Round17アメリカソルトレイクシティ 7

2020年6月21日(日)・決勝

会場 : ライス・エクルズ・スタジアム

第17戦 ソルトレイクシティ 7

ロクスンがシリーズランキング3位を獲得
250SXイースト2連覇のセクストンはTeam Honda HRC移籍へ

MONSTER ENERGY AMA SUPERCROSS/FIM世界選手権第17戦が、ソルトレイクシティで開催されました。ライス・エクルズ・スタジアムにおける7連戦は、5月31日からの日曜日と水曜日に凝縮されたイレギュラーな無観客レースでしたが、これで全日程を終了してシーズンの閉幕を迎えます。

午前中に行われた計時予選では、ジャスティン・ブレイトン(Team Honda HRC)が50秒014で8位、ケン・ロクスン(Team Honda HRC)が50秒095で11位でした。CRF450Rを駆るレッドライダーズ勢の最上位は、マルコム・スチュワート(Smartop/Bullfrog Spas/MotoConcepts Honda)の49秒496で、3番目のゲートピックを得ました。

この地でスタートした第11戦同様、最終戦は早朝からのタイムスケジュールが適用されましたが、昼過ぎにヒートレースが始まるころには30℃を超える暑さとなりました。ブレイトンはヒート1を4位でクリアし、順当に決勝進出。ヒート2に出走したロクスンは、スタートトゥフィニッシュでメインレースに駒を進めました。

20分+1周のメインレースでは、ロクスンが好スタートを決めてトップ争いに加わりましたが、オープニングラップの転倒で8番手まで後退。僚友のブレイトンに至っては、ストレートエンドで転倒車のハンドルが後輪に絡まってストップ。最後尾からの追い上げを強いられるレースとなりました。

Honda勢の最上位は、スチュワートの4位。ロクスンは7位、ブレイトンは12位でチェッカーを受けました。この結果、ロクスンはランキング3位を獲得。負傷欠場が多かった近年の中では、収穫の多いシーズンだったといえるでしょう。

併催クラスの250SXでは、東西混走による交流戦が行われました。メインレースは2周目に赤旗で中断されましたが、リスタート後は4周目からトップに立ったチェイス・セクストン(Geico Honda)が、セーフティリードを保って優勝。昨年に続いて250SXイーストチャンピオンに輝きました。セクストンはAMAスーパークロス終了を境にTeam Honda HRCに移籍し、7月18日に開幕するAMAモトクロスから450クラスにステップアップします。

下田丈(Geico Honda)は今大会、東西交流という激戦の中、8位でチェッカーを受け、250SXイーストランキング3位に躍進しました。この結果、下田はルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、プロフェッショナルキャリアのフルシーズン1年目に大きな成果を残しています。

コメント

ケン・ロクスン(7位)ケン・ロクスン
「どうしてもシリーズランキング2位が欲しかったし、実現可能な状況だったのですが、残念ながらあそこの3連の手前でイン側にジャンプしたとき、前後輪を滑らせて転倒してしまいました。そこで失ったポジションが大きく響いて、メインレースでは7位がやっと…ランキング2位を得るにはそれではダメだったのです。とはいうものの、ヒートレースでは勝てたし、ケガもなくシリーズを全うすることができました。コースコンディションはもちろんよくはありませんでした。路面がドライで荒れていたので、まるでサイティングラップを走っているような気がしていたほどです。それでも振り返ってみると悪くありません。今シーズンは4勝したし、ランキング3位は上出来です。なにしろおととし、昨年と0勝だったことを思えば、4勝も多いし、しかもケガをしていません。これは大事ですよね。だからうつむかずに堂々とこの地を後にするつもりです」

ジャスティン・ブレイトン(12位)ジャスティン・ブレイトン
「ソルトレイクシティにおける7連戦は、とても楽しくいい経験でした。このようなシーズンの締めくくり方を実現してくれた主催者、フェルドエンターテインメントのスタッフに対し、声を大にして感謝の意を表したいと思います。今日のレースに関しては、どう考えても自分にとってベストではなかったし、スタートした瞬間に終わったと言い切ってもいいほどです。ストレートで他車が私の後輪に絡まって、転倒していないのに止まってしまったので、2人がかりでマシンを引き離したのです。最後尾になってしまったし、コースコンディションも難しかったので、全然追い上げられませんでした。路面はコンクリートのようでした。リザルトが冴えないのが残念ですが、この連戦を振り返ってみて満足しています。アップダウンが激しいシーズンでしたが、ケガはしていませんし今後のことを考えるとワクワクします」

エリック・キーホー(Team Honda HRC監督)
「今日は始まりから順調でした。2人とも乗れていたし、ヒートレースではケニー(ロクスン)がトップで、ジャスティン(ブレイトン)も絶好調でした。メインレースは残念ながら、ケニーの転倒やジャスティンの1コーナーなど、勢いを止められることばかりでした。それでも最後まで走ってくれたことが誇りです。今シーズンは確かに過去に例のないことばかりでしたが、なんとか乗り切りましたね」

450SX リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
116Z.オズボーンハスクバーナ21'43.730
221J.アンダーソンハスクバーナ+03.063
315D.ウィルソンハスクバーナ+05.369
427マルコム・スチュワートHonda+07.481
53E.トーマックカワサキ+12.750
620B.ティックルスズキ+17.938
794ケン・ロクスンHonda+19.435
946ジャスティン・ヒルHonda+33.264
1210ジャスティン・ブレイトンHonda+43.700
1564ビンス・フリージーHonda+1Lap
2269カーレン・ガードナーHonda+4Laps

450SX ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
13E.トーマックカワサキ384
21C.ウェブKTM359
394ケン・ロクスンHonda354
421J.アンダーソンハスクバーナ287
551J.バーシアヤマハ272
616Z.オズボーンハスクバーナ252
727マルコム・スチュワートHonda252
910ジャスティン・ブレイトンHonda227
1046ジャスティン・ヒルHonda213
1464ビンス・フリージーHonda155
2649クリス・ブローズHonda18
3169カーレン・ガードナーHonda7
3682ケイド・アウンテンリーツHonda3
3867ジェリー・ロビンHonda1

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