round 4

September 9 2012, RACE Asia Road Racing Championship Japan 第4戦 日本
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  • レース情報
  • 決勝

アズラン・シャー・カマルザマンが2位/3位で表彰台ゲット!
清成龍一は4位/6位。スポット参戦の小林龍太が8位/5位

2012年9月9日(日)・決勝  会場:オートポリスサーキット  天候:晴れ
気温:25.8℃  観客:1万3400人

アジアロードレース選手権第4戦が大分県オートポリスで開催されました。日本ラウンドということで清成龍一(MuSASHi Boon Siew Honda Racing)や、アズラン・シャー・カマルザマン(MuSASHi Boon Siew Honda Racing)といったレギュラーライダーに加え、小林龍太(MuSASHi Boon Siew Honda Racing)、國川浩道(HiRaNo・Hou You)、岡村光矩(RSG&DREAM kitakyushu with PHOE)など、全日本ロードレース選手権のST600クラスのライダーたちも参戦。また、今年の鈴鹿4時間耐久ロードレースで優勝したザクゥアン・ザイディ(MuSASHi Boon Siew Honda Racing Malaysia)とイメール・フィルダウス・ハサン(MuSASHi Boon Siew Honda Racing Malaysia)も注目を集めました。

  • アズラン・シャー・カマルザマン(右)アズラン・シャー・カマルザマン(右)
  • アズラン・シャー・カマルザマンアズラン・シャー・カマルザマン
  • アズラン・シャー・カマルザマンアズラン・シャー・カマルザマン
  • 清成龍一清成龍一
  • 清成龍一清成龍一
  • 尾野弘樹(左)、ジョシュア・フック・フレドリック(中央)、大久保光(右)尾野弘樹(左)、ジョシュア・フック・フレドリック(中央)、大久保光(右)
  • 尾野弘樹尾野弘樹
  • 大久保光大久保光

予選トップは藤原克昭(カワサキ)で、2番手に清成となりました。清成は、ケガで欠場した全日本ロードレース選手権JSB1000クラスの高橋巧の代役として、全日本とのダブル参戦することになり、忙しい週末を過ごすことになりましたが、全力で挑みました。

決勝スタートで、清成がシグナルグリーンと同時に飛び出し、レースをリードします。しかしオープニングラップに、稲垣誠(ヤマハ)が転倒して岡村が乗り上げてしまうというアクシデントにより多重クラッシュが発生し、赤旗中断となってレースディレイ。1周減算の10周で争われることになりました。再度行われたスタートでも清成が好ダッシュを見せて首位に立ちますが、追い上げてきた藤原が清成を捕らえ、トップに浮上。清成、アズラン、伊藤勇樹(ヤマハ)が2番手争いを繰り広げます。藤原はファステストラップを叩き出して逃げます。

3ラップ目には、アズランと伊藤が清成をパス。藤原は独走態勢を築きあげます。注目は2位争いとなり、6ラップ目に清成がベストラップを更新して再びペースアップ。8ラップ目にはアズランを捕らえて3番手、9ラップ目には伊藤を捕らえ2番手に浮上します。しかし、アズランが猛攻を見せて清成に襲いかかります。伊藤もペースアップし、し烈な2番手争いに発展。その後方の5番手争いは、ザムリ・ババ(ヤマハ)が前で最終ラップに突入します。藤原は逃げきってトップでチェッカー。アズランは清成を捕らえて2位となりました。さらに伊藤も清成をかわし3位。清成は4位でレースを終えました。5位にババ、6位ファドリ・イマムディン(カワサキ)。國川は7位、小林は8位で、岡村は13位、ザクゥアンは14位、イメールは15位となりました。

2レース目はアズランが好ダッシュを見せて、ホールショットを奪います。藤原、伊藤、小林、ババ、清成のオーダーでトップ集団を形成します。2ラップ目には藤原が前に出てレースをリードします。2番手伊藤、3番手アズランのトップ争いから、アズランが遅れ、藤原、伊藤の一騎打ちとなります。アズランの後方には小林、ババがつけ、アズランとの差を詰め始めます。一方で、清成は大きく遅れてしまいます。藤原、伊藤の一騎打ちは続き、3位争いはアズラン、小林、ババで争われますが、ババがファステストラップを記録して追い上げ、3番手に浮上。4番手小林、5番手アズランとポジションが変わります。清成は稲垣との6位争いを繰り広げます。最終ラップで藤原はラストスパートし、伊藤を突き放して優勝。2位に伊藤、注目の3位争いはアズランが浮上し、ババ、小林の順でチェッカーを受けました。清成は6位となり、ザクゥアンは9位、イメールは12位となりました。

アジアドリームカップも同日開催され、土曜日の午後に行われた決勝のレース1は、どんよりとした曇り空でのスタート。ポールポジションの尾野弘樹が首位に立ってレースをリードします。終盤になり、大久保光が首位に立ちますが、8ラップ目にトップ争いで多重クラッシュが発生し、尾野も巻き込まれてしまいます。再スタートを切りましたが、マシンのダメージも大きく、ペースアップは難しい状況ながらチェッカーを目指しました。トップ争いはデニー・トリユゴが前に出ますが、大久保が首位を奪回し最終ラップに突入。しかし、最終コーナーの立ち上がりでスリップから出たトリユゴに先行を許し、悔しい2位となりました。尾野は11位でチェッカーを受けました。

9日決勝となった2レース目は晴天に恵まれました。ジョシュア・フック・フレドリックがオープニングラップを制し、数珠つなぎとなって7台が巨大なトップ集団を形成。激しくポジションを入れ替えながら周回を重ねていきます。トップ集団は団子状態でコーナーに飛び込み、分裂するように順位を変えます。ジョシュアがレースをリードしますが、大久保はピタリとマークし、前に出るタイミングを計ります。尾野は5〜6番手につけ、スパートのときを待ちます。最終ラップはジョシュア、フィトル・アシュラフ・ラザリ、トリユゴ、サシタレン・スクマラン、大久保、尾野、アピワット・ウォンタナノン、イスワンディ・ムイスの順で迎えましたが、サシタレンが転倒してコースアウト。ジョシュアはトップをキープし、尾野は最終コーナーで2番手に浮上。大久保は接触のアクシデントで失速しますが、ばん回して3番手でコーナーを立ち上がりました。ジョシュアがうれしい初優勝を飾り、2位に尾野、3位に大久保となり表彰台に上りました。

コメント

アズラン・シャー・カマルザマン(スーパースポーツ600cc 2位/3位) 「両レースで表彰台に上がれたことがうれしいです。どちらのレースも優勝を目指しましたが、藤原選手も伊藤選手も速かったです。今年は、鈴鹿8耐や全日本ロードレース選手権参戦と、たくさんの経験をさせてもらいましたので、自分の勉強になっていることがたくさんあると思います。その経験を力にできるようにしていきたいです。残りのアジアロードレース選手権で優勝を目指します」

清成龍一(スーパースポーツ600cc 4位/6位) 「日本だからと特別に思わずに挑もうと思っていました。いつものレースと同じように優勝だけを考えてレースウイークを過ごしましたが、よくしようと思えば思うほど、セットアップが悪い方向にいってしまいました。1レース目の反省を込めて2レース目もセットアップを変えたのですが、裏目に出てしまいました。ですが、このトライのおかげで課題も見つかりましたし、次に生かすことができると確信しているので大丈夫です。全日本のJSBとのダブルエントリーが原因でポジションを上げることができなかったのではありません。マシンの乗り換えも体力も全く問題はありませんでした。アジアロードレース選手権勝利に全力で挑んだ結果が4位と6位です。応援して期待してくれた皆さんの期待にこたえられず申し訳ありません。でも、必ずばん回しますので見ていて下さい。このままでは終わりません」

小林龍太(スーパースポーツ600cc 8位/5位) 「今週の水曜日に参戦してみないかとお話しをいただきました。いつものマシン、タイヤとは違うパッケージで、走るライダーも違うという環境でレースをすることは、自分の経験として大きな意味があると思い参戦を決めました。同じパッケージの清成さんやアズラン選手を目標としてがんばりました。2レース目では、もう少しでアズラン選手に届きそうでしたので、悔しい気持ちがあります。ですが、これまで自分が考えていたセットアップと正反対だったり、乗り方を変えることでフィーリングが変わったことなどを経験し、気が付くこともたくさんありました。今後のレースに生かしていきます。ありがとうございました」

デニー・トリユゴ(アジアドリームカップ 優勝/10位) 「激しい戦いでしたが、最終ラップにうまく前に出ることができて勝つことができてうれしいです。これまで、日本の尾野選手と大久保選手が優勝してきていましたし、彼らの母国でのレースだから、彼らに勝つことは難しいと思っていたので勝つことができてうれしいです」

ジョシュア・フック・フレドリック(アジアドリームカップ 6位/優勝) 「4〜5台がインに飛び込んでくる激しいレースが続きましたが、最初から最後まで前に出ることだけを考えて走りきりました。初めての優勝ですので格別にうれしいです」

大久保光(アジアドリームカップ 2位/3位) 「日本でのレースなので絶対に勝ちたいと思っていました。勝ったら国旗を持って真ん中に立とうと用意もしていたのですが。遠くから応援に来てくれたファンに申し訳なく思っています。1レース目は作戦通りだったのですが、トップで最終コーナーを立ち上がるより、2〜3番手についていた方がいいと反省し、次に生かしたのですが、最終ラップでハンドルがぶつかるアクシデントでアクセルを戻し、クラッシュを避けました。2位も3位も悔しいですが、自分のウイークポイントを見つけることができましたので、その課題をクリアできるように次からのレースに生かします」

尾野弘樹(アジアドリームカップ 11位/2位) 「1レース目は、トップに出ようと思っていた終盤で、2台が転倒しながらぶつかってきて巻き込まれてしまいました。なんとか再スタートしたのですが、カウルが外れ、風の抵抗も大きく、走るのが大変でしたが、ポイントが取れるなら1ポイントでも獲得したいと走りきりました。2レース目は、1レース目で転倒しているので、なんとしても最後まで走りきろうと決めていました。シリーズチャンピオンを考えると無理はできませんでした。勝てなかったことは悔しいです。日本で勝てなかったのは残念ですが、2位で終わることができてよかったと思います。次のレースでは優勝の報告ができるようにがんばります」

決勝

スーパースポーツ 600cc(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 37 藤原克昭 カワサキ 19:15.828
2 25 アズラン・シャー・カマルザマン Honda +3.660
3 19 伊藤勇樹 ヤマハ +3.987
4 23 清成龍一 Honda +4.207
5 52 Z.ババ ヤマハ +7.657
6 162 F.イマムディン カワサキ +8.897
 
7 16 國川浩道 Honda +9.195
8 634 小林龍太 Honda +18.392
13 32 岡村光矩 Honda +21.656
14 21 ザクゥアン・ザイディ Honda +29.698
15 53 イメール・フィルダウス・ハサン Honda +30.046
16 18 ティティポン・ワロコーン Honda +30.334
19 28 ラタポン・ウィライロー Honda +51.362

スーパースポーツ 600cc(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 37 藤原克昭 カワサキ 21:09.583
2 19 伊藤勇樹 ヤマハ +1.403
3 25 アズラン・シャー・カマルザマン Honda +7.822
4 52 Z.ババ ヤマハ +8.400
5 634 小林龍太 Honda +8.738
6 23 清成龍一 Honda +14.597
 
9 21 ザクゥアン・ザイディ Honda +22.785
10 18 ティティポン・ワロコーン Honda +35.992
12 53 イメール・フィルダウス・ハサン Honda +36.252
14 16 國川浩道 Honda +41.869
16 28 ラタポン・ウィライロー Honda +54.701
DNS 32 岡村光矩 Honda -

アンダーボーン 115cc(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 12 H.ウィジャヤ ヤマハ 15:27.946
2 36 アフェンディ・ロスリ Honda +0.053
3 222 R.ラトゥコア ヤマハ +0.129
4 50 A.アムラン ヤマハ +0.185
5 23 G.K.ワードハナ カワサキ +0.425
6 63 アミラル・アリフ・ムサ Honda +0.496
 
8 67 鳥羽海渡 Honda +1.002
11 97 ワワン・ヘルマワン Honda +3.492
14 19 ノリズマン・イスメール Honda +20.278
16 38 真崎一輝 Honda +29.085
DNF 96 デニー・トリユゴ Honda +2Laps
DNF 39 ワン・ハドリ・ムクタール Honda +5Laps

アンダーボーン 115cc(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 12 H.ウィジャヤ ヤマハ 15:30.486
2 50 A.アムラン ヤマハ +0.059
3 63 アミラル・アリフ・ムサ Honda +0.205
4 96 デニー・トリユゴ Honda +0.287
5 33 H.A.ユディスティラ カワサキ +0.379
6 222 R.ラトゥコア ヤマハ +0.395
 
8 36 アフェンディ・ロスリ Honda +0.622
9 38 真崎一輝 Honda +0.659
11 19 ノリズマン・イスメール Honda +0.817
DNF 39 ワン・ハドリ・ムクタール Honda +7Laps
DNF 97 ワワン・ヘルマワン Honda +8Laps
DNF 67 鳥羽海渡 Honda +8Laps

アジアドリームカップ(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 6 デニー・トリユゴ Honda 14:58,858
2 1 大久保光 Honda +0.006
3 5 サシタレン・スクマラン Honda +0.090
4 15 フィトル・アシュラフ・ラザリ Honda +0.182
5 14 イスワンディ・ムイス Honda +1.021
6 4 ジョシュア・フック・フレドリック Honda +7.456
7 9 リン・ユージー Honda +17.847
8 10 ジョシュア・ピカリング・ウィリアム Honda +21.764
9 11 コー・イーチェン Honda +21.897
10 16 ギャリー・アグスティン・カネダ Honda +22.261
11 2 尾野弘樹 Honda +59.234
12 12 ディパック・パピネニ Honda +1:14.150
13 7 カナタット・ジェイマン Honda +1:27.650
DNF 3 アピワット・ウォンタナノン Honda +3Laps

アジアドリームカップ(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 4 ジョシュア・フック・フレドリック Honda 15:00.292
2 2 尾野弘樹 Honda +0.077
3 1 大久保光 Honda +0.175
4 15 フィトル・アシュラフ・ラザリ Honda +0.260
5 3 アピワット・ウォンタナノン Honda +0.272
6 14 イスワンディ・ムイス Honda +1.366
7 7 カナタット・ジェイマン Honda +13.074
8 11 コー・イーチェン Honda +13.176
9 9 リン・ユージー Honda +13.320
10 6 デニー・トリユゴ Honda +26.198
11 16 ギャリー・アグスティン・カネダ Honda +38.668
12 10 ジョシュア・ピカリング・ウィリアム Honda +42.675
13 12 ディパック・パピネニ Honda +1:14.181
DNF 5 サシタレン・スクマラン Honda +1Lap

ポイントスタンディング

ライダー(スーパースポーツ 600cc)

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 藤原克昭 カワサキ 162
2 清成龍一 Honda 136
3 Z.ババ ヤマハ 124
4 アズラン・シャー・カマルザマン Honda 112
5 伊藤勇樹 ヤマハ 68
6 D.エキー・プラタマ ヤマハ 52
 
8 ザクゥアン・ザイディ Honda 39
11 ティティポン・ワロコーン Honda 32
17 イメール・フィルダウス・ハサン Honda 19
18 小林龍太 Honda 19
23 國川浩道 Honda 11
26 岡村光矩 Honda 3
27 ラタポン・ウィライロー Honda 2

ライダー(アンダーボーン 115cc)

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 H.ウィジャヤ ヤマハ 172
2 R.ラトゥコア ヤマハ 102
3 ノリズマン・イスメール Honda 95
4 H.A.ユディスティラ カワサキ 93
5 G.K.ワードハナ カワサキ 88
6 アミラル・アリフ・ムサ Honda 79
 
9 アフェンディ・ロスリ Honda 51
10 デニー・トリユゴ Honda 49
12 ワワン・ヘルマワン Honda 25
13 鳥羽海渡 Honda 22
21 ファクルシー・シャキリン・ロスタン Honda 9
23 真崎一輝 Honda 7
25 オーウィ・ヌルフダ Honda 6

ライダー(アジアドリームカップ)

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 大久保光 Honda 140
2 尾野弘樹 Honda 125
3 デニー・トリユゴ・ラクソノ Honda 103
4 アピワット・ウォンタナノン Honda 99
5 ジョシュア・フック・フレドリック Honda 98
6 イスワンディ・ムイス Honda 85
 
7 フィトル・アシュラフ・ラザリ Honda 66
8 サシタレン・スクマラン Honda 63
9 ジャジル・ジュライミ Honda 58
10 コー・イーチェン Honda 56
11 ジョシュア・ピカリング・ウィリアム Honda 55
12 リン・ユージー Honda 48
13 ギャリー・アグスティン・カネダ Honda 40
14 ガウタム・メイルバガナン Honda 21
15 カナタット・ジェイマン Honda 21
16 ディパック・パピネニ Honda 19