Round16アメリカソルトレイクシティ

2018年4月28日(土)・決勝

会場:Rice-Eccles Stadium

クレイグが4位入賞! 第10戦デイトナ以来の今季ベストリザルト!

Monster Energy AMA Supercross/FIM世界選手権第16戦が、ソルトレイクシティで開催されました。会場のライス・エクルズ・スタジアムはユタ大学の競技場で、2002年冬季オリンピックの開会式が行われたことで有名です。当地でのスーパークロスは、2001年の初開催以来エピソードに事欠かきません。海抜1,400mの高地にあるため、希薄な空気がマシンとライダーを不調に陥れたり、降雪や氷点下でレースが強行されたこともありました。

今大会は前戦フォックスボロのように、日中開催のレースでしたが、オープニングセレモニーが行われた午後3時すぎには30℃の暑さとなりました。ソルトレイクシティはクリスチャン・クレイグ(GEICO Honda)にとって縁のある場所で、昨年も負傷欠場のコール・シーリー(Team Honda HRC)の代役として、このスタジアムでCRF450Rを走らせました。

好感触を抱いて今大会に臨んだクレイグは、午前中に行われたプラクティスで、48秒616を記録しました。2本目の計時予選でクラッシュしたため、さらなるタイムの更新はならず、1本目の結果によって11位にとどまりましたが、ヒートレース2では4位通過を果たします。

20分+1周のメインレースでは、ブレイク・バゲット(KTM)、マービン・ムスキャン(KTM)に続いて、クレイグが3番手に付けました。先週のフォックスボロでホールショットを取ったように、このところ得意のスタートダッシュが甦ってきたクレイグですが、1コーナーがタイトにレイアウトされた今回のスタートでは、イン側を回るクレイグのライディングテクニックが生かされました。

ムスキャンがリーダーになったあとも、バゲット、クレイグを含めたトップグループは、僅差で三つ巴の走行を続けました。クレイグは終盤14周目、後方から追い上げてきたイーライ・トーマック(カワサキ)にパスされますが、2周後にはトーマックの転倒によって3番手に復帰。しかし19周目、再度トーマックに先行を許したクレイグは、4位の座をキープしてフィニッシュ。第10戦デイトナ出場時に得たベストリザルトに並ぶ健闘でした。

コメント

クリスチャン・クレイグ(4位)
「去年ここで450に乗ったときは、標高の影響で高山病のような症状が出るかもしれないと思っていたんです。でも実際はなにもなかったので、今年は特に高山病対策をしませんでした。今回のコースは、250クラスの転倒の多さを見る限り、フープスが難所になることは明らかでした。攻略法にはスピードを乗せて山の頂点をかすめるブリッツ、2~3個ずつリズミカルに飛ぶジャンプ、この2種類があるのですが、今回はどんなことがあってもブリッツで通そうと決めていました。どうやらそれが功を奏したようです。プラクティスでミスしたこともあって、ヒートレースで挽回しなければなりませんでした。メインレースではとにかく好スタートを決めて、トップグループに食らい付いていくつもりでしたが、思い通りにトップ2人を追いかけました。今回のように短いレイアウトでは長く感じたメインレースでしたが、ブレイク・バゲットを長い間マークしていました。イーライ・トーマックに抜かれたあとに彼が転倒したときには、再スタートに手間取ってくれたらポディウムをゲットできるかもしれないと思ったんですが、あっさり抜かれてしまいました。それにしても楽しいレースでした。デイトナで4位に入って以来、あまり好成績を残せなくて、あれはフロックだったんじゃないかと言われたかもしれませんが、まぐれじゃなかったことを証明できてよかったです」

エリック・キーホー | Team Honda HRC監督
「今日のクリスチャンは失敗から多くを学んだと思います。プラクティスでは大きなクラッシュに加え、ミスやトラブルもいろいろありました。でも彼はそれをバネにして好結果につなげたのです。メインレースでは好スタートを決めて、その後も力強いライディングを続けました。我々はこの勢いを来週の最終戦につなげ、自信を持ってアウトドアモトクロスの開幕に臨むつもりです」

450SX リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
125M.ムスキャンKTM21'17.300
23E.トーマックカワサキ+06.067
34B.バゲットKTM+10.970
432クリスチャン・クレイグHonda+16.898
551J.バーシアヤマハ+21.098
610ジャスティン・ブレイトンHonda+25.464
955ビンス・フリージーHonda +1Lap
18981オースティン・ポリテッリHonda +3Laps

450SX ポイントランキング

ライダー

 
順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
121J.アンダーソンハスクバーナ338
225M.ムスキャンKTM324
33E.トーマックカワサキ292
410ジャスティン・ブレイトンHonda264
54B.バゲットKTM264
634W.パイクスズキ235
1255ビンス・フリージーHonda155
1514コール・シーリーHonda124
1732クリスチャン・クレイグHonda115
1894ケン・ロクスンHonda102
21907ベン・ラメイHonda71
246ジェレミー・マーティンHonda36
29722アダム・エンティクナップHonda19
31981オースティン・ポリテッリHonda16
4112ジェイコブ・ワイマーHonda5
44805カーレン・ガードナーHonda5

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