Round17ラスベガス
2019年5月4日(土)・決勝
会場 : Sam Boyd Stadium
FIM AMAスーパークロス世界選手権第17戦が、ラスベガスで開催されました。今シーズンは開幕当初の豪雨、中盤戦の低気温など、異常気象に襲われる大会が多くありましたが、最終戦は好天に恵まれました。ラスベガス郊外にあるサム・ボイド・スタジアムは、日中30℃を超える暑さとなり、パドックにはミストを噴霧する設備が必要となるほどでした。
当地では狭いインフィールド内にとどまらず、スコアボードの外側までコースを延長したレイアウトが特徴となっていますが、今年はラップタイムが1分前後に設定されました。正午過ぎから行われたプラクティスでは、ケン・ロクスン(Team Honda HRC)が58秒992で3番手、チームメートのコール・シーリーが1分00秒173で11番手につけていました。
メインレースは、ロクスンがオープニングラップ7番手、シーリーが11番手でスタートしました。序盤から果敢に攻めるロクスンは、6周目に4番手まで浮上。前を行くイーライ・トーマック(カワサキ)、マービン・ムスキャン(KTM)、クーパー・ウェブ(KTM)を追いました。ポイントリーダーのウェブに対しては、常に1秒ほどの差でチャンスをうかがっていましたが、最後まで攻略には至らず、ロクスンは4位でフィニッシュ。一方シーリーは、終盤になってブレイク・バゲット(KTM)とデッドヒートを演じ、ラスト3周で6位のポジションを確保。そのままチェッカーを受けました。
今大会で17戦の全日程を終了し、ロクスンがシリーズランキング4位、シーリーは7位を得ています。当地でのプレスカンファレンスで発表された通り、ロクスンはTeam Honda HRCとの契約を3年延長しています。
なお、併催された250SXクラスのイースト&ウエスト・ショーダウンでは、チェイス・セクストン(Geico Honda)が4位(イースト地区最上位)でフィニッシュした結果、シリーズチャンピオンに輝きました。
ケン・ロクスン(4位)
「今夜の成り行きにはとても満足しています。セッティングを変えて臨んだヒートレースで少々もたつきましたが、メインレースでは元のセッティングに戻したので、うまくいきました。スタートがまだ完ぺきではありませんが、素早いパッシングをして4位をゲットしました。最初から最後まで乗れていました。今シーズンはレース後半にペースが乱れる問題がありましたが、今日はそのようなことはありませんでした。本当の原因はなんだったのか、今でも分かっていないのですが、以前よりも気分よく走れたような気がします。スーパークロスのシーズンを振り返ってみると、あちこちでいいスピードとライディングを見せることができましたし、最も重要なのは負傷せずに17戦を全うできたことだと思っています。あと足りないのは優勝だけですが、1勝すればすべてが好転するはずです。スーパークロスのシーズンを終えた今、アウトドアモトクロス(AMAモトクロス全米選手権)の開幕を楽しみにしています」
コール・シーリー(6位)
「ラスベガスではすべてが順調でした。プラクティスはベストとは言えませんが、悪くないタイムでした。ラスベガスではいつもコースを攻略するのに時間がかかり、あまりいいタイムを出せないことが多いので、こんなものだろうということは自覚していました。ヒートレースでは好調でした。序盤から2番手を走行し、3位でフィニッシュした自分の走りに満足しています。メインレースではスタートさえ決まれば、好成績でシーズンを締めくくれる自信があったのですが、残念ながらスタートで10番手以降になってしまいました。それでも走り自体は流れがよかったので、このままペースを維持すればポジションをばん回できそうな感触がありました。後方から抜きまくるときに全精力を注ぎ込み、いつもより長くハイペースを保つことができたので、自分の走りと6位という結果に満足しています」
エリック・キーホー(Team Honda HRC監督)
「メインレースではスタートの出遅れが響きました。ケンもコールもゲートからの飛び出しがベストではなかったので、そのあたりが我々の課題だと認識しています。スタートで前に出られなければ、トップ争いやポディウム争いに加わることは困難です。しかしながら、彼らの走りにはずっと激しさがありましたし、最後に先細りすることもありませんでした。今シーズンはアップダウンの繰り返しでしたが、最後までケガもなく乗りきれたことに安堵しています」
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 3 | E.トーマック | カワサキ | 21'51.788 |
2 | 25 | M.ムスキャン | KTM | +12.061 |
3 | 2 | C.ウェブ | KTM | +17.466 |
4 | 94 | ケン・ロクスン | ![]() | +18.216 |
5 | 16 | Z.オズボーン | ハスクバーナ | +29.872 |
6 | 14 | コール・シーリー | ![]() | +42.680 |
11 | 10 | ジャスティン・ブレイトン | ![]() | +1Lap |
12 | 41 | ベン・ラメイ | ![]() | +1Lap |
17 | 805 | カーレン・ガードナー | ![]() | +2Laps |
21 | 99 | オースティン・ポリテッリ | ![]() | +7Laps |
順位 | No. | ライダー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | 2 | C.ウェブ | KTM | 379 |
2 | 3 | E.トーマック | カワサキ | 361 |
3 | 25 | M.ムスキャン | KTM | 350 |
4 | 94 | ケン・ロクスン | ![]() | 319 |
5 | 4 | B.バゲット | KTM | 290 |
6 | 15 | D.ウィルソン | ハスクバーナ | 223 |
7 | 14 | コール・シーリー | ![]() | 211 |
10 | 10 | ジャスティン・ブレイトン | ![]() | 163 |
18 | 41 | ベン・ラメイ | ![]() | 113 |
20 | 42 | ビンス・フリージー | ![]() | 65 |
21 | 805 | カーレン・ガードナー | ![]() | 53 |
25 | 800 | マイク・アレッシ | ![]() | 37 |
28 | 99 | オースティン・ポリテッリ | ![]() | 24 |
30 | 27 | マルコム・スチュワート | ![]() | 17 |
38 | 63 | ジョン・ショート | ![]() | 6 |
42 | 941 | アンジェロ・ペレグリーニ | ![]() | 4 |
47 | 412 | ジャレド・レッシャー | ![]() | 2 |