Round17ラスベガス
2018.05.05(土)・決勝
会場:Sam Boyd Stadium
Monster Energy AMA Supercross/FIM世界選手権第17戦が、ラスベガスで行われました。最終戦の舞台として定着しているサム・ボイド・スタジアムは、UNLV(ネバダ大学ラスベガス校)のフットボール場ですが、スーパークロスシリーズの中では最も小さい会場の一つです。ここではその狭さを補うため、スタジアムの外にも土を盛ったコースを作り、ラップタイムが1分を超える長さが確保されています。
砂漠気候に属するラスベガスでは、高温低湿度と強風が付き物ですが、今年も例に違わず日中は34℃の暑さとなりました。小まめな撒水が行われる中のプラクティスで、クリスチャン・クレイグ(Team Honda HRC)は、1分02秒694をマークし、7番手で計時予選を通過しました。
ナイターで行われた、20分+1周のメインレースでは、好スタートを切ったクレイグが4番手でオープニングラップをクリア。序盤はイーライ・トーマック(カワサキ)をリーダーに、マービン・ムスキャン(KTM)、ブレイク・バゲット(KTM)が先行していましたが、クレイグは離されずに追走しました。
中盤に差しかかると、グループが1、2番手と3、4番手に分かれます。レース終盤には、ジェイソン・アンダーソン(ハスクバーナ)の追撃を受けたクレイグですが、4位を守りきってフィニッシュ。前戦に続き450SXにおける自己ベストリザルトで、最終戦を飾りました。
今大会で17戦の全日程を終了したAMAスーパークロスですが、Honda勢のシリーズランキング最上位は、ジャスティン・ブレイトン(Smartop Motoconcepts Honda)の5位でした。Team Honda HRCとしては、負傷欠場によりフル参戦がかなわず、コール・シーリーが17位(8戦出場)、ケン・ロクスンが18位(6戦出場)にとどまりましたが、代役として参戦したクレイグが16位(9戦出場)にランクインしました。
5月19日からはAMAプロモトクロスシリーズが開幕します。Team Honda HRCは、ロクスンの復帰とクレイグの継続参戦を2週間後に控えて、アウトドアに向けた準備を進めています。
クリスチャン・クレイグ(4位)
「今日は初めから順調でした。マシンの感触もすぐに気に入ったし、それは昼夜を通して自分のライディングに表れていたと思います。リラックスしたスムーズな走りでした。昼間のクォリファイでは7番手でしたが、ナイトプログラムのレースではシーズンの総決算として好成績を残したい一心でした。予選ヒートレースでは、結構いいラップタイムを刻んで4番手でした。メインレースのスターティングゲートは、一番イン側を選びました。なぜか分からないのですが、いつもタイトなイン寄りのゲートを選ぶとスタートが上手く決まります。実際、今回は4番手スタートでしたが、ブレイク・バゲットの背後をぴったりとマークして追いかけました。コンスタントにプッシュし続けた結果、また自己ベストフィニッシュの4位をゲットできました。とてもうれしいです。それ以外にも胸中にはもっと感情があって、自分なりに何度か表彰台に立ったような気がしています。それがこれから始まるアウトドアモトクロスへの自信となりそうです。準備はすでに始めていて、最近の練習メニューは週に2日がアウトドア、1日がスーパークロスという割合で走っています」
エリック・キーホー | Team Honda HRC監督
「アウトドアモトクロスへの自信と勢いを強めることができたので、今夜のクリスチャンの走りは最高でした。第10戦デイトナで4位に入ったあと、よくないレースが続き、少々自信を失いかけていた面もあったようですが、先週から2戦連続で4位をゲットしたことは、非常に大きな成果でした。以前は自分自身でプレッシャーをかけすぎていたようですが、今回は落ち着いてレースに臨めたようです。チームにとっての今シーズンは、正ライダーの2人が負傷欠場してしまったので、とても厳しいものになったことは確かです。それでも途中から代役として参戦してくれたクリスチャンの活躍が、シーズンを好転してくれました。彼の頑張りを誇りに思いながら、アウトドアモトクロスの開幕を迎えます」
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム/差 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 3 | E.トーマック | カワサキ | 21'26.749 | |
2 | 25 | M.ムスキャン | KTM | +4.009 | |
3 | 4 | B.バゲット | KTM | +28.722 | |
4 | 32 | クリスチャン・クレイグ | +36.711 | ||
5 | 21 | J.アンダーソン | ハスクバーナ | +39.768 | |
6 | 60 | B.ベニー | KTM | +41.560 | |
10 | 55 | ビンス・フリージー | +56.179 | ||
12 | 10 | ジャスティン・ブレイトン | +1'05.459 | ||
21 | 981 | オースティン・ポリテッリ | +13Laps |
順位 | No. | ライダー | マシン | 総合ポイント | ||
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 21 | J.アンダーソン | ハスクバーナ | 356 | ||
2 | 25 | M.ムスキャン | KTM | 347 | ||
3 | 3 | E.トーマック | カワサキ | 318 | ||
4 | 4 | B.バゲット | KTM | 285 | ||
5 | 10 | ジャスティン・ブレイトン | 275 | |||
6 | 34 | W.パイク | スズキ | 251 | ||
12 | 55 | ビンス・フリージー | 168 | |||
16 | 32 | クリスチャン・クレイグ | 134 | |||
17 | 14 | コール・シーリー | 124 | |||
18 | 94 | ケン・ロクスン | 102 | |||
21 | 907 | ベン・ラメイ | 71 | |||
24 | 6 | ジェレミー・マーティン | 36 | |||
29 | 722 | アダム・エンティクナップ | 19 | |||
31 | 981 | オースティン・ポリテッリ | 18 | |||
42 | 12 | ジェイコブ・ワイマー | 5 | |||
45 | 805 | カーレン・ガードナー | 5 |