モータースポーツ > AMAスーパークロス > 第10戦 デイトナ 決勝
リザルト ポイント
第10戦 デイトナ 第10戦 デイトナview

ウインダムが今季2勝目。Honda勢が表彰台を独占

2008年3月7日(金)
決勝
会場:デイトナ・インターナショナル・スピードウェイ

2008年AMAスーパークロス・シリーズ第10戦が3月7日にフロリダ州デイトナビーチのデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われ、CRF450Rに乗るケビン・ウインダム(Torco Racing Fuels Honda)が今季2勝目を挙げた。

デビ・ミルサップス(Honda Red Bull Racing)も2位で表彰台に上がり、さらにプライベーターのジェイコブ・マーサック(Honda)が3位に入ってHonda勢が表彰台を独占した。

雨の一日となったデイトナ。コースコンディションを維持するために、2回目のプラクティスはキャンセルされた。それでも併催されたスーパークロス・ライツ Eastのレースが始まるころには土砂降りとなり、コースは沼地と化した。スーパークロスのメインイベントが始まるころには、コースコンディションはさらに悪化。大半のライダーにとって、今回はレースというよりはサバイバルゲームとなった。

予選のヒート1ではウインダムが2位に入り、ミルサップスが3位となった。ヒート2ではアンドリュー・ショート(Honda Red Bull Racing)が9位に入ってメインイベントへと駒を進めた。

12周で競われたメインイベントでホールショットを奪ったのはチャド・リード(ヤマハ)。ウインダムは3番手で1コーナーをクリアした。ウインダムは1周目を終えた時点で2番手に浮上。トップを走行しているリードを追った。

2周目になるとウインダムはリードにプレッシャーをかけ始めた。4周目、リードがマシンをストールさせた間にウインダムがトップに浮上。しかし、同じ周にウインダムもマシンをストールさせてしまう。その間に再びリードがトップに立ったが、そのリードも再度マシンをストールさせた。

ウインダムは再びトップに立ったが、5周目にリードに抜かれて2位に落ちた。さらに7周目にはメカニックエリアに入って泥まみれのゴーグルを交換しなくてはならなかった。

スタート時に9番手だったミルサップスは、徐々に順位を上げ、ウインダムもかわして2位に上がった。しかし、今度はミルサップスが転倒。再スタートを切ったがウインダムに抜かれて3番手となった。

ラストラップに入り、トップを走行するリードは2番手のウインダムに大きなアドバンテージをつけていた。ところが、この信じられないような展開のレースでさらに信じられないようなことが起こった。フィニッシュ直前でリードのマシンがストップし、リードは再スタートを切れなかったのである。通常のドライのレースであれば、リードはそのままマシンを押してトップでゴールできたかもしれないが、コースは沼地と化していた。

止まってしまったリードの横を通過していったウインダムは、2位となったミルサップスに22秒差をつけてトップでチェッカーフラッグを受けた。3位にはマーサックが入り、ショートも8位でフィニッシュした。

第10戦を終えてランキングトップはリード(223ポイント)。ランキング2位のウインダムは200ポイントとなり、リードとの差を23ポイントに縮めている。ランキング3位にはショート(154ポイント)がつけ、ミルサップス(149ポイント)は同4位に上がっている。

併催されたスーパークロス・ライツ Eastでは、CRF250Rに乗るトレイ・キャナード(Torco Racing Fuels Honda)が、悪コンディションの中、今回も他のライダーを全く寄せ付けず、3連勝目を飾った。

第11戦は3月15日にミネアポリスのメトロドロームで行われる。

コメント

ケビン・ウインダム(優勝)

「スコアラーも誰がウイナーか見失っていたのだろう。僕が裏のコーナーを回っているときに、フィニッシュライン上で炎が上がっていたので、僕はチャド(リード)が優勝したのだと思っていた。あと2つぐらいコーナーが残っていたので、“2位に入れればいい”と考えていた。ファイナルストレートにやってきて、僕が優勝したと知ったときの気分は何ともいえない。デイトナ・スーパークロスで勝ったんだ! と感動した。とにかく本当にすごい、波乱のレースだったよ」

決勝リザルト

スーパークロス

順位 No. ライダー マシン 周回数
1 14 K.ウインダム Honda 12 -
2 118 D.ミルサップス Honda 12 +22.42
3 66 J.マーサック Honda 12 +111.833
4 12 D.ビーラマン スズキ 12 +137.726
5 55 A.バルビ Honda 12 +151.76
6 13 H.ボス Honda 11 -
7 22 C.リード ヤマハ 11 -
8 29 A.ショート Honda 11 -
9 917 E.ソルビ Honda 11 -
11 256 B.ジョンソン Honda 10 -
15 42 P.カーペンター Honda 8 -
19 53 C.シーブラー Honda 5 -
21 709 T.ブライト Honda DNF -

ライツ・East

順位 No. ライダー マシン 周回数
1 48 T.キャナード Honda 10 -
2 2 R.ビロポート カワサキ 10 +10.263
3 109 M.ボニ Honda 10 +45.211
4 979 B.コワジ Honda 10 +48.419
5 702 J.アルバートソン スズキ 10 +57.32
6 57 R.サイプス KTM 10 +78.242
10 195 B.ペイン Honda 10 +106.108
15 97 T.ハドセル Honda 9 -
16 95 K.パートリッジ Honda 9 -
19 20 J.グラント Honda 9 -
20 597 M.ダクハーティー Honda 8 -

ポイントスタンディング

ライダー:スーパークロス

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 C.リード ヤマハ 223
2 K.ウインダム Honda 200
3 A.ショート Honda 154
4 D.ミルサップス Honda 149
5 T.フェリー カワサキ 137
6 N.ラムゼイ ヤマハ 123
10 P.カーペンター Honda 87
13 H.ボス Honda 67
14 J.マーサック Honda 61
15 I.テデスコ Honda 53
17 E.ソルビ Honda 47
18 T.アダムス Honda 47
20 J.トーマス Honda 43
23 B.ジョンソン Honda 30
27 A.バルビ Honda 24
28 R.クラーク Honda 23
29 C.シーブラー Honda 16
31 J.アレッシ Honda 10
34 G.クレーター Honda 2
35 T.ブライト Honda 1

ライダー:ライツ・East

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 T.キャナード Honda 75
2 R.サイプス KTM 51
3 B.コワジ Honda 47
4 R.ビロポート カワサキ 44
5 N.イジー スズキ 42
6 M.ダバロス KTM 33
7 B.ペイン Honda 31
12 J.グラント Honda 25
13 M.ボニ Honda 23
18 K.パートリッジ Honda 14
24 R.ミルズ Honda 8
25 N.スカッグス Honda 8
26 T.ハドセル Honda 6
27 M.マクデイド Honda 5
30 L.リリー Honda 2
31 M.ダクハーティー honda 1
32 Z.エイムス honda 1
33 L.キルバーガー Honda 1

フォトギャラリー

  • 第10戦 デイトナ
  • 第10戦 デイトナ
  • 第10戦 デイトナ
  • 第10戦 デイトナ
  • 第10戦 デイトナ