

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 大久保光 Honda 172
2 尾野弘樹 Honda 163
3 デニー・トリユゴ・ラクソノ Honda 133
4 ジョシュア・フック・フレドリック Honda 123
5 アピワット・ウォンタナノン Honda 120
6 イスワンディ・ムイス Honda 101
 
7 フィトル・アシュラフ・ラザリ Honda 97
8 サシタレン・スクマラン Honda 85
9 コー・イーチェン Honda 71
10 ジョシュア・ピカリング・ウィリアム Honda 68
11 ジャジル・ジュライミ Honda 58
12 リン・ユージー Honda 48
13 ギャリー・アグスティン・カネダ Honda 40
14 カナタット・ジェイマン Honda 37
15 ガウタム・メイルバガナン Honda 31
16 ディパック・パピネニ Honda 27