ケビン・ウインダムが今季初優勝
2008年2月16日(土)
決勝 |
会場:レリアント・スタジアム
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2008年AMAスーパークロス・シリーズ第7戦が2月16日にテキサス州ヒューストンのレリアント・スタジアムで行われ、CRF450Rに乗るケビン・ウインダム(Torco Racing Fuels Honda)が今季初優勝を飾った。
スーパークロスの大会の直前、コースの近くで竜巻が発生。大会会場にも被害が出た。ピットに設けられたファクトリーのテントがいくつか倒壊し、その中にはウインダムが所属するTorco Racing Fuels Hondaのものも含まれていた。
Torco Racing Fuels Hondaチームは、テントが倒壊する被害に遭い非常にがっかりしていたが、その直後、今度は別の"竜巻"がコースを駆け巡った。ウインダムが他のすべてのマシンを圧倒する快走を見せ、今季初優勝を飾ったのだ。
ヒューストンのコースはDirt Wurxという会社が造ったものだが、ウインダムがコースデザインを担当している。ヒューストンから5時間のところに住むウインダムだが、だからといってアドバンテージがあったわけではない。レース後、ウインダムは「本当に疲れたよ。僕の家にあるコースと同じレイアウトにしておけばよかった!」と語った。
予選のヒートレースでは、デビ・ミルサップス(Honda Red Bull Racing)がヒート1で2位に入り、3位にはチームメートのアンドリュー・ショートが続いた。ミルサップスとショートのライバル関係に関しては、あまり注目されていないが、2人は互いをよきライバルとして相当意識している。昨年はケガのためにシーズンを棒に振ったミルサップスとAMAモトクロスで大活躍したショートは、ヒート1でも熱い戦いを見せた。ヒート2ではウインダムが優勝し、メインイベントに向けて期待が高まっていた。
メインイベントで、ゲートが下りると同時に抜群のスタートを切ったのはミルサップス。ホールショットを奪ったミルサップスに続いてウインダムが2番手で1ラップ目を終えた。ところがミルサップスはその直後に転倒。再スタートを切った時点では20位にポジションを落としていた。
ショートも好スタートを切り、1ラップ目を終えた時点では4番手。そして、ミルサップスの転倒により3番手に上がった。ショートは8周目まで3位のポジションをキープしていたが、スタートで出遅れたチャド・リード(ヤマハ)が追い上げてきたため、2〜5位争いは混戦となった。その結果、ショートは5番手に落ち、そのままの順位でレースを終えた。
後方から追い上げることになったミルサップスは、1周に3〜4名のライダーを抜き、9周目には9位に上がったが、そこから順位を上げることは難しく、もうひとつ順位を上げて8位に入るのが精一杯だった。
ウインダムは2周目から一度もトップの座を渡すことなく20周のレースを終えた。2位にはリードが入り、3位はティム・フェリー(カワサキ)となった。
7戦を終えてランキングトップはリード(169ポイント)。2位はウインダム(137ポイント)、4位ショート(101ポイント)、5位ミルサップス(98ポイント)と続いている。
併催されたスーパークロス・ライツ Westでは、CRF250Rに乗るジェイク・ウエイマー(Torco Racing Fuels Honda)が3位に、また、チームメートのダン・リアドンが6位に入った。
第8戦は2月23日にアトランタのジョージア・ドームで行われる。
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