ROUND 14
シアトル
Century Link Field
2017.04.08(土)・決勝
2014年の開催を最後にレースカレンダーから外れていた、MONSTER ENERGY AMA SUPERCROSSのシアトル大会が復活しました。かつてはダブルヘッダーが行われてきた米国でも有数の都市に、これほどのブランクが生じたのは、スタジアムの隣接地でコンベンションセンターの建設工事が行われていたからでした。この施設は今回からスーパークロスのパドックとして機能し、屋内にはアトランタやセントルイスのような熱い雰囲気が満ちていました。
シアトルでは、Hondaが圧倒的な歴史を築いてきました。これまでに行われてきた43レースの中で20勝(リック・ジョンソン6勝、ジェレミー・マクグラス3勝、ボブ・ハンナ2勝、ロン・ラシーン2勝、ケビン・ウインダム2勝、ほか)という記録を残しています。その多くは現存していないキングドームで達成されたものでした。
2005年からは、センチュリーリンク・フィールド(旧称クエスト・フィールド)で開催されるようになりましたが、屋根がないフットボールスタジアムのため、常に雨の影響を受けてきました。今年も例外ではなく、通常であれば正午から行われるプラクティスが16時スタートに延期され、しかもセッションは1回に限定されました。
コール・シーリー(Team Honda HRC)は、前週から左脚の付け根を傷めており、プラクティスでも59秒845の13番手にとどまっていました。このセッションでケガを悪化させたシーリーは、走行を途中で断念。内転筋肉離れの疑いがあるため、ヒートレース以降はDNSとなりました。
メインレースでは、Hondaサポートチームのジャスティン・ブレイトンが15位、ビンス・フリージーが16位、ケイド・クレイソンが17位でフィニッシュ。エースを欠いたHondaにとっては、残念なリザルトとなりました。なお、シーリーはポイントランキング4位の座を維持しています。
コール・シーリー(DNS)
「今夜のレースに出られなくなって、とてもがっかりしています。ことの発端は先週、セントルイスのプラクティス中にトリプルジャンプに失敗したことでした。飛距離が足らなくて、着地で両足がフットペグから外れてしまったのです。股関節の内側に痛みを感じて、ずっと気になっていましたが、今日のプラクティスでは大丈夫そうでした。ところがメカニックエリアの先の左コーナーに進入するとき、出した足が横向きに弾かれて、パチンという感触がありました。すぐに痛みを感じたので、プラクティスの途中でパドックに引き上げました。スーパークロスに帯同している移動救護室で診てもらったところ、大腿内転筋の肉離れだろうと…。MRI検査を受けるまでは、断言はできませんが」
ダン・ベトリー | Team Honda HRC監督
「コールとチーム全員の気持ちを思うと、本当に残念です。不運なことですが、レースに彼が出ていないなんて…。今回のようなコースコンディションは、これまでもコールとの相性がよかったし、プラクティスの前半を見る限り乗れているようでした。だから今夜はとても期待していました。MRIの結果次第ですが、悪くないことを願っています。ファンの皆さんからのサポートに対し感謝しつつ、最新情報をお伝えすることをお約束します」
リッチ・シモンズ(コール・シーリー担当メカニック)
「コールのことが気の毒でしかたありません。シアトルは彼が好きな会場の一つですし、出走していたらポディウムに立っていたはずです。彼はこういうソフトでわだちの多いコースが好きですから。でも今回だけは彼らしくなかったと思います。コースから引き上げたときは、ただただひどい痛みに襲われていたのでしょう。ポジティブな気持ちを忘れずに、ソルトレイクシティに出場できることを信じたいです。ただし精密検査の結果が出るまでは、どうしようもありませんね」
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 25 | M.ムスキャン | KTM | 18'45.112 |
2 | 3 | E.トーマック | カワサキ | +04.770 |
3 | 21 | J.アンダーソン | ハスクバーナ | +13.238 |
4 | 1 | R.ダンジー | KTM | +23.252 |
5 | 18 | D.ミルサップス | KTM | +26.248 |
6 | 20 | B.ティックル | スズキ | +28.012 |
7 | 4 | B.バゲット | KTM | +28.574 |
8 | 2 | C.ウェブ | ヤマハ | +39.570 |
9 | 22 | C.リード | ヤマハ | +41.331 |
10 | 15 | D.ウィルソン | ハスクバーナ | +51.582 |
15 | 10 | ジャスティン・ブレイトン | ![]() | +1Lap |
16 | 61 | ビンス・フリージー | ![]() | +2Laps |
17 | 80 | カデ・クラソン | ![]() | +2Laps |
順位 | No. | ライダー | マシン | 総合ポイント | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 3 | E.トーマック | カワサキ | 294 | |
2 | 1 | R.ダンジー | KTM | 294 | |
3 | 25 | M.ムスキャン | KTM | 252 | |
4 | 14 | コール・シーリー | ![]() | 211 | |
5 | 21 | J.アンダーソン | ハスクバーナ | 208 | |
6 | 4 | B.バゲット | KTM | 177 | |
7 | 18 | D.ミルサップス | KTM | 176 | |
8 | 20 | B.ティックル | スズキ | 158 | |
9 | 15 | D.ウィルソン | ハスクバーナ | 147 | |
10 | 22 | C.リード | ヤマハ | 143 | |
12 | 10 | ジャスティン・ブレイトン | ![]() | 112 | |
17 | 61 | ビンス・フリージー | ![]() | 74 | |
19 | 800 | マイク・アレッシ | ![]() | 59 | |
20 | 94 | ケン・ロクスン | ![]() | 51 | |
23 | 6 | ジェレミー・マーティン | ![]() | 22 | |
27 | 11 | カイル・チゾム | ![]() | 11 | |
29 | 80 | カデ・クラソン | ![]() | 10 | |
31 | 722 | アダム・エンティクナップ | ![]() | 5 | |
35 | 40 | フレデリック・ノレン | ![]() | 2 | |
40 | 291 | カイル・ホワイト | ![]() | 1 |