'06年AMAスーパークロス・シリーズ第16戦(最終戦)が、5月6日にネバダ州ラスベガスのサムボイドスタジアムで行われた。
リッキー・カーマイケル選手(スズキ)とチャド・リード選手(ヤマハ)がそれぞれ316ポイントを獲得し、同点首位に立った状態で迎えた最終戦。ランキング3位のジェームス・スチュワート選手(カワサキ)も311ポイントと5ポイント差につけ、この3人のチャンピオン争いは白熱していた。
結局、優勝したのはスタートから飛び出したスチュワート選手で、2位カーマイケル選手、3位リード選手の順でゴールした。
Honda勢の最上位は4位のケビン・ウインダム選手(Factory
Connection/Sobe/Samsung Mobile)。シーズン開幕前に上腕を骨折したウインダム選手は、結局今季は16戦中6戦しか出場できなかったが、4位に2回入っている。2週間後に始まるAMAナショナルモトクロス・シリーズに期待が持てる走りを最終戦で披露してくれた。
5位にはトラビス・プレストン選手(AHM-Team Honda
Red Riders)、6位ニック・ウェイ選手(MDK/Motorsport.com/Honda)と続いた。
スチュワート選手が優勝し、カーマイケル選手が2位に入ったことで、'06年AMAスーパークロス・チャンピオンにはカーマイケル選手(338ポイント)が輝いた。ランキング2位にはリード選手とスチュワート選手が同点(336ポイント)で並んだ。
Honda勢ではウェイ選手(249ポイント)がランキング5位。プレストン選手(207ポイント)が7位、AHM-Team
Honda Red Ridersのエルネスト・フォンセカ選手(125ポイント)が8位、ライアン・クラーク選手(118ポイント)が9位、Factory
Connection/Sobe/Samsung Mobileのマイク・ラロッコ選手(108ポイント)が10位となっている。
AMAスーパークロス・シリーズ最終戦に併催されたのは、今年AMA西部/東部地区ライト・シリーズに出場したライダー全員が出場するレース(デーブ・クームズ・シニア・イースト・ウエスト・シュートアウト)だった。
東部地区のタイトルを獲得したデビ・ミルサップス選手(AHM-Team
Honda Red Riders)と西部地区のチャンピオンとなったグラント・ラングストン選手(カワサキ)、そして西部地区ランキング2位のアンドリュー・ショート選手(AHM-Team
Honda Red Riders)といったトップ・ライダーの対決に注目が集まったが、ラングストン選手はプレスデイに転倒し、手首を骨折したためシュートアウトを欠場した。
先週の西部地区最終戦は不本意な走りに終わり、チャンピオンを逃したショート選手と東部地区の王者ミルサップス選手は、序盤に激しいトップ争いを繰り広げたが、8周目にミルサップス選手が転倒。このためショート選手の独壇場となった。
シュートアウトを制するのは'03年に続いて2回目というショート選手は「2003年に勝った時より嬉しいね。東部地区のライダーとの対決を楽しみにしていた。中でもチームメイトのミルサップス選手との対決を楽しみにしていたのだけど、今回、彼はついていなかったね」と語った。
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