Round16イーストラザフォード
2019年4月27日(土)・決勝
会場 : MetLife Stadium
FIM AMAスーパークロス世界選手権第16戦が、ニュージャージー州のイーストラザフォードで行われました。当地はニューヨークと州を隔てるハドソン川の近くに位置し、市内にあるメドーランズスポーツコンプレックスは、ニューヨークのチームが本拠地として利用しています。過去にはイーストラザフォードで開催されるスーパークロスを宣伝するため、セントラルパークに面したフランス総領事館の前で、フィフスアベニューを閉鎖してジャン・ミシェル・バイル(Honda)のデモ走行が計画されたこともありました。
4年前には、当地でデイレース(15時~18時)が実施されましたが、今年は通常のナイトレース(19時~22時)との折衷案として、イブニングレース(17時~20時)が実施されました。タイムスケジュールの変更は、テレビ局と生放送の時間帯を調整したために生じたものです。
メットライフ・スタジアムは、アメリカンフットボールを主用途として建設された屋外競技場なので、春先には悪天候の影響を受けやすいことで知られています。今回は木曜から金曜にかけて雨が降ったため、コースコンディションを保つためにスケジュールが見直されました。通常であれば3回行われるプラクティス(フリー1回+タイムド2回)ですが、タイムドプラクティス2回に変更されました。
ケン・ロクスン(Team Honda HRC)は、2回目の計時予選で52秒055を記録し、総合2番手を確保。チームメートのコール・シーリーは、52秒660で予選8番手につけました。
19時30分からのメインレースでは、シーリーが8番手、ロクスンが9番手でオープニングラップのコントロールラインを通過しました。その後シーリーをかわしたロクスンは、5番手まで浮上しましたが、トップ4台による接戦には加わることができず、単独走行を続けました。終盤になると、1周目の転倒から追い上げてきたマービン・ムスキャン(KTM)に先行を許し、ロクスンは6位でフィニッシュ。シーリーは後半になるとペースがおとろえ、9位でチェッカーを受けました。
19時30分からのメインレースでは、シーリーが8番手、ロクスンが9番手でオープニングラップのコントロールラインを通過しました。その後シーリーをかわしたロクスンは、5番手まで浮上しましたが、トップ4台による接戦には加わることができず、単独走行を続けました。終盤になると、1周目の転倒から追い上げてきたマービン・ムスキャン(KTM)に先行を許し、ロクスンは6位でフィニッシュ。シーリーは7周目に転倒を喫した後、序盤の好ペースを取り戻すことができず、9位でチェッカーを受けました。
なお、併催された250SXイーストでは、チェイス・セクストン(Geico Honda)が優勝し、ランキング首位に浮上。9ポイントのリードで最終戦ラスベガス、イースト&ウエスト・ショーダウンに臨みます。
ケン・ロクスン(6位)
「コースはとてもソフトで、特にフープスが崩れやすく、全体的に気の抜けない難しさでした。レイアウトは3年前のアトランタSXに似ていて、コース下見中にその優勝経験を思い出したのですが、今大会の成績にはつながらなかったようです。2週間前のデンバーSX以来、スーパークロスコースで練習をしていなかったのは、チームでアウトドア用のテストをしたことと、今シーズン悩まされている不調を改善するために少し休みたかったからです。かなり長くかかっていますが、今日の体調はこのところ数週間の中では悪くない方でした。残念なことにスタート前にホールショットデバイスが飛び出して、出遅れてしまったのですが、あそこから追い上げるのは大変でした。さらにレース後半になると、身体が硬くなって、すごく難しくなったコースに対応できませんでした。終日フィーリングがよかったし、メインレースでも以前ほど疲れを感じなかったので、総合的には満足しています。これからも専門家と相談しながら、正しい答えを見つけるつもりです。長い間、自分の実力をフルに発揮できていないのは辛いことです。開幕当初は好調で、その後も好成績がありましたが、スランプに陥ったことは否めません。レースでチームのために好成績を収める以外にやりたいことはありません。今は問題解決に向かってベストを尽くしているところです」
コール・シーリー(9位)
「個人的な印象ですが、今日は可もなく不可もなくといったところです。決して最高ではなかったけれど、最悪でもなかった感じです。コースが難しかったことは確かで、具体的には障害物の並び方が悪くてリズムに乗りにくかったのです。それはたぶん金曜に雨が降る前に急いでコースを完成させて、ビニールシートでカバーする必要があったからではないかと思います。計時予選ではあまりいいタイムを出せなかったものの、予選ヒートレースは上手く乗れました。ただスタートがあまり決まらなかったので、順位はそれほどよくありませんでした。メインレースでは序盤からパッシングが決まり、アグレッシブな走りを最後まで続けられそうな気がしていました。ところがレース中盤辺りで転倒し、ポジションをいくつか失い、しばらく単独走行が続きました。攻めようとすると腕上がりを起こし、そこまででした。マシンに関してはすべて順調だったので、最終戦ラスベガスでは期待してください。心掛けるのはスタートを揃えることと、メインレースでミスをしないことだけです」
エリック・キーホー|Team Honda HRC監督
「今夜も難しいレースでした。一つだけ残念だったことを挙げるとすれば、スタートの良し悪しに尽きます。スタートで前に出ることができれば、序盤を有利に戦えるからです。出遅れると後方から挽回するのは大変です。コールはフィニッシュラインの次のコーナーで転倒し、その際にポジションをいくつか落としました。ケンも乗れていたのですが、終盤になると腕上がりでそのペースを保つことができませんでした」
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 2 | C.ウェブ | KTM | 21'11.983 |
2 | 16 | Z.オズボーン | ハスクバーナ | +03.701 |
3 | 3 | E.トーマック | カワサキ | +09.076 |
4 | 4 | B.バゲット | KTM | +13.503 |
5 | 25 | M.ムスキャン | KTM | +17.802 |
6 | 94 | ケン・ロクスン | ![]() | +19.803 |
9 | 14 | コール・シーリー | ![]() | +54.375 |
13 | 10 | ジャスティン・ブレイトン | ![]() | +1Lap |
15 | 41 | ベン・ラメイ | ![]() | +1Lap |
21 | 805 | カーレン・ガードナー | ![]() | +3Laps |
順位 | No. | ライダー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | 2 | C.ウェブ | KTM | 358 |
2 | 3 | E.トーマック | カワサキ | 335 |
3 | 25 | M.ムスキャン | KTM | 327 |
4 | 94 | ケン・ロクスン | ![]() | 300 |
5 | 4 | B.バゲット | KTM | 274 |
6 | 15 | D.ウィルソン | ハスクバーナ | 223 |
8 | 14 | コール・シーリー | ![]() | 194 |
12 | 10 | ジャスティン・ブレイトン | ![]() | 151 |
18 | 41 | ベン・ラメイ | ![]() | 102 |
19 | 42 | ビンス・フリージー | ![]() | 65 |
21 | 805 | カーレン・ガードナー | ![]() | 47 |
25 | 800 | マイク・アレッシ | ![]() | 37 |
28 | 99 | オースティン・ポリテッリ | ![]() | 22 |
30 | 27 | マルコム・スチュワート | ![]() | 17 |
38 | 63 | ジョン・ショート | ![]() | 6 |
42 | 941 | アンジェロ・ペレグリーニ | ![]() | 4 |
45 | 412 | ジャレド・レッシャー | ![]() | 2 |