round 2

June 17 2012, RACE Asia Road Racing Championship Indonesia 第2戦 インドネシア
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  • レース情報
  • 決勝

清成がダブルウイン! アズランは1レース目2位でHonda1-2フィニッシュ
アジア・ドリーム・カップはレース1で尾野、レース2で大久保が勝利!

2012年6月17日(日)・決勝  会場:セントゥール・インターナショナル・サーキット  天候:快晴  気温:35℃

アジアロードレース選手権第2戦インドネシア大会は、首都ジャカルタの南方50kmにあるセントゥール・インターナショナル・サーキットで開催されました。全長3.964q、11のコーナーで構成されるコースはカント(コーナーの傾斜)がなく、荒れた路面。午前と午後で路面状況が変わると言われ、セットアップやタイヤのライフをどうマネージメントするか、ライダーにとってもチームにとっても課題の多いコースです。今年は一部、路面の改修が行われたのですが、一般的な張り替えではなく、特殊アスファルトを吹き付ける工法がとられました。また、東南アジアの過酷な暑さの中で2レースをこなさなければならず、ライダーたちにとっては体力的にも厳しい戦いとなりました。

  • アズラン・シャー・カマルザマン(左)、清成龍一(中央)アズラン・シャー・カマルザマン(左)、清成龍一(中央)
  • 清成龍一(#23)清成龍一(#23)
  • 清成龍一(#23)清成龍一(#23)
  • アズラン・シャー・カマルザマン(左)、清成龍一(右)アズラン・シャー・カマルザマン(左)、清成龍一(右)
  • 尾野弘樹(中央)尾野弘樹(中央)
  • 尾野弘樹(#2)尾野弘樹(#2)
  • 大久保光大久保光

スーパースポーツ600ccクラスの予選ではアズラン・シャー・カマルザマン(MuSASHi Boon Siew Honda Racing)がポールポジションを獲得。2番手にチームメートの清成龍一がつけました。

レース1は清成がホールショットを奪い、藤原克昭(カワサキ)、アズラン、ザムリ・ババ(ヤマハ)が続き、この4台がトップグループを形成します。このトップグループは予選タイムに匹敵するタイムで周回を重ね、激しいバトルを展開。首位の清成の後方で藤原とアズランがし烈な2番手争いを繰り広げ、この2番手争いが激しくなればなるほど、先行する清成にとっては優位な展開となっていきます。藤原が8ラップ目にアズランをパスして2番手に浮上しますが、アズランも執ようにマークして藤原を追撃、それにババがついて行く展開となりました。

アズランは12ラップ目に藤原を捕らえて2番手に浮上。アズランを藤原とババが追います。清成はそのまま悠然とトップのチェッカーをくぐり抜け、アジア選手権初優勝。2位藤原、3位アズラン、4位ババとなりました。

2レース目は好調のアズランがサイティングラップで転倒するアクシデントでリタイア。ポール不在のスタートとなりました。

ホールショットは清成、それを藤原、地元のスダルモノ(ヤマハ)、ババが追います。藤原は清成を激しくプッシュして、2台のトップ争いはラップごとに順位を入れ替える争いとなります。ですが、追い上げて来たババが藤原の背後に迫り、藤原を捕らえます。その後は藤原とババの攻防となり、清成は1レース目同様にレースをリード。清成は、タイムアップし独走態勢を築き上げ、そのままチェッカーを受けて、ダブルウインを飾りました。これで清成は、ランキングでもトップに浮上しました。2位争いは藤原が競り勝ち、3位にババとなりました。

同日開催のアジア・ドリーム・カップは、体重によるハンデが加えられることになり、ガソリンの量を調節することでイコールコンディションとなるようにとレギュレーションが変わりました。

体重の軽い尾野弘樹は、満タンでレースに挑むことになりました。1レース目では開幕戦連勝の尾野が9台による激しいトップ争いをリード、ラスト2ラップで首位に立つと、トップでチェッカー。大久保光は悔しい5位となりました。

2レース目は大久保が早い段階で勝負をかけて首位に立ちます。尾野を含む4〜5台が大久保を捕らえようと猛攻、しかし勝負の最終ラップで尾野が接触事故に巻きこまれてしまいます。大久保はうれしい初優勝を飾りましたが、転倒した尾野はそのまま病院に搬送されました。帰国後の再検査で、左手の人差し指の骨折、首にも痛みがあり、再々検査が必要と診断されました。

コメント

清成龍一(スーパースポーツ600cc 優勝/優勝)「今年の目標は、アジア選手権でのタイトル獲得と、鈴鹿8耐制覇。アジア選手権はいろいろ分からない中で試行錯誤しながらのチャレンジ、初めて経験することばかりなのですが、この状況の中でも力を発揮することが課題です。今回も、路面状況や暑さなど厳しい状況の中で勝つことができたので、まずはホッとしています。今後も、課題に取り組みながら、優勝を目指していきます」

大久保光(アジア・ドリーム・カップ 5位/優勝)「1レース目は、混戦の中で様子を見ながら最後に前に出ようとしていたら、勝負をかけることができませんでした。2レース目は、その反省も込めて最初から前に出るレースで勝つことができました。1レース目のマシン状況などを考え、それを組み立てて2レース目に生かすことができましたし、何より勝つことができてうれしいです。アジアのライダーは開幕戦より確実にレベルアップしていることを感じています。これからさらに厳しい戦いになると思うので、気を引きしめてがんばりたいと思います」

尾野弘樹(アジア・ドリーム・カップ 優勝/リタイア)「1レース目は勝つことができました。2レース目も最終ラップで前に出ようと……。勝てるレースだと思っていたのですが、クラッシュしてしまい病院に運ばれました。そこでは、骨折などはないとの診断だったのですが、左人差し指の爪がはがれてしまい、その痛みだけでなく腫れもあり、帰国してから再検査したら、人差し指骨折、首の骨も骨折の疑いありということで再検査することになりました。背中も痛いです。次のレースまでにしっかりとケガを治して、ばん回できるようにしたいと思います。あきらめず、決してあきらめず、チャンピオン目指して、もう一度、世界へ行きたいです」

決勝

スーパースポーツ 600cc(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 23 清成龍一 Honda 24:17.001
2 25 アズラン・シャー・カマルザマン Honda +0.514
3 37 藤原克昭 カワサキ +2.475
4 52 Z.ババ ヤマハ +3.047
5 22 佐藤周 カワサキ +19.775
6 54 スダルモノ ヤマハ +19.982
         
10 21 ザクゥアン・ザイディ Honda +30.954
13 18 ティティポン・ワロコーン Honda +36.898
15 53 イメール・フィルダウス・ハサン Honda +47.223
17 28 ラタポン・ウィライロー Honda +50.598

スーパースポーツ 600cc(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 23 清成龍一 Honda 24:20.068
2 37 藤原克昭 カワサキ +6.805
3 52 Z.ババ ヤマハ +3.809
4 20 D.エキー・プラタマ ヤマハ +11.662
5 54 スダルモノ ヤマハ +13.294
6 162 F.イマムディン カワサキ +15.780
         
13 21 ザクゥアン・ザイディ Honda +36.013
15 18 ティティポン・ワロコーン Honda +40.865
20 28 ラタポン・ウィライロー Honda 1.00.069
RT 53 イメール・フィルダウス・ハサン Honda +10Laps
DNQ 25 アズラン・シャー・カマルザマン Honda -

アンダーボーン 115cc(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 12 H.ウィジャヤ ヤマハ 20:01.818
2 23 G.K.ワードハナ カワサキ +0.101
3 61 F.ハーディアン ヤマハ +0.179
4 222 R.ラトゥコア ヤマハ +0.256
5 63 アミラル・アリフ・ムサ Honda +0.294
6 33 H.A.ユディスティラ カワサキ +0.503
         
8 19 ノリズマン・イスメール Honda +1.786
9 97 ワワン・ヘルマワン Honda +4.084
10 121 オーウィ・ヌルフダ Honda +22.436
12 67 鳥羽海渡 Honda +23.264
RT 52 鳥羽蓮 Honda +1Lap
RT 57 ホッキー・クリスディアント Honda +3Laps
RT 96 デニ-・トリユゴ Honda +9Laps
DNS 36 アフェンディ・ロスリ Honda -

アンダーボーン 115cc(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 12 H.ウィジャヤ ヤマハ 20:01.149
2 33 H.A.ユディスティラ カワサキ +0.013
3 23 G.K.ワードハナ カワサキ +0.391
4 19 ノリズマン・イスメール Honda +1.134
5 222 R.ラトゥコア ヤマハ +3.732
6 75 I.アーディアンシャー ヤマハ +4.372
         
7 97 ワワン・ヘルマワン Honda +21.940
RT 36 アフェンディ・ロスリ Honda +45.726
RT 63 アシラル・アリフ・ムサ Honda +1Lap
RT 67 鳥羽海渡 Honda +1Lap
RT 57 ホッキー・クリスディアント Honda +3Laps
RT 121 オーウィ・ヌルフダ Honda +4Laps
RT 96 デニ-・トリユゴ Honda +8Laps
RT 52 鳥羽蓮 Honda +9Laps

アジア・ドリーム・カップ(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 2 尾野弘樹 Honda 19:08.656
2 3 アピワット・ウォンタナノン Honda +0.033
3 14 イスワンディ・ムイス Honda +0.500
4 6 デニー・トリユゴ Honda +0.502
5 1 大久保光 Honda +0.504
6 4 ジョシュア・フック・フレドリック Honda +0.933
7 5 サシタレン・スクマラン Honda +0.993
8 8 ジャジル・ジュライミ Honda +2.147
9 10 ジョシュア・ピカリング・ウィリアム Honda +33.177
10 16 ギャリー・アグスティン・カネダ Honda +33.305
11 11 コー・イーチェン Honda +47.635
12 13 ガウタム・メイルバガナン Honda +1:19.573
13 12 ディパック・パピネニ Honda +1:28.263
14 15 フィトル・アシュラフ・ラザリ Honda +1Lap
RT 9 リン・ユージー Honda +10Laps
DNS 7 カナタット・ジェイマン Honda -

アジア・ドリーム・カップ(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 1 大久保光 Honda 19:01.267
2 6 デニー・トリユゴ Honda +0.213
3 4 ジョシュア・フック・フレドリック Honda +0.505
4 14 イスワンディ・ムイス Honda +0.934
5 15 フィトル・アシュラフ・ラザリ Honda +1.039
6 8 ジャジル・ジュライミ Honda +7.288
7 9 リン・ユージー Honda +37.489
8 11 コー・イーチェン Honda +37.524
9 16 ギャリー・アグスティン・カネダ Honda +44.761
10 10 ジョシュア・ピカリング・ウィリアム Honda +44.806
11 13 ガウタム・メイルバガナン Honda +1:29.896
12 12 ディパック・パピネニ Honda +1:43.032
RT 2 尾野弘樹 Honda +1Lap
RT 3 アピワット・ウォンタナノン Honda +1Lap
RT 5 サシタレン・スクマラン Honda +1Lap
DNS 7 カナタット・ジェイマン Honda -

ポイントスタンディング

ライダー(スーパースポーツ 600cc)

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1清成龍一Honda 90
2藤原克昭カワサキ 86
3Z.ババヤマハ 55
4アズラン・シャー・カマルザマンHonda 52
5 D.エキー・プラタマ ヤマハ 31
6 スダルモノ ヤマハ 25
 
8 ティティポン・ワロコーンHonda 19
11 ザクゥアン・ザイディHonda 18
16 イメール・フィルダウス・ハサンHonda 13
22ラタポン・ウィライローHonda 2

ライダー(アンダーボーン 115cc)

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 H.ウィジャヤ ヤマハ 86
2 ノリズマン・イスメール Honda 62
3 R.ラトゥコア ヤマハ 60
4 G.K.ワードハナ カワサキ 54
5 H.A.ユディスティラ カワサキ 41
6 F.ハーディアン ヤマハ 39
 
7 アミラル・アリフ・ムサ Honda 37
11 ワワン・ヘルマワン Honda 16
12 アフェンディ・ロスリ Honda 13
15 ファクルシー・シャキリン・ロスタン Honda 9
19 オーウィ・ヌルフダ Honda 6
23 鳥羽海渡 Honda 4

ライダー(アジア・ドリーム・カップ)

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 大久保光Honda 76
2 尾野弘樹Honda 75
3 アピワット・ウォンタナノンHonda 52
4 デニー・トリユゴ・ラクソノHonda 46
5 ジョシュア・フック・フレドリックHonda 43
6 イスワンディ・ムイス Honda 39
 
7 ジャジル・ジュライミHonda 33
8 サシタレン・スクマランHonda 30
9 フィトル・アシュラフ・ラザリHonda 29
10 ジョシュア・ピカリング・ウィリアムHonda 28
11 コー・イーチェンHonda 28
12 ギャリー・アグスティン・カネダHonda 20
13 リン・ユージーHonda 18
14 ガウタム・メイルバガナンHonda 14
15 ディパック・パピネニHonda 10
16 カナタット・ジェイマンHonda 9