ROUND 13

アメリカセントルイス The Dome at America's Center 2017.04.01(土)・決勝

第13戦 セントルイス

後方からのばん回をみせたシーリーが堅実にポイントを獲得
ポイントスタンディングでは4位をキープ

開幕以来、ウエスト地区で6戦、イースト地区で6戦と消化してきたMONSTER ENERGY AMA SUPERCROSSですが、シリーズ終盤へと差しかかった今大会から先は、イーストとウエストを交互に転戦しながら、ラスベガスでのフィナーレを目指します。移動距離も増えることになるので、ライダーやチームにとっては正念場と言えます。

セントルイスのザ・ドーム・アット・アメリカズ・センター(旧称:エドワード・ジョーンズ・ドーム)は、コンベンション施設と一体になった屋内競技場です。次戦以降はオープンエアのスタジアムが続くので、今シーズン最後のドーム会場となります。

1996年に初開催されて以来、セントルイスでは数多くのドラマチックなレースが歴史に刻まれてきました。2008年にはケビン・ウインダム(CRF450R)とトレイ・カナード(CRF250R)が優勝し、Hondaによるダブルウインを実現。さらにカナードがイーストチャンピオンに輝くという記念すべき大会となりました。

コール・シーリー
コール・シーリー

コール・シーリー(Team Honda HRC)にとってセントルイスにおけるベストリザルトは、2015年の4位。16年は負傷により欠場したため、今回は2年ぶりの出走となりました。タイムドプラクティス10番手、予選ヒート8番手、セミファイナルでは1番手と少々遠回りをしましたが、メインレースではアウト寄りのグリッドから絶好のスタートを決めました。

今回のコースレイアウトでは、アールの大きい1コーナーが設定されていましたが、シーリーは好スタートを切って3、4番手で進入しました。ところが、コーナリング中にイン側のライダーと並んだ際に失速し、1周目のポジションは12番手。痛いハンディキャップを背負ってしまいます。

シーリーは8周目には5番手までばん回し、イーライ・トーマック(カワサキ)、ライアン・ダンジー(KTM)、マービン・ムスキャン(KTM)、ジェイソン・アンダーソン(ハスクバーナ)らを追いかけました。後半になるとシーリーのペースは鈍り、7番手までポジションを下げましたが、他者の転倒もあって6位でフィニッシュ。堅実にポイントを加算したシーリーは、ランキング4位をキープしています。

コメント

コール・シーリー(6位)
コール・シーリー 「クオリファイで10番手というのは妥当なものでした。みんな速くて実力が拮抗しているので、ほんのわずかの差なんです。予選ヒートレースでは、1周目に前輪をウォッシュアウトさせて転倒したのが残念でした。コース整備の仕方によって、トラクションがどのように変わったのか読みきれていなかったんです。その後のセミファイナルは、とても楽しいレースでした。リーダーのクーパー・ウェブ(ヤマハ)を最終コーナーで仕留めることができたので、とてもエキサイティングでした。メインレースではゲートからの飛び出しはよかったものの、1コーナーではどうしてもアウト側に押し出されるかたちになって、トップ10より後ろになってしまいました。最初の10分間は右に左にラインを変えて抜きまくりましたが、たぶん攻めすぎたんでしょう。それからは何度かミスをするようになり、抜き返されてしまいました。後方から6位まで追い上げたとは言うものの、ちょっと悔しいです。本当は優勝を目指しているので。先週のような失敗があると、このようなことを受け入れられない気持ちになります。これだけテンションの高いレースを毎週続けるのは、とてもたいへんなことなんです。週末のレースに向けてウイークデイの準備が足りないと、罪悪感のようなものに襲われることもあるし、その一方で今週のように練習しすぎると、レースに疲れが残ってしまう。だから本当に、フィジカルとメンタルのバランスを取ることが重要なんです」

ダン・ベトリー | Team Honda HRC監督
「今日のコールは、攻める姿勢をたっぷりと見せてくれたと思います。特にセミファイナルでの走りがすばらしく、クーパー・ウェブを猛追した末に、最終コーナーで抜いてトップに立ちました。あの走り以外にも彼は終日アグレッシブで、もちろんトップ10圏外から一時は5番手までばん回したメインレースも評価できます。ただそれを最後まで貫けなかったことが残念で、そこが我々にとっての課題でしょう。もっと強烈な走りを、もっと長時間続ける必要があります。とにかくそれらをひっくるめて、次戦のシアトルでもトライします」

リッチ・シモンズ | コール・シーリー担当メカニック
「先週よりよくなったことは確かですが、フラストレーションはたまったままです。コールは乗れていましたが、残念ながらメインレースでは前半の13分だけでした。予選ヒートをトップ4で通過できず、セミファイナルに回るのはそれほど悪いことじゃないんですが、メインレースでのゲートピックが好スタートを決める重要なカギなので、やはりセミファイナルは避けるべきです。今回はまたしてもアウト寄りのグリッドになりましたが、出足はよかったものの好スタートには至りませんでした。12番手から5番手まで追い上げたことは立派ですが、終盤で抜き返されることなく踏ん張ってほしかったですね」

450SX リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
13E.トーマックカワサキ21'16.109
21R.ダンジーKTM+06.751
325M.ムスキャンKTM+14.293
421J.アンダーソンハスクバーナ+25.208
533J.グラントカワサキ+39.538
614コール・シーリーHonda+44.085
74B.バゲットKTM+45.852
820B.ティックルスズキ+49.640
947 M.スチュワート スズキ +58.312
1010ジャスティン・ブレイトンHonda+1Lap
1861ビンス・フリージーHonda+2Laps
1911カイル・チゾムHonda+2Laps
22291カイル・ホワイトHonda+18Laps

450SX ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
11R.ダンジーKTM276
23E.トーマックカワサキ272
325M.ムスキャンKTM227
414コール・シーリーHonda211
521J.アンダーソンハスクバーナ188
64B.バゲットKTM163
718D.ミルサップスKTM160
820B.ティックルスズキ143
922C.リードヤマハ136
1015D.ウィルソンハスクバーナ136
1210ジャスティン・ブレイトンHonda106
1661ビンス・フリージーHonda69
18800マイク・アレッシHonda59
2094ケン・ロクスンHonda51
236ジェレミー・マーティンHonda22
2711カイル・チゾムHonda11
3080カデ・クラソンHonda6
31722アダム・エンティクナップHonda5
3440フレデリック・ノレンHonda2
38291カイル・ホワイトHonda1

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