'06年AMAスーパークロス・シリーズ第13戦は、4月1日にテキサス州ヒューストンのレリアント・スタジアムで行われた。
今回Honda勢で最上位に入ったのは、シーズンオフに手首を骨折し、3カ月ぶりに第11戦オーランド大会から復帰したケビン・ウインダム選手(Factory Connection/Sobe/Samsung Mobile)。第11戦では9位だったウインダム選手も復帰3戦目にあたる今回は4位に入賞し、本来の強さを取り戻した。
そのほかのHondaライダーではトラビス・プレストン選手(AHM-Team Honda Red Riders)が7位、ニック・ウェイ選手(MDK/Motorsport.com/Honda)が8位、ティム・フェリー選手(MotoXXX/Honda)が9位、ライアン・クラーク選手(Honda)が10位に入っている。
優勝したのは今回もジェームス・スチュアート選手(カワサキ)だった。2位リッキー・カーマイケル選手(スズキ)、3位チャド・リード選手(ヤマハ)の順でゴールした。
13戦を終えて、ランキングトップはカーマイケル選手(281ポイント)。Honda勢ではウェイ選手がランキング5位(198ポイント)につけている。
併催されたAMA東部地区ライト・シリーズ最終戦(第7戦)では、ランキングトップにつけるダビ・ミルサップス選手(AHM-Team Honda Red Riders)が今季4勝目を挙げ、初タイトルを獲得した。今シーズン、ミルサップス選手は7戦中2位以下になったことは一度もない。
ミルサップス選手は2周目にトップに立つと、そのまま一度も後ろを振り返らずにトップでチェッカーを受けた。「最高の気分だ。僕を支えてくれた人たち全員に感謝したい。特にここまで僕をサポートしてくれた母に感謝する。ライトクラスでNo.1プレートを手に入れることができたから、次はAMAスーパークロスに参戦したい」とミルサップ選手はゴール後に語っている。
タイトル獲得の可能性がわずかに残っていたジョシュ・グラント選手(Factory Connection/Sobe/Samsung Mobile)は1周目にほかのライダーと接触して転倒。エンジンケースに穴が開いてしまったためリタイアした。このためミルサップス選手にとっては精神的に楽な展開となったのだった。2位にはグラント選手のチームメイト、トミー・ハーン選手が入った。
グラント選手はランキングではクリス・ゲスラー選手(カワサキ)に続いて3位となった。
AMAスーパークロス・シリーズは、4月22日にテキサス州アービングで第14戦が開催される。残りはアービング大会を含んで3戦。4月29日に第15戦がシアトルで行われ、5月6日に最終戦がラスベガスで行われる。
第14戦と第15戦にはAMA西部地区ライト・シリーズのレースが併催され、アンドリュー・ショート選手(AHM-Team Honda Red Riders)が再登場する。2戦を残して、ランキングトップにつけるショート選手(118ポイント)と同2位のグラント・ラングストン選手(カワサキ、116ポイント)のポイント差は2ポイントだ。
5月6日の最終戦ラスベガス大会では、AMA西部/東部地区ライト・シリーズに出場したライダー全員が出場するレースが行われる。ミルサップス選手とショート選手の対決を見ることができる。
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