Round01アメリカアナハイム 1

2020年1月4日(土)・決勝

会場 : エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイム

開幕戦 アナハイム 1

Team Honda HRCが新体制で臨む2020年
ロクスンが6位でシーズンイン

2020年MONSTER ENERGY AMA SUPERCROSS/FIM世界選手権が、エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイムで開幕しました。ロサンゼルス郊外にあるこの球場は、多くのチームがテストコースを持つコロナの丘陵地帯から近く、エントラントにとって理想的なホームグラウンドと言えるでしょう。

今シーズンのTeam Honda HRCは、エースライダーのケン・ロクスンを軸に、AMAスーパークロスではジャスティン・ブレイトン、AMAプロモトクロスではチェイス・セクストンを起用し、各シリーズタイトル獲得を2台体制で目指します。ブレイトンは2012年以来、8年ぶりのチーム復帰となりますが、2018年のデイトナSXでは自身の初優勝とともに、AMAスーパークロス史上最年長優勝記録を塗り替えた快挙が記憶に新しいところです。

セクストンはディフェンディングチャンピオンとして、AMAスーパークロス250SXイーストに参戦後、アウトドア開幕と同時に450にステップアップします。セクストンが所属するGEICO Hondaでは、昨年プロに昇格した下田丈のSXデビュー(第7戦タンパ・250SXイースト開幕戦・2月15日)も控えており、CRF450RのみならずCRF250Rの活躍にも熱い期待が寄せられています。

昨年のアナハイムは折からの降雨により、あいにくのコンディションとなりましたが、今年はカリフォルニアらしい好天の下で開幕戦が行われました。予選ヒート1では、ブレイトンとロクスンが見事なワンツーフィニッシュを決め、決勝に駒を進めました。

メインレースでは、ビンス・フリージー(Smartop BullFrog Honda)がCRF450Rの加速性能を活かし、ホールショットを取りました。その後トップグループは、ジャスティン・バーシア(ヤマハ)、ブレイトン、アダム・シアンサルーロ(カワサキ)、フリージーという順になり、オープニングラップ7番手と出遅れたロクスンが、集団の背後に迫りました。

レース中盤になると、表彰台圏内を走っていたブレイトンが後退。その後の転倒によるタイムロスもあり、ブレイトンは8位でフィニッシュしました。一方ロクスンは、後半4番手まで浮上しましたが、終始堅実な走りに努めた結果、6位でチェッカーを受けました。

コメント

ケン・ロクスン(6位)
ケン・ロクスン「アナハイム1の始まり方は順調でしたが、メインレースがベストだったとはとても言えません。実は少々マシンセッティングに手間取っていて、車体のフィーリングが硬かったのです。メインレースではコースコンディションが悪化していたので、そのような傾向が顕著でした。もっと攻めたりスムーズにつながるライディングが必要だったのですが、それが可能になりそうな気がしませんでした。この順位は我々が欲しかったリザルトではありませんが、一方で負傷などせずに開幕戦をクリアすることができたのはいいことです。この先に控えるレースに対し、どのような準備をしなければならないのか知っていますし、それらを実行するプランも持っています。今回の結果にがっかりしていないし、次戦セントルイスを楽しみにしています」

ジャスティン・ブレイトン(8位)
ジャスティン・ブレイトン「今夜のなりゆきには非常に満足しています。予選ヒートの勝利は、ケニー(・ロクスン)との1-2フィニッシュということもあり、最高の入り方でした。中でも一番うれしかったのは、スタートが決まったこと。シーズンオフの間は、スタートに磨きをかけることが自分のテーマでした。スタートさえ決まれば何回か勝てると自分自身に言い聞かせてきたのですが、今夜のレースでそれを実証できたと思います。決勝の半分以上でトップ3をキープできたこともよかったのですが、他車のアタックで転倒してしまったのが残念です。それもレースの一部ですし、走り出してから8位でフィニッシュできたことが幸いです。ヒートウイン、好スタート2回、クラッシュしても8位…という結果に納得しています。マシンにはシーズンオフの海外遠征のときから乗り慣れていますし、あとはここから上を目指すだけです」

エリック・キーホー(Team Honda HRC監督)
「今日の収穫には、ポジティブなものとネガティブなものがありました。ヒートレースは2人が好スタートから力強い走りで、1-2フィニッシュを果たしました。メインレースは思うような展開になりませんでしたが、もっと悪かったかもしれませんし、6位と8位はここから好成績を積み上げていくための土台と言えるでしょう。ジャスティンはとても力強い走りをみせていましたが、転倒で勢いを削がれてしまいました。負傷がなかったことが不幸中の幸いです。ケンはサスペンションの硬さが気になっていたので、もう少しフィーリングを改善する必要があります。シーズンオフから何度もテストを重ね、ライダーたちも相当乗り込んできたのですが、今夜のような難しいコースコンディションでのレースを走ってみるまでは、本当のところは分からないもので常にチャレンジなのです。開幕早々、宿題を与えられました」

450SX リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
151J.バーシアヤマハ 21'54.204
29A.シアンサルーロカワサキ +5.646
31C.ウェブKTM+12.693
44B.バゲットKTM+14.216
521J.アンダーソンハスクバーナ+18.187
694ケン・ロクスンHonda+22.127
         
810ジャスティン・ブレイトンHonda+26.191
927マルコム・スチュワートHonda+27.043
1064ビンス・フリージーHonda+32.922
1146ジャスティン・ヒルHonda+36.567
1822チャド・リードHonda+1Lap
2049クリス・ブローズHonda+1Lap

450SX ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
151J.バーシアヤマハ26
29A.シアンサルーロカワサキ23
31C.ウェブKTM21
44B.バゲットKTM19
521J.アンダーソンハスクバーナ18
694ケン・ロクスンHonda17
         
810ジャスティン・ブレイトンHonda15
927マルコム・スチュワートHonda14
1064ビンス・フリージーHonda13
1146ジャスティン・ヒルHonda12
1822チャド・リードHonda5
2049クリス・ブローズHonda3

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